建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第54回(令和6年度(2024年))
問17 (建築物衛生行政概論 問17)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第54回(令和6年度(2024年)) 問17(建築物衛生行政概論 問17) (訂正依頼・報告はこちら)

大気汚染防止法第1条の目的に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 揮発性有機化合物及び粉じんの排出等を規制する。
  • 自動車排出ガスに係る許容限度を定める。
  • 水銀等の排出を規制する。
  • 排出ガス中のダイオキシン類について、特定施設の種類及び構造に応じて排出基準を定める。
  • 人の健康に係る被害が生じた場合における事業者の損害賠償の責任について定める。

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は、「排出ガス中のダイオキシン類について、特定施設の種類及び構造に応じて排出基準を定める。」です。

この問題は、大気汚染防止法第1条の目的に関するものです。

大気汚染防止法は、大気汚染による人の健康や生活環境への被害を防止することを目的としており、

揮発性有機化合物(VOC)、粉じん、水銀、ダイオキシン類などの有害物質の排出規制を含みます。

また、自動車排出ガスに関する基準も定められており、

環境保全と健康被害の未然防止を目的としています。

 

選択肢1. 揮発性有機化合物及び粉じんの排出等を規制する。

正しいです。大気汚染防止法では、揮発性有機化合物(VOC)や、

粉じんの排出規制が明記されています。

これらは光化学オキシダントや浮遊粒子状物質の原因となり、

健康被害や環境悪化を引き起こすためです。

選択肢2. 自動車排出ガスに係る許容限度を定める。

正しいです。大気汚染防止法では、自動車排出ガスに関する許容限度の設定が、

目的の一つとして明記されています。

これは都市部の大気汚染対策として重要であり、

排出基準の設定や測定義務などが規定されています。

選択肢3. 水銀等の排出を規制する。

正しいです。水銀に関する排出規制は、水俣条約の国内実施を目的として、

大気汚染防止法に組み込まれています。

これは、環境と人の健康を守るため重要であり、

工場や事業場からの水銀排出を規制することが規定されています、

選択肢4. 排出ガス中のダイオキシン類について、特定施設の種類及び構造に応じて排出基準を定める。

誤りです。ダイオキシン類の排出規制は、

「ダイオキシン類対策特別措置法」によって定められており、

大気汚染防止法の目的には含まれていません。

選択肢5. 人の健康に係る被害が生じた場合における事業者の損害賠償の責任について定める。

正しいです。大気汚染防止法では、人の健康に係る被害が生じた場合の、

事業者の損害賠償責任(無過失責任)が明記されています。

これは被害者保護のための重要な規定です。

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