建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第49回(令和元年度(2019年))
問70 (空気環境の調整 問70)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第49回(令和元年度(2019年)) 問70(空気環境の調整 問70) (訂正依頼・報告はこちら)

ダクト及びその付属品に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 低圧ダクトの流速範囲は、15m/s以下である。
  • 厨(ちゅう)房フードなどには、ステンレス鋼板が利用される。
  • グラスウールダクトには、ダクト系の騒音に対する消音効果が期待できる。
  • 防火ダンパの羽根及びケーシングは、一般に1.5mm以上の鋼板で作成される。
  • 厨房排気ダクト用防火ダンパの温度ヒューズ溶解温度は、280℃である。

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この過去問の解説 (2件)

01

最も不適当なのは「厨房排気ダクト用防火ダンパの温度ヒューズ溶解温度は、280℃である」です。

選択肢1. 低圧ダクトの流速範囲は、15m/s以下である。

低圧ダクトは、一般に空気の流速が 15m/s以下 となるように設計されます。高圧ダクトではより高速な気流が流れますが、低圧ダクトでは静圧が低く、比較的ゆるやかな流れになります。

選択肢2. 厨(ちゅう)房フードなどには、ステンレス鋼板が利用される。

厨房のフードや排気ダクトは、耐久性や清掃のしやすさを考慮して ステンレス鋼板 がよく使われます。油や水分による腐食を防ぐため、他の金属よりも耐食性の高い材料が適しています。

選択肢3. グラスウールダクトには、ダクト系の騒音に対する消音効果が期待できる。

グラスウールは 吸音性 に優れているため、ダクト内の騒音低減に有効です。特に、風切り音や送風機の運転音を軽減する目的で使用されます。

選択肢4. 防火ダンパの羽根及びケーシングは、一般に1.5mm以上の鋼板で作成される。

防火ダンパは 火災時の延焼を防ぐための設備 であり、火に強い 1.5mm以上の鋼板 で作られることが一般的です。十分な強度と耐熱性が求められます。

選択肢5. 厨房排気ダクト用防火ダンパの温度ヒューズ溶解温度は、280℃である。

厨房排気ダクト用の 防火ダンパの温度ヒューズは通常180℃前後 で溶解するように設計されています。

これは、厨房排気では油煙や高温の空気が流れるため、通常の空調用防火ダンパ(72℃~140℃程度)よりも高めの設定になっていますが、280℃は高すぎる ため、不適当といえます。

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02

この問題はダクトの設計基準や材質、火災を防ぐための安全装置(ダンパ)などの細かな仕様について、正しい知識があるかを問うています。

選択肢1. 低圧ダクトの流速範囲は、15m/s以下である。

【解説】この記述は正しいです。

低圧ダクトの流速範囲は15m/s以下とされています。

これを超えるものは「高圧ダクト」と呼ばれ、騒音や振動が大きくなるため特殊な設計が必要です。

選択肢2. 厨(ちゅう)房フードなどには、ステンレス鋼板が利用される。

【解説】この記述は正しいです。

厨房フードは油や湿気が多いため、錆に強いステンレス鋼板が使われます。

選択肢3. グラスウールダクトには、ダクト系の騒音に対する消音効果が期待できる。

【解説】この記述は正しいです。

グラスウールダクトは素材そのものが音を吸収するため、わざわざ消音器を付けなくても一定の消音効果が得られます。

選択肢4. 防火ダンパの羽根及びケーシングは、一般に1.5mm以上の鋼板で作成される。

【解説】この記述は正しいです。

防火ダンパの部品は、火の熱で変形して隙間ができないよう、厚さ1.5mm以上の丈夫な鋼板で作る決まりがあります。

選択肢5. 厨房排気ダクト用防火ダンパの温度ヒューズ溶解温度は、280℃である。

【解説】正解です。この記述は誤りです。

厨房排気ダクト用の防火ダンパに使われるヒューズの溶解温度は、一般的に120℃です。

280℃は、火災時の煙を吸い出す「排煙ダクト」用の数値です。

まとめ

【解説のまとめ】

ダクトの問題では、特に「数字のひっかけ」に注意が必要です。

今回の最大のポイントは「温度」です。「ふつうは72℃」「料理する所は120℃」「煙を出すダクトは280℃」という3つの温度設定の階段をイメージして覚えましょう。

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