建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第49回(令和元年度(2019年))
問76 (空気環境の調整 問76)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第49回(令和元年度(2019年)) 問76(空気環境の調整 問76) (訂正依頼・報告はこちら)

個別方式空気調和設備で使用する換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • パッケージ型空調機は、通常は外気処理機能を持たないため、室内空気質確保のための対策が必要である。
  • 中央方式の外調機の導入が困難な場合には、室単位もしくはゾーン単位の外気導入が一般的である。
  • 暖房時に加湿不足になりやすいことから、加湿器を付加するなどの対策が取られることもある。
  • 外気処理ユニットは、直膨コイルや全熱交換器等を組み込んだユニットである。
  • 外気処理専用パッケージ型空調機は、給排気のバランスが取りにくい。

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この過去問の解説 (2件)

01

不適当な記述は「外気処理専用パッケージ型空調機は、給排気のバランスが取りにくい。」です。

選択肢1. パッケージ型空調機は、通常は外気処理機能を持たないため、室内空気質確保のための対策が必要である。

パッケージ型空調機は、一般的に室内の空気を循環させて温度調節を行う機器で、外気を直接取り入れる機能がない場合が多いです。そのため、換気のための別の設備が必要になることがあります。適当な記述です。

選択肢2. 中央方式の外調機の導入が困難な場合には、室単位もしくはゾーン単位の外気導入が一般的である。

大規模な中央空調システムが導入できない場合は、各部屋やゾーンごとに外気を取り入れる仕組みが使われます。適当な記述です。

選択肢3. 暖房時に加湿不足になりやすいことから、加湿器を付加するなどの対策が取られることもある。

冬季の暖房時は湿度が低くなりやすいため、加湿器を追加することで快適な湿度を維持することがあります。適当な記述です。

選択肢4. 外気処理ユニットは、直膨コイルや全熱交換器等を組み込んだユニットである。

外気処理ユニットは、外気を室内に導入する際に適切な温度や湿度に調整する装置で、直膨コイルや全熱交換器が組み込まれていることが多いです。適当な記述です。

選択肢5. 外気処理専用パッケージ型空調機は、給排気のバランスが取りにくい。

外気処理専用のパッケージ型空調機は、給排気のバランスを考慮した設計がなされているため、特別にバランスが取りにくいわけではありません。誤った記述です。

まとめ

「外気処理専用パッケージ型空調機は、給排気のバランスが取りにくい。」という記述は誤りです。このタイプの空調機は、適切な換気と給排気バランスを確保できるように設計されています。

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02

個別方式空気調和設備では、室内機ごとの温度調整はしやすい一方で、換気や外気処理を別途しっかり考える必要があります。特にパッケージ型空調機は冷暖房を主目的とすることが多く、そのままでは必要な外気量を確保できない場合があります。このため、外気処理ユニットや全熱交換器、加湿器などを組み合わせて、温熱環境だけでなく室内空気質も維持する設計が重要です。本問は、こうした個別空調と換気設備の役割分担を正しく理解しているかを問う内容です。

選択肢1. パッケージ型空調機は、通常は外気処理機能を持たないため、室内空気質確保のための対策が必要である。

適切です。パッケージ型空調機は、主として室内の空気を循環させて冷暖房を行う設備であり、十分な外気導入機能を備えていないものが一般的です。そのため、これだけでは二酸化炭素濃度の上昇やにおいの滞留などを防ぎにくく、室内空気質の確保が不十分になるおそれがあります。必要換気量を満たすには、外気処理ユニットや換気扇、全熱交換器などを併設し、外気を計画的に取り入れる対策が必要です。

選択肢2. 中央方式の外調機の導入が困難な場合には、室単位もしくはゾーン単位の外気導入が一般的である。

適切です。建物の構造や改修条件によっては、中央方式の外調機を新たに設置するための機械室やダクトスペースを確保しにくいことがあります。このような場合には、各室またはゾーンごとに外気処理設備を設けて対応する方法が現実的です。個別方式空調設備と組み合わせやすく、段階的な導入もしやすいため、既存建物の更新や用途変更の場面でもよく採用されます。設備計画上も合理的な考え方です。

選択肢3. 暖房時に加湿不足になりやすいことから、加湿器を付加するなどの対策が取られることもある。

適切です。冬期の暖房時は、外気そのものの絶対湿度が低いうえ、空気を温めることで相対湿度がさらに下がり、室内が乾燥しやすくなります。乾燥が進むと、のどや肌への負担が大きくなるだけでなく、静電気の発生や居住者の快適性低下にもつながります。そのため、必要に応じて加湿器を設け、温度だけでなく湿度も調整することがあります。空気調和は温度管理だけではなく、湿度管理も重要な要素です。

選択肢4. 外気処理ユニットは、直膨コイルや全熱交換器等を組み込んだユニットである。

適切です。外気処理ユニットは、建物内に取り入れる外気をそのまま導入するのではなく、温度や湿度をある程度整えてから供給するための機器です。この目的のために、冷媒で直接熱交換する直膨コイルや、排気の熱を回収して外気の負荷を軽減する全熱交換器などが組み込まれることがあります。これにより、室内機の負担を減らしながら換気を行いやすくなり、省エネルギーや快適性の向上にも役立ちます。

選択肢5. 外気処理専用パッケージ型空調機は、給排気のバランスが取りにくい。

不適切です。外気処理専用パッケージ型空調機は、外気を計画的に取り入れて処理することを目的とした機器であり、換気設計の中で給気量を把握しやすい特徴があります。もちろん、排気設備との組み合わせを適切に設計しなければ室圧の偏りは生じますが、それはこの機器に限った欠点ではありません。むしろ、必要外気量を明確に確保しやすく、排気ファンや全熱交換器などと組み合わせることで、給排気のバランスは比較的取りやすいといえます。したがって、この記述が最も不適当です。

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