建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第52回(令和4年度(2022年))
問169 (ねずみ、昆虫等の防除 問169)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第52回(令和4年度(2022年)) 問169(ねずみ、昆虫等の防除 問169) (訂正依頼・報告はこちら)

ゴキブリの防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 空間処理とは、ゴキブリ類の気門から成分を取り込ませ、主に呼吸毒として作用させる処理法である。
  • 乳剤とマイクロカプセル剤の残効性を同条件で比較すると、乳剤の方が長い。
  • チャバネゴキブリでは、殺虫剤抵抗性と喫食抵抗性の両方が報告されている。
  • 残留処理では、散布面の素材により散布量を調整する必要がある。
  • ゴキブリ指数とは、調査期間中における1日1トラップ当たりの捕獲数をいう。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は、「乳剤とマイクロカプセル剤の残効性を同条件で比較すると、乳剤の方が長い。」が不適当な設問となります。

選択肢1. 空間処理とは、ゴキブリ類の気門から成分を取り込ませ、主に呼吸毒として作用させる処理法である。

設問の通り、空間処理とは室内に薬剤を充満させる方法で、ゴキブリ類の気門から成分を取り込ませ、主に呼吸毒として作用させる処理法です。

選択肢2. 乳剤とマイクロカプセル剤の残効性を同条件で比較すると、乳剤の方が長い。

乳剤とマイクロカプセル剤の残効性を同条件で比較すると、乳剤より、マイクロカプセル剤の方が長いです。

よって設問は不適当となります。

選択肢3. チャバネゴキブリでは、殺虫剤抵抗性と喫食抵抗性の両方が報告されている。

設問の通り、チャバネゴキブリでは、殺虫剤抵抗性と喫食抵抗性の両方が報告されています。

選択肢4. 残留処理では、散布面の素材により散布量を調整する必要がある。

設問の通り、残留処理では、散布面の素材により散布量を調整する必要があります。

選択肢5. ゴキブリ指数とは、調査期間中における1日1トラップ当たりの捕獲数をいう。

設問の通り、ゴキブリ指数とは、調査期間中における1日1トラップ当たりの捕獲数を言います。

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02

残効性は乳剤よりマイクロカプセル剤の方が長くなります。乳剤は速効性、マイクロカプセル剤は残効性として覚えましょう。

選択肢1. 空間処理とは、ゴキブリ類の気門から成分を取り込ませ、主に呼吸毒として作用させる処理法である。

正しい。

空間処理は薬剤を空気中に微粒子として散布し、ゴキブリが呼吸器官(気門)から取り込むことで効果を発揮します。

選択肢2. 乳剤とマイクロカプセル剤の残効性を同条件で比較すると、乳剤の方が長い。

間違い。

残効性は乳剤よりもマイクロカプセル剤の方が長くなります。

選択肢3. チャバネゴキブリでは、殺虫剤抵抗性と喫食抵抗性の両方が報告されている。

正しい。

チャバネゴキブリは薬剤抵抗性が強く、駆除が難しい代表的な種となります。

選択肢4. 残留処理では、散布面の素材により散布量を調整する必要がある。

正しい。

素材によって薬剤の吸着や残効性が異なるため、散布量を調整する必要があります。

選択肢5. ゴキブリ指数とは、調査期間中における1日1トラップ当たりの捕獲数をいう。

正しい。

ゴキブリ指数は、調査期間中における1日1トラップ当たりの捕獲数を言い、防除効果や発生状況を定量的に評価する指標となります。

まとめ

ゴキブリ防除の問題は「薬剤の特徴」と「防除方法の違い」を整理することが重要です。

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