建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第50回(令和2年度(2020年))
問56 (空気環境の調整 問56)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第50回(令和2年度(2020年)) 問56(空気環境の調整 問56) (訂正依頼・報告はこちら)

室面積40m2、天井高2.5m の居室に8人在室しているとき、換気によって室内の二酸化炭素濃度が900ppm に維持されていたとする。この部屋の換気量 [m3/h] として、最も近いものは次のうちどれか。ただし、室内は定常状態・完全混合(瞬時一様拡散)とし、外気二酸化炭素濃度は400ppm、在室者一人当たりの二酸化炭素発生量は0.025m3/h とする。
  • 50m3/h
  • 100m3/h
  • 200m3/h
  • 400m3/h
  • 1,000m3/h

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題では、換気量を求める計算が必要になります。部屋の二酸化炭素濃度が900ppmに維持されていることから、換気によって二酸化炭素が一定の状態に保たれていると考えます。

 

換気量 Q は、次の式で求めることができます。

Q=G/(Ci−Co)

 

G :二酸化炭素の発生量(m³/h)

Ci​ :室内の二酸化炭素濃度(ppm)

Co​ :外気の二酸化炭素濃度(ppm)

 

それぞれの値を代入すると、

二酸化炭素の発生量 G :
一人あたりの発生量が 0.025m³/h で、8人 在室しているので、

G=0.025×8=0.2m3/h

二酸化炭素濃度の差 Ci−Co​ :

900−400=500ppm=0.0005

(ppmを小数に変換するときは、1ppm = 0.000001とする)

 

Q=0.2/​0.0005=400m3/h

選択肢1. 50m3/h

換気量が少なすぎて、二酸化炭素濃度を900ppmに維持できません。

選択肢2. 100m3/h

換気が足りません。

選択肢3. 200m3/h

不足しています。

選択肢4. 400m3/h

計算結果と一致します。

選択肢5. 1,000m3/h

換気量が過剰で、二酸化炭素濃度はもっと低くなるはずです。

まとめ

最も近いのは「400m³/h」です。この換気量があれば、室内の二酸化炭素濃度を900ppmに維持できます。

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02

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。定常状態・完全混合を前提とした換気量の計算では、「汚染物質の発生量=換気によって除去される量」という物質収支の式を使います。CO2に置き換えると「CO2発生量=換気量×(室内濃度-外気濃度)」の関係が成り立ちます。

選択肢4. 400m3/h

まず、8人全員から発生するCO2発生量の合計を求めます。

 CO2発生量(M) = 8人 × 0.025m3/h = 0.2m3/h

次に、室内外のCO2濃度差を求めます。単位をそろえるため、ppmをそのまま数値として使います(後で割り算するため単位はキャンセルされます)。

 濃度差(ΔC) = 900ppm-400ppm = 500ppm = 500×10⁻⁶ m3/m3

物質収支の式に代入します。

 Q = M ÷ ΔC = 0.2 ÷ 0.0005 = 400 m3/h

よって、この部屋の換気量は400m3/hです。

まとめ

この計算の核心は「Q = M ÷ ΔC」の式です。Mは汚染物質の発生量(m3/h)、ΔCは室内外の濃度差(無次元または m3/m3)です。

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