建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第52回(令和4年度(2022年))
問7 (建築物衛生行政概論 問7)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第52回(令和4年度(2022年)) 問7(建築物衛生行政概論 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

建築物環境衛生管理基準に基づく空気環境の測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 2か月以内ごとに1回定期に行う測定が、年間を通して基準値以下であれば、冷暖房期とその中間期の年4回の測定に回数を軽減できる。
  • 温度、相対湿度、気流は、使用時間中、常に基準に適合しているか否かにより判定する。
  • 浮遊粉じん、一酸化炭素、二酸化炭素は、1日の使用時間中の平均値によって判定するが、実務上は、使用時間中の適切な二時点における測定の平均値によって判定することで差し支えない。
  • 測定は床上75cm以上150cm以下の位置において実施する。
  • 各階ごとに1か所以上、居室の中央部で実施する。

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この過去問の解説 (1件)

01

「2か月以内ごとに1回…基準値以下であれば、…年4回の測定に回数を軽減できる。」が誤りです。
空気環境の定期測定(2か月以内ごとに1回)が1年間ずっと基準内で安定している場合、軽減できるのは年2回(冷房期と暖房期)までです。年4回という言い方は多すぎます。

選択肢1. 2か月以内ごとに1回定期に行う測定が、年間を通して基準値以下であれば、冷暖房期とその中間期の年4回の測定に回数を軽減できる。

誤りです。 測定成績が安定して良好な場合の軽減措置は、年2回(冷房期・暖房期)への短縮が認められる運用です。年4回という記述は合いません。

選択肢2. 温度、相対湿度、気流は、使用時間中、常に基準に適合しているか否かにより判定する。

適切です。 これらは使用時間中、継続して基準範囲に入るよう維持することが求められ、判定もその考え方に基づきます。

選択肢3. 浮遊粉じん、一酸化炭素、二酸化炭素は、1日の使用時間中の平均値によって判定するが、実務上は、使用時間中の適切な二時点における測定の平均値によって判定することで差し支えない。

適切です。 これらは使用時間中の平均値で判定します。実務では使用時間帯の代表的な二時点の平均で評価する方法が広く用いられています。

選択肢4. 測定は床上75cm以上150cm以下の位置において実施する。

適切です。 一般に人体の呼吸域(床上約0.75〜1.5m)で測定します。

選択肢5. 各階ごとに1か所以上、居室の中央部で実施する。

適切です。 各階で少なくとも1か所、かつ居室の中央部(壁・出入口・吹出口等から離して)で行うのが基本です。必要に応じて面積や利用形態に応じて測点を増やします

まとめ

空気環境測定のポイントは、

通常は2か月以内ごとに1回、成績が安定して良好なら年2回まで軽減

温度・湿度・気流は“使用時間中つねに”基準内を目指す。

粉じん・CO・CO₂は使用時間中の平均で判定(実務では二時点平均が一般的)。

測定高さは床上0.75〜1.5m各階・居室中央で

この整理から、「年4回に軽減できる」という記述が誤りと分かります。

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