建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第53回(令和5年度(2023年))
問22 (建築物の環境衛生 問22)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第53回(令和5年度(2023年)) 問22(建築物の環境衛生 問22) (訂正依頼・報告はこちら)
- 許容濃度は一般環境の基準として用いてはならない。
- (公社)日本産業衛生学会は、労働者の有害物質による健康障害を予防するために許容濃度を公表している。
- 許容濃度以下であれば、ほとんど全ての労働者に健康上の悪い影響が見られないと判断される。
- 有害物の曝(ばく)露量と集団の反応率との関係を、量影響関係という。
- 学校における環境衛生の基準は、学校保健安全法で定められている。
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この過去問の解説 (2件)
01
不適当なのは「有害物の曝露量と集団の反応率との関係を、量影響関係という。」です。
量影響関係は個体に現れる影響の大きさとの関係を指します。集団の何%が反応を示すかとの関係は量反応関係といい、用語が入れ替わっているため誤りです。
適当。 許容濃度は職場の労働者を対象にした目安であり、一般住民を含む環境基準には使いません。
適当。 日本産業衛生学会は毎年、作業環境での安全な目安として許容濃度を示しています。
適当。 許容濃度は、通常の勤務時間内で反復曝露しても有害影響が出ない水準を意図しています(感受性の高い人まで完全に保証するものではありません)。
不適当。 量影響関係は「用量と個体の影響の程度」の関係です。集団の反応率との関係は「量反応関係」といいます。
適当。 学校環境衛生基準は学校保健安全法と関連告示に基づき定められています。
押さえる点は二つです。
1. 許容濃度は職場向けの基準で、一般環境の基準とは別。
2. 用語の区別:量影響関係=個体の影響の大きさ、量反応関係=集団の反応率。
この区別を覚えておくと、言い換えのひっかけに対応しやすくなります。
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02
正解は、「有害物の曝露量と集団の反応率との関係を、量影響関係という。」です。
この問題は、環境衛生に関するものです。
特に「許容濃度」については、労働者の健康を守るために設定された基準であり、
一般環境(例えば家庭や公共施設)には適用されない点が重要です。
また、許容濃度は「ほとんどすべての労働者に健康上の悪影響が見られない」とされる水準であり、
個人差や長期的影響を考慮する必要があります。
さらに、「量影響関係」や、学校環境における衛生基準が「学校保健安全法」によって定められています。
正しいです。許容濃度は、労働環境における有害物質の曝露限界値として設定されており、
一般環境(生活環境)には適用されません。
一般環境では、より厳しい基準が必要とされるため、
労働者向けの許容濃度をそのまま用いるてはいけません。
正しいです。日本産業衛生学会は、労働者の健康保護を目的として、
有害物質の許容濃度(TLV)を毎年公表しています。
作業環境測定や職場の安全管理に活用されており、
環境衛生の実務において重要です。
正しいです。許容濃度は、ほとんどの労働者が、
健康障害を起こさないとされる濃度であり、
個人差はあるものの、統計的に安全と判断される基準です。
もちろん、完全な安全を保証するものではありません。
不適当です。曝露量と集団の反応率との関係は、
「量反応関係(dose-response relationship)」です。
一方、「量影響関係」は、曝露量と個体の、
反応の強さ(影響度)との関係を指す用語です。
正しいです。学校環境衛生の基準は、
学校保健安全法および文部科学省告示「学校環境衛生基準」によって定められています。
空気環境、照度、騒音、水質などの項目が対象であり、
児童・生徒の健康保護を目的としています。
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