建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第49回(令和元年度(2019年))
問115 (給水及び排水の管理 問115)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第49回(令和元年度(2019年)) 問115(給水及び排水の管理 問115) (訂正依頼・報告はこちら)

給水設備の保守管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 貯水槽の付属装置である定水位弁や電極棒等の動作不良により、断水、溢(いっ)水事故を起こすことがある。
  • 地震など、貯水槽の構造や水質に影響を与えるような事態が発生した場合には、速やかにその影響を点検する。
  • 給水ポンプの吐出側の圧力が変動している場合は、ポンプ内あるいは吐出配管に詰まりがある。
  • 高置水槽と受水槽の清掃は、原則として同じ日に行い、受水槽の清掃前に高置水槽の清掃を行う。
  • 給水栓において規定値の残留塩素が保持できない場合は、塩素剤の注入装置を設置して、その適正な管理を行う。

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この過去問の解説 (2件)

01

不適当なのは「高置水槽と受水槽の清掃は、原則として同じ日に行い、受水槽の清掃前に高置水槽の清掃を行う。」です。

選択肢1. 貯水槽の付属装置である定水位弁や電極棒等の動作不良により、断水、溢(いっ)水事故を起こすことがある。

正しいです。
貯水槽の水位を調整する定水位弁や電極棒が故障すると、必要な給水が止まったり、水があふれたりする原因になります。定期的な点検が重要です。

選択肢2. 地震など、貯水槽の構造や水質に影響を与えるような事態が発生した場合には、速やかにその影響を点検する。

正しいです。
地震などで貯水槽が損傷すると、水漏れや汚染が発生することがあります。そのため、異常が発生した場合には、直ちに点検を行う必要があります。

選択肢3. 給水ポンプの吐出側の圧力が変動している場合は、ポンプ内あるいは吐出配管に詰まりがある。

正しいです。
ポンプの吐出圧が不安定な場合、ポンプの異常や配管の詰まりが原因となることがあります。適切な点検と清掃が必要です。

選択肢4. 高置水槽と受水槽の清掃は、原則として同じ日に行い、受水槽の清掃前に高置水槽の清掃を行う。

誤りです。
通常、受水槽を先に清掃し、その後高置水槽を清掃するのが適切です。高置水槽を先に清掃すると、受水槽に汚れが残っていた場合、高置水槽に汚れた水が供給される可能性があります。

選択肢5. 給水栓において規定値の残留塩素が保持できない場合は、塩素剤の注入装置を設置して、その適正な管理を行う。

正しいです。
水道水には一定量の塩素が含まれ、殺菌作用を持たせています。もし塩素濃度が不足する場合、適切な塩素管理が必要になります。

まとめ

高置水槽と受水槽の清掃の順番が誤っています。正しくは、受水槽を先に清掃し、その後に高置水槽を清掃するべきです。

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02

この問題は、給水設備の保守管理における基本的な考え方と、現場で起こりやすい不具合への対応を正しく理解しているかを問うものです。貯水槽やポンプは、建築物内の衛生的な給水を支える重要設備であり、故障や管理不良があると断水や水質悪化、溢水事故につながります。したがって、各機器の異常の現れ方や、点検・清掃の順序、残留塩素の確保方法などを実務の流れに沿って押さえておくことが大切です。

選択肢1. 貯水槽の付属装置である定水位弁や電極棒等の動作不良により、断水、溢(いっ)水事故を起こすことがある。

適切です。定水位弁や電極棒は、貯水槽内の水位を適切に保つための重要な制御装置です。これらが故障すると、必要な給水が止まって断水が起きたり、逆に給水が止まらず水があふれたりすることがあります。特に電極棒の汚れや腐食、定水位弁の作動不良は現場でも起こりやすく、重大な事故につながるため、定期的な点検と清掃が欠かせません。

選択肢2. 地震など、貯水槽の構造や水質に影響を与えるような事態が発生した場合には、速やかにその影響を点検する。

適切です。地震などの災害が起きた後は、貯水槽本体の亀裂や変形、配管接続部のゆるみ、マンホールや通気管の損傷などが生じるおそれがあります。また、外部から異物や汚水が混入して水質が悪化する可能性もあります。そのため、単に水が出るかどうかを見るだけでなく、構造上の安全性と衛生面の両方を速やかに確認し、必要に応じて使用停止や清掃、消毒を行うことが重要です。

選択肢3. 給水ポンプの吐出側の圧力が変動している場合は、ポンプ内あるいは吐出配管に詰まりがある。

適切です。給水ポンプの吐出側圧力が変動する場合、ポンプ内部の異物混入やインペラ周辺の閉塞、あるいは吐出配管内のスケール付着や弁類の詰まりなどにより、水の流れが不安定になっていることがあります。その結果、圧力計の指示が上下したり、送水状態が不安定になることがあります。したがって、ポンプ内部や吐出配管の点検を行うことは適切な対応です。

選択肢4. 高置水槽と受水槽の清掃は、原則として同じ日に行い、受水槽の清掃前に高置水槽の清掃を行う。

不適切です。高置水槽と受水槽の清掃を同日に実施する場合、一般には受水槽を先に清掃し、その後に高置水槽を清掃するのが適切です。受水槽は建物全体の給水の起点となるため、先に受水槽を清掃・消毒して清潔な水を確保したうえで、その水を用いて高置水槽へ送水し、清掃後の高置水槽にも衛生的な水を供給する流れが合理的です。したがって、「高置水槽を先に清掃する」とする記述は不適切です。

選択肢5. 給水栓において規定値の残留塩素が保持できない場合は、塩素剤の注入装置を設置して、その適正な管理を行う。

適切です。給水栓で必要な残留塩素が確保できないと、給水設備内で細菌が増殖しやすくなり、衛生上の問題が生じるおそれがあります。そのため、配水条件や建物内の滞留時間などの影響で残留塩素が不足する場合には、塩素剤の注入装置を設けて補う方法が取られます。ただし、設置するだけでは不十分で、注入量の調整、薬剤の補充、測定記録の確認などを継続し、過不足なく管理することが大切です。

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