建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第54回(令和6年度(2024年))
問15 (建築物衛生行政概論 問15)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第54回(令和6年度(2024年)) 問15(建築物衛生行政概論 問15) (訂正依頼・報告はこちら)

学校保健安全法における教室等の環境に係る学校環境衛生基準のうち、揮発性有機化合物の検査項目に含まれていない物質は次のうちどれか。
  • ホルムアルデヒド
  • アセトアルデヒド
  • トルエン
  • キシレン
  • パラジクロロベンゼン

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は、「アセトアルデヒド」です。

 

この問題は、学校保健安全法における教室等の環境に係る学校環境衛生基準に関するものです。

学校環境衛生基準では、教室等の空気環境の安全性を確保するため、

特定のVOCについて定期的な検査が義務付けられています。

検査対象の物質は、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、

パラジクロロベンゼン、エチルベンゼン、スチレンなどです。

これらは、建材や家具、接着剤、防虫剤などに含まれ、

シックハウス症候群の原因となることがあるため、濃度の監視が重要です。

 

選択肢1. ホルムアルデヒド

正しいです。ホルムアルデヒドは、VOCの代表的な物質であり、

学校環境衛生基準において最も重要な検査項目の一つです。

新築や改修後の教室では濃度が高くなる傾向があり、

シックハウス症候群の原因物質として知られています。

基準値は100μg/m³以下で、定期的な測定が義務付けられています。

選択肢2. アセトアルデヒド

誤りです。アセトアルデヒドは、VOCの一種ですが、

学校環境衛生基準の検査項目には含まれていません。

家庭用品や建材から発生することもありますが、

学校環境における優先度は低く、文部科学省の基準では対象外です。

選択肢3. トルエン

正しいです。トルエンは、塗料や接着剤などから発生するVOCであり、

学校環境衛生基準の検査項目に含まれています。

中枢神経への影響も報告されており、児童生徒の健康を守るために重要です。

基準値は260μg/m³以下で、定期的な測定が必要です。

選択肢4. キシレン

正しいです。キシレンは、トルエンと同様に塗料や溶剤から発生するVOCであり、

学校環境衛生基準の検査項目に含まれています。

長時間曝露による健康影響を防ぐため、教室の空気環境管理において重要です。

基準値は200μg/m³以下で、定期的な測定が必要です。

選択肢5. パラジクロロベンゼン

正しいです。パラジクロロベンゼンは、防虫剤や芳香剤などに含まれるVOCで、

学校環境衛生基準の検査項目に含まれています。

空気環境の安全性確保のため、特に保管庫や教室での使用に注意が必要です。

基準値は240μg/m³以下で、定期的な測定が必要です。

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