建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第51回(令和3年度(2021年))
問173 (ねずみ、昆虫等の防除 問174)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第51回(令和3年度(2021年)) 問173(ねずみ、昆虫等の防除 問174) (訂正依頼・報告はこちら)
- ジフェチアロール以外の抗凝血性殺鼠剤は、連続して喫食させることが必要である。
- 外部からの侵入を防ぐために、通風口や換気口の金属格子の目の幅は1cm以下にする。
- カプサイシンのスプレーやパテは、ケーブルなどのかじり防止やネズミによってかじられた穴の修理に使用される。
- 防除は、餌を断つこと、巣を作らせないこと及び通路を遮断することが基本である。
- 殺鼠剤には、経口的な取り込み以外に、経皮的な取り込みによって効果を示す薬剤がある。
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この過去問の解説 (1件)
01
最も不適当なのは「殺鼠剤には、経口的な取り込み以外に、経皮的な取り込みによって効果を示す薬剤がある。」です。
建物内の防除で用いる殺鼠剤は、基本的に口から摂取させて効かせる設計です。粉剤を体に付けさせる方法もありますが、最終的にはグルーミング(毛づくろい)で口に入れて効くのが狙いで、皮膚から吸収して効かせる前提の薬剤は通常想定しません。
適切です。 潜伏場所(天井裏・機器裏・配管周り)と徘徊路を面で押さえると、接触・摂食の機会が増え、効果が安定します。無差別な全面散布は避けつつ、生息域とその周辺を面的に処理する考え方は大切です。
適切です。 開口の目合いを小さくするのは侵入防止の基本です。1cm以下であれば成獣のクマネズミ・ドブネズミの侵入抑止に有効です(小型種への対策ではさらに細かい目合いを用いる場合があります)。
適切です。 辛味成分カプサイシンを含む忌避材は、配線・配管の被覆のかじり抑止や小さな貫通孔の補修に用いられます。物理的封鎖と併用すると効果的です。
適切です。 餌源管理・棲み場所の除去・侵入路封鎖は環境的防除の三本柱です。これに捕獲や薬剤処理を組み合わせて再発を防ぎます。
不適切です。 建物内で用いる殺鼠剤は経口摂取が前提です。追跡粉剤は体に付着させますが、毛づくろいで口に入れて効かせる狙いであり、皮膚から吸収させる設計ではありません。
ネズミ防除は環境対策(餌・巣・通路)+物理・化学的手段の組合せが基本です。
薬剤は生息域と徘徊路を面的に押さえる。
侵入防止は開口の目合い管理と補修。
殺鼠剤は口から摂らせて効かせるのが前提で、皮膚吸収で効かせる考え方は適切ではありません。
この整理から、経皮吸収を前提にした記述が不適当と判断できます。
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