建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第52回(令和4年度(2022年))
問59 (空気環境の調整 問59)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第52回(令和4年度(2022年)) 問59(空気環境の調整 問59) (訂正依頼・報告はこちら)

エアロゾル粒子の一般的な粒径として、最も小さいものは次のうちどれか。
  • 噴霧液滴
  • 硫酸ミスト
  • セメントダスト
  • フライアッシュ
  • たばこ煙

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この過去問の解説 (2件)

01

気体中に浮遊する微小な液体、個体の粒子を

エアルゾル粒子といいます。

粒径10μm以上の物は沈降しますが

粒径1μm以下の物は空気中を浮遊し、

呼吸器系から人体に入り、健康被害を与えることがあります。

選択肢1. 噴霧液滴

不正解です。

噴霧液滴の粒径は噴霧の種類にもよりますが

数μm~数百μmの範囲になります。

選択肢2. 硫酸ミスト

不正解です。

硫酸ミストの粒径は一般的に1~10μmの範囲にあります。

選択肢3. セメントダスト

不正解です。

噴霧液滴の粒径はセメントの種類や

製造プロセスによって異なりますが

数μm~数百μmの範囲になります。

選択肢4. フライアッシュ

不正解です。

フライアッシュ(石灰炭)の粒径は

一般的に1μm~100μmの範囲にあります。

選択肢5. たばこ煙

正解です。

たばこ煙の粒径は一般的に0.1μm~1.0μmの範囲にあり。

選択肢にある物の中では一番粒径が小さいです。

まとめ

他の主な粒子とサイズの例を挙げると

・花粉 10μm~100μm

・細菌(バクテリア) 0.3μm~30μm

・ウイルス 10nm~400nm

になります。

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02

正解は、「たばこ煙」です。

この問題は、エアロゾル粒子の粒径に関するものです。

エアロゾル粒子の粒径の大小が空気質管理やフィルター性能に大きく影響するため、

各種粒子の特徴を把握することが重要です。

一般的に、たばこ煙の粒径は0.01〜1μm程度と非常に微細であり、他の粒子よりも小さいです。

選択肢1. 噴霧液滴

誤りです。 噴霧液滴は、加湿器やスプレーなどから発生する水滴で、

粒径は通常10〜100μm程度と比較的大きいです。

このサイズでは重力による沈降が早く、

空気中に長時間浮遊することは少ないため、

空気質への影響は局所的です。

選択肢2. 硫酸ミスト

 誤りです。硫酸ミストは、工場やバッテリー室などで発生する酸性ミストで、

粒径は0.3〜3μm程度です。

比較的微細な粒子であり、空気中に長時間浮遊しやすく、

吸入による健康影響(呼吸器障害、粘膜刺激)が懸念されます。

選択肢3. セメントダスト

誤りです。セメントダストは、建築現場や製造工程で発生する粉じんで、

粒径は数μm〜数十μm程度です。

比較的大きな粒子が多く、重力沈降しやすいため、

空気中に長時間浮遊することは少ないです。

選択肢4. フライアッシュ

誤りです。フライアッシュは、石炭燃焼時に発生する微細な灰で、

粒径は1〜100μm程度です。

粒径分布は広く、微細な粒子は空気中に長時間浮遊し、

PM2.5の原因にもなります。

選択肢5. たばこ煙

正しいです。たばこ煙は、燃焼によって発生する微細粒子で、

粒径は0.01〜1μm程度と非常に小さいです。

このサイズでは空気中に長時間浮遊し、肺の奥まで到達するため、

健康影響(肺疾患、がんリスク)が大きいです。

通常のフィルターでは捕集が困難であり、

HEPAフィルターや特殊な空気清浄機が必要です。

 

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