建築物環境衛生管理技術者（ビル管理士） 過去問
第53回（令和5年度（2023年））
問21 (建築物の環境衛生 問21)

適当です。 環境基準は、健康項目（例：大気・水質の健康関連）と生活環境項目（例：騒音・悪臭・水の快適性）の二本立てで示されます。

適当です。 ある影響が現れ始める最小の用量（しきい量）を指し、毒性評価や許容濃度設定の出発点になります。

適当です。 新しい知見や測定技術の進展に合わせ、科学的な見直しと改定が行われます。

不適当です。 横軸が用量（化学的因子の量）、縦軸が反応です。記述は軸の向きを取り違えています。

適当です。 毒性学・疫学のデータから得た指標（NOAEL、LOAELなど）に安全係数を掛け、社会的妥当性も考えて基準値を決めます。

正しいです。環境基準は、環境基本法に基づき設定される指標であり、

「人の健康の保護」と「生活環境の保全」の2つの目的に分類されます。

前者は大気汚染や水質汚濁などによる健康被害の防止を目的とし、

後者は騒音や振動などの快適な生活環境の維持を目的としています。

正しいです。閾値（いきち）とは、ある刺激や化学物質が、

生体に影響を及ぼす最小限の量を指します。

これを下回る濃度では、通常は有害な反応が起こらないとされ、

医学的・毒性学的な安全性評価の基準となります。

正しいです。環境基準は、科学的知見の進展や社会状況の変化に応じて、

見直されるべきものです。

新たな疫学調査や毒性評価の結果に基づき、

基準値の改定や新規項目の追加が行われることがあります。

科学的根拠に基づいた柔軟な運用が求められます。

不適当です。Hatchの図は、曝露量と健康影響の関係を示すもので、

横軸が化学的因子の量、縦軸が健康影響の程度や反応率です。

閾値の存在や曝露量に応じた影響の強度を視覚的に理解できます。

正しいです。環境基準の設定には、動物実験による毒性データや、

人間を対象とした疫学調査の結果が活用されます。

これらの科学的根拠に基づき、無影響濃度や閾値を設定し、

さらに安全係数を乗じて基準値が決定されます。