建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第52回(令和4年度(2022年))
問105 (建築物の構造概論 問105)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第52回(令和4年度(2022年)) 問105(建築物の構造概論 問105) (訂正依頼・報告はこちら)

建築物の管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • エネルギー管理において日報・月報などによる使用状態の「見える化」は、PDCAサイクルを実現するために必要な機能である。
  • ファシリティマネージメントとは、企業・団体等が組織活動のために施設とその環境を総合的に企画、管理、活用する経営活動のことである。
  • 設備ライフサイクルとは、JISの生産管理用語によると「設備の製作、運用、保全」と定義されている。
  • COP(成績係数)は、入力エネルギーに対して出力された熱量の割合を示し、1を超え得る。
  • インターロックとは、誤操作や確認不足により不適正な手順による操作を防止する機能のことである。

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この過去問の解説 (2件)

01

建築物の管理に関する問題です。

問題で問われている語句と、語句の意味を押さえましょう。

選択肢1. エネルギー管理において日報・月報などによる使用状態の「見える化」は、PDCAサイクルを実現するために必要な機能である。

PDCAサイクルは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)の頭文字を取ったものです。

選択肢2. ファシリティマネージメントとは、企業・団体等が組織活動のために施設とその環境を総合的に企画、管理、活用する経営活動のことである。

ファシリティマネージメントとは、企業などが組織としての活動のために、建物などの施設とその環境を、総合的に企画・管理・活用する経営活動の方法のことで、アメリカで生まれた運営に関する手法です。

建物などの施設とその環境を最大限に活用して、運営にかかるコストを適正にするという経営の方法になります。

選択肢3. 設備ライフサイクルとは、JISの生産管理用語によると「設備の製作、運用、保全」と定義されている。

生産管理用語(JISZ8141:2001) 6113 ライフサイクルによると、設備ライフサイクルとは、設備の計画、設計、製作、運用、保全をへて廃却又は再利用までを含めたすべての段階及び期間と、定義されています。

選択肢4. COP(成績係数)は、入力エネルギーに対して出力された熱量の割合を示し、1を超え得る。

COP(成績係数)とは、エアコンや冷凍機などの、エネルギーの消費の効率を表す値の一つで、入ってくるエネルギーに対して、出ていくエネルギーの割合を示し、消費されるエネルギーに対する、冷房または暖房の割合として計算すると、1を超えることは大いにあり得ます。

選択肢5. インターロックとは、誤操作や確認不足により不適正な手順による操作を防止する機能のことである。

インターロックとは、機械の安全装置の一つで、設計した時に決められた条件が全て揃わないと、機械が動かないようにする方式で、誤操作や確認不足による、誤作動を防ぐ機能になります。

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02

正解は、「設備ライフサイクルとは、JISの生産管理用語によると、

「設備の製作、運用、保全」と定義されている。」です。

この問題は、建築物の管理に関するものです。

エネルギー管理では、使用量の見える化がPDCAサイクルの基盤となり、

改善活動の出発点です。

ファシリティマネジメントは、施設を経営資源として捉え、

企画・運用・保全を最適化する活動です。

COPは空調機器の効率を示す重要指標で、1を超えることが一般的です。

インターロックは誤操作防止の安全機能のことです。

一方、JISにおける設備ライフサイクルとは、

設備の企画、設計、製作、運用、保全、廃棄までを含む広い概念です。

選択肢1. エネルギー管理において日報・月報などによる使用状態の「見える化」は、PDCAサイクルを実現するために必要な機能である。

正しいです。

エネルギー管理では、使用量の把握と分析が最も重要です。

日報・月報などによる見える化は、

Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)の、

PDCAサイクルを回すための出発点となります。

使用量が見えなければ、改善点の発見や効果検証ができません。

特にBEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム)では、

リアルタイムの見える化が省エネの鍵となります。

選択肢2. ファシリティマネージメントとは、企業・団体等が組織活動のために施設とその環境を総合的に企画、管理、活用する経営活動のことである。

正しいです。

ファシリティマネジメントは、建物・設備・土地などの施設を経営資源として捉え、

企画・運用・保全・更新を最適化する活動です。

目的は、コスト削減、業務効率向上、快適性向上、リスク低減など多岐にわたります。

建物管理の枠を超え、経営戦略と密接に結びつく点が特徴です。

選択肢3. 設備ライフサイクルとは、JISの生産管理用語によると「設備の製作、運用、保全」と定義されている。

不適当です。

JISにおける設備ライフサイクルの定義は、

「企画、設計、製作、運用、保全、廃棄」 までを含む広い概念です。

設備管理では、導入前の企画段階から廃棄までを、

一連の流れとして捉え、コスト・性能・リスクを最適化する必要があります。

選択肢4. COP(成績係数)は、入力エネルギーに対して出力された熱量の割合を示し、1を超え得る。

正しいです。

COP(Coefficient of Performance)は、

空調機器の効率を示す指標で、出力熱量÷入力エネルギーで求められます。

ヒートポンプは外気や水の熱を取り込むため、

投入した電力以上の熱を移動させることができ、

COPが1を大きく超えることが一般的です。

選択肢5. インターロックとは、誤操作や確認不足により不適正な手順による操作を防止する機能のことである。

正しいです。

インターロックは、安全確保のために、

ある操作が完了しないと次の操作ができないようにする仕組みです。

例えば、機械の扉が開いていると運転できない、

排気ファンが動いていないと加熱装置が起動しないなど、

誤操作や危険行為を防止するために広く用いられます。

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