建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問125 (給水及び排水の管理 問126)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問125(給水及び排水の管理 問126) (訂正依頼・報告はこちら)

雨水利用設備の単位装置と点検項目の組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
  • スクリーン ―――――― ばっ気状況
  • 降雨水集水装置 ―――― 屋根面の汚れ
  • 雨水貯留槽 ―――――― 沈殿物の有無
  • ストレーナ ―――――― 網の破損状態
  • ろ過装置 ――――――― ろ層の閉塞状況

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この過去問の解説 (1件)

01

不適当なのは「スクリーン―ばっ気状況」です。
スクリーンはごみの捕捉と目詰まり・破損の有無を点検する装置であり、ばっ気(空気を吹き込む処理)の状態を見る対象ではありません。

選択肢1. スクリーン ―――――― ばっ気状況

不適当です。スクリーンの点検はごみの付着・目詰まり・格子や網の破損が中心です。ばっ気状況曝気槽やエアレーション装置の点検項目です。

選択肢2. 降雨水集水装置 ―――― 屋根面の汚れ

適当です。雨水の原水は屋根面の状態に左右されます。落ち葉・砂ぼこり・鳥害など、汚れの有無を確認して清掃計画につなげます。

選択肢3. 雨水貯留槽 ―――――― 沈殿物の有無

適当です。貯留槽には砂や泥の堆積が起きやすいので、沈殿物の有無・量を点検し、汚泥の除去・清掃を行います。

選択肢4. ストレーナ ―――――― 網の破損状態

適当です。ストレーナは異物捕捉用の網が命です。網の破れ・変形・ガスケット劣化などを確認します。

選択肢5. ろ過装置 ――――――― ろ層の閉塞状況

適当です。砂ろ過やカートリッジろ過では、ろ層・ろ材の詰まりが性能低下の原因です。差圧上昇や流量低下を指標に閉塞状況を点検します。

まとめ

雨水利用設備の点検は、発生源(屋根)→除ごみ(スクリーン・ストレーナ)→貯留槽→ろ過装置の流れで、それぞれの役割に合ったチェックを行うのが基本です。

スクリーン/ストレーナ目詰まり・破損

貯留槽沈殿・堆積

ろ過装置閉塞(差圧・流量)

集水部屋根の清掃・汚れ
この対応関係から、ばっ気状況をスクリーンで点検するという組合せだけが外れていると判断できます。

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