建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第54回(令和6年度(2024年))
問25 (建築物の環境衛生 問5)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第54回(令和6年度(2024年)) 問25(建築物の環境衛生 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

WBGTに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 熱中症予防のため、スポーツ時のガイドラインとして利用されている。
  • 職場の暑熱基準として利用する場合、作業強度を考慮する必要がある。
  • 日常生活における熱中症予防の注意事項では、WBGTが31°C以上のとき、高齢者では、安静状態であっても熱中症発生の危険が大きいとされている。
  • 職場の暑熱基準として利用する場合、着用する衣服の種類に応じて補正する必要がある。
  • 屋外で太陽照射がある場合、自然湿球温度と黒球温度から求められる。

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は、「屋外で太陽照射がある場合、自然湿球温度と黒球温度から求められる。」です。

 この問題は、WBGTに関するものです。

WBGTは、熱中症予防の指標として広く用いられており、

気温だけでなく湿度、輻射熱、風速などの要素を総合的に評価することで、

人体への暑熱ストレスを把握します。

WBGTの正しい活用と評価が、快適で安全な作業・生活環境の維持に直結します。

 

選択肢1. 熱中症予防のため、スポーツ時のガイドラインとして利用されている。

正しいです。WBGTは、日本スポーツ協会や環境省などが、

熱中症予防の指標として推奨しており、

スポーツ活動時の安全管理に広く利用されています。

WBGT値に応じて運動の中止や休憩が行われるなど、

実践的なガイドラインが整備されています。

選択肢2. 職場の暑熱基準として利用する場合、作業強度を考慮する必要がある。

正しいです。WBGTは、作業強度に応じて基準値が異なるため、

職場での暑熱環境評価には作業内容の考慮が不可欠です。

厚生労働省の指針でも、作業強度別にWBGT基準が示されています。

選択肢3. 日常生活における熱中症予防の注意事項では、WBGTが31°C以上のとき、高齢者では、安静状態であっても熱中症発生の危険が大きいとされている。

正しいです。環境省の熱中症予防情報では、WBGTが31°C以上になると、

安静状態でも高齢者に熱中症のリスクが高まりす。

体温調節機能の低下や水分摂取量の不足が影響するためです。

選択肢4. 職場の暑熱基準として利用する場合、着用する衣服の種類に応じて補正する必要がある。

正しいです。WBGTは、着衣の断熱性や通気性によって体感温度が変化するため、

衣服の種類に応じた補正が必要です。

特に、厚手の作業着や防護服を着用する場合は補正を加えて評価します。

 

選択肢5. 屋外で太陽照射がある場合、自然湿球温度と黒球温度から求められる。

不適当です。屋外で太陽照射がある場合のWBGTは、

「自然湿球温度」「黒球温度」「乾球温度」の3要素を用いて算出します。

WBGT=0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度です。

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