建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第52回(令和4年度(2022年))
問45 (建築物の環境衛生 問45)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第52回(令和4年度(2022年)) 問45(建築物の環境衛生 問45) (訂正依頼・報告はこちら)

次亜塩素酸ナトリウム消毒に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
  • 一般に手指消毒で最も用いられる。
  • 通常5%の濃度で使用する。
  • 芽胞には効果がない。
  • 室内では噴霧により使用する。
  • 有機物が多くても効力は減退しない。

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この過去問の解説 (2件)

01

次亜塩素酸ナトリウムは強力な酸化作用を持つ消毒剤、漂白剤です。

 

主に消毒や漂白、プール水の殺菌に使用されます。

選択肢1. 一般に手指消毒で最も用いられる。

不正解です。

次亜塩素酸ナトリウムは器具などの消毒、プール水の殺菌に使われることが多く、

手指消毒には一般的ではありません。

手指消毒にはエタノールなどのアルコール製剤が一般的です。

選択肢2. 通常5%の濃度で使用する。

不正解です。

次亜塩素酸ナトリウムの5%は非常に高濃度です。

一般的な消毒には0.05%~0.5%、

感染症対策では0.1%~0.5%で使用することを推奨しています。

選択肢3. 芽胞には効果がない。

正解です。

芽胞(がほう)とは厳しい環境下でも生存できるようにするための休眠状態の細胞です。

芽胞は次亜塩素酸ナトリウムでも消毒することが難しいです。

選択肢4. 室内では噴霧により使用する。

不正解です。

次亜塩素酸ナトリウムはふき取り消毒やつけ置きで使用することが多いです。

選択肢5. 有機物が多くても効力は減退しない。

不正解です。

次亜塩素酸ナトリウムの消毒効果は、有機物が多い環境では効力が減退する傾向があります。

消毒前に清掃して有機物をできるだけ除去することが推奨されます。

まとめ

次亜塩素酸ナトリウムは非常に強力なので

使用や保管には気を付けなければいけません。

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02

正解は、「芽胞には効果がない。」です。

 

この問題は、消毒剤の特性と適用範囲に関するものです。

次亜塩素酸ナトリウムは塩素系消毒剤で、主に環境表面や器具の消毒に用いられます。

強い酸化力により細菌やウイルスを不活化しますが、

芽胞や一部の耐性菌には効果がありません。

また、有機物が多い環境では効力が低下するため、事前の清掃が重要です。

通常は0.02~0.1%程度の濃度で使用し、手指消毒には適さず、室内での噴霧は推奨されません、

選択肢1. 一般に手指消毒で最も用いられる。

誤りです。次亜塩素酸ナトリウムは皮膚刺激性が強く、手指消毒には適しません。

手指消毒にはアルコール系消毒剤(エタノールなど)が一般的です。

次亜塩素酸ナトリウムは主に環境表面や器具の消毒に使用され、

食品加工や医療現場での器具消毒にも用いられます。

選択肢2. 通常5%の濃度で使用する。

誤りです。5%は原液の濃度であり、消毒には希釈して使用します。

一般的な環境消毒では0.02~0.1%程度が適切です。

高濃度のまま使用すると、腐食や皮膚障害を引き起こすため危険です。

選択肢3. 芽胞には効果がない。

正しいです。芽胞は細菌が形成する耐久性の高い構造で、

熱や消毒剤に強い耐性を持ちます。

次亜塩素酸ナトリウムは強力な酸化剤ですが、芽胞を完全に不活化することはできません。

芽胞を殺菌するには高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)などの方法が必要です。

選択肢4. 室内では噴霧により使用する。

誤りです。次亜塩素酸ナトリウムの噴霧は推奨されません。

吸入による呼吸器障害や金属腐食のリスクがあるためです。

拭き取りや浸漬による消毒が基本です。

選択肢5. 有機物が多くても効力は減退しない。

誤りです。次亜塩素酸ナトリウムは有機物と反応しやすく、効力が低下します。

血液や汚れが残っている場合、消毒効果が十分に発揮されないため、

事前の清掃が重要です。

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