建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第52回(令和4年度(2022年))
問26 (建築物の環境衛生 問26)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第52回(令和4年度(2022年)) 問26(建築物の環境衛生 問26) (訂正依頼・報告はこちら)
- 5°C以下の水に突然つかると、5〜15分間で生命にかかわる低体温症を生じる。
- 気温が13〜16°C程度でも天候によっては低体温症となることがある。
- 乳幼児や高齢者は寒さへの適応力が低く、低体温症のリスクが高い。
- 低体温症の診断は脇の下の体温を測定することで行う。
- 凍傷による障害は、組織の凍結と周辺の血管収縮・血栓による血流阻害により起きる。
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この過去問の解説 (2件)
01
低体温症とは体から奪われる熱量が、
体内で生産される熱と外部から摂取される熱の総量を上回って
直腸温度が35℃以下になった状態のことを言います。
不正解です。
説明文の通り冷水に浸かって体温が奪われると
低体温症になります。
不正解です。
説明文の通り、気温が13~16℃程度でも
天候によっては低体温症となります。
不正解です。
説明文の通り、乳幼児や高齢者は
低体温症のリスクが大きくなります。
正解です。
低体温症は体の深部(直腸、小腸、膀胱)の体温を測定して診断します。
直腸温度が35℃以下だと低体温症の可能性が高いです。
不正解です。
説明文の通り、凍傷による障害は組織の凍結と
周辺の血管収縮・結線による血流阻害が原因です。
初期症状は身体の震えで、さらに体温が下がると震えが止まり
意識が混濁し、昏睡状態に陥り、心拍数、呼吸数が低下します。
体温が28℃以下になると凍死の恐れが出てきます。
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02
正解は、「低体温症の診断は脇の下の体温を測定することで行う。」です。
この問題は、寒冷環境における人体の低温障害に関するものです。
低体温症は体温が35℃未満になる状態で、重症化すると生命に危険を及ぼします。
診断には正確な体温測定が不可欠です。
脇の下(腋窩)での測定は外気の影響を受けやすいので、
直腸温や食道温など、深部体温の測定が推奨されます。
正しいです。水中は空気中より熱伝導率が高く、体温低下が急速に進みます。
特に5℃以下の冷水では、体温が危険域に達するまでの時間は非常に短く、
5〜15分で重度低体温症に至る可能性があります。
冷水ショックによる呼吸困難や心停止も起こり得るため、救助や保温措置が迅速に必要です。
正しいです。低体温症は必ずしも氷点下で起こるわけではなく、
風速や湿度、衣服の濡れなどの条件で体温低下が加速します。
特に雨や強風下では、体表からの熱放散が増加し、
気温が10℃台でも長時間の暴露で低体温症を発症することがあります。
正しいです。乳幼児は体表面積が大きく、体温調節機能が未発達であるため、
熱喪失が早く進みます。
高齢者は代謝低下や末梢循環障害、感覚鈍麻により寒冷刺激への反応が遅れ、
低体温症の危険性が高まります。
認知機能低下や衣服調整の困難もリスク要因です。
不適当です。腋窩温は外気の影響を受けやすく、低体温症の診断には不向きです。
正確な診断には深部体温の測定が必要で、直腸温、膀胱温、食道温などが推奨されます。
特に重症低体温症では、腋窩温では実際より高く表示されることがあり、
治療方針を誤るリスクがあります。
正しいです。凍傷は、皮膚や末梢組織が氷結することで細胞が損傷し、
さらに寒冷刺激による血管収縮や血栓形成で血流が阻害され、壊死に至ります。
重症例では切断が必要になることもあります。
予防には、保温と濡れない衣服の着用が重要です。
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