建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第54回(令和6年度(2024年))
問8 (建築物衛生行政概論 問8)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第54回(令和6年度(2024年)) 問8(建築物衛生行政概論 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

建築物環境衛生管理基準に基づく飲料水に関する衛生上必要な措置等における次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 6か月以内ごとに行う定期の水質検査項目のうち、鉛及びその化合物、亜鉛及びその化合物、鉄及びその化合物、銅及びその化合物、蒸発残留物については、水質検査の結果、基準に適合している場合は、次回の水質検査において省略することができる。
  • 貯水槽の清掃は、1年以内ごとに1回、定期に実施する。
  • 遊離残留塩素の検査は、給水栓末端で7日以内ごとに1回、定期に実施する。
  • 総トリハロメタン等の消毒副生成物の検査は、毎年、6月1日から9月30日の期間内に実施する。
  • 原水として水道水以外の地下水等を使用する場合は、3年以内ごとに1回、水質基準項目のすべての項目(51項目)の検査を実施する。

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この過去問の解説 (1件)

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正解は、「原水として水道水以外の地下水等を使用する場合は、3年以内ごとに1回、

水質基準項目のすべての項目(51項目)の検査を実施する。」です。

この問題は、飲料水の衛生上必要な措置に関するものです。

建築物における飲料水の安全性確保は、利用者の健康を守るために極めて重要であり、

定期的な検査や清掃が義務付けられています。

一方、水質検査項目のうち、鉛・亜鉛・鉄・銅・蒸発残留物などは、

基準に適合していれば次回検査を省略できます。

選択肢1. 6か月以内ごとに行う定期の水質検査項目のうち、鉛及びその化合物、亜鉛及びその化合物、鉄及びその化合物、銅及びその化合物、蒸発残留物については、水質検査の結果、基準に適合している場合は、次回の水質検査において省略することができる。

正しいです。この5項目は「金属等項目」として分類され、

6か月以内ごとに検査が必要ですが、

前回の検査結果が基準に適合していれば、次回は省略可能です。

 

選択肢2. 貯水槽の清掃は、1年以内ごとに1回、定期に実施する。

正しいです。建築物環境衛生管理基準では、

貯水槽の清掃は1年以内ごとに1回以上実施することが義務付けられています。

水質の維持と衛生管理のためであり、特定建築物に限らず広く適用されます。

選択肢3. 遊離残留塩素の検査は、給水栓末端で7日以内ごとに1回、定期に実施する。

正しいです。遊離残留塩素は、給水栓末端で7日以内ごとに、

1回以上検査することが求められています。

消毒効果の確認と水質の安全性を確保するための重要な指標であり、

基準値は0.1mg/L以上(汚染時は0.2mg/L以上)です。

選択肢4. 総トリハロメタン等の消毒副生成物の検査は、毎年、6月1日から9月30日の期間内に実施する。

正しいです。総トリハロメタンなどの消毒副生成物は、

毎年6月1日から9月30日までの間に1回検査することが義務付けられています。

気温が高く、副生成物が生成されやすい時期に合わせています。

選択肢5. 原水として水道水以外の地下水等を使用する場合は、3年以内ごとに1回、水質基準項目のすべての項目(51項目)の検査を実施する。

不適当です。地下水等を原水とする場合、

使用開始前に51項目の水質検査を実施する必要があります。

その後は、3年以内ごとに「7項目」の検査を実施します。

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