建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第54回(令和6年度(2024年))
問84 (空気環境の調整 問39)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第54回(令和6年度(2024年)) 問84(空気環境の調整 問39) (訂正依頼・報告はこちら)
- 軽量床衝撃音の対策として、床仕上げ材を柔らかくすることが効果的である。
- 重量床衝撃音は、主に低周波数域の成分を含む。
- 床衝撃音に関する遮音等級のLr値は、値が小さい方が、遮音性能が高いことを表す。
- 床衝撃音に対しては、一般に学校よりもホテルの方が高い遮音性能が求められる。
- 重量床衝撃音の対策は、床躯(く)体構造の質量の低減が基本である。
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この過去問の解説 (2件)
01
床衝撃音に関する問題です。
聞きなれない言葉ですが、これを機会に概要を理解しましょう。
正:軽量床衝撃音対策として、床仕上げ材を柔らかくすることが効果的です。
抵抗が小さくなるためです。
正:重量床衝撃音は、低周波数域の成分が主に含まれています。
正:床衝撃音に関する遮音等級のLr値は、値が小さいほど遮音性能が高いとされます。
逆に、空気伝番音に対する遮音等級のⅮ値は、値が大きいほど性能が高いです。
正:床衝撃音に対して、一般に学校よりもホテルの方が遮音性能が求められています。
誤:重量床衝撃音対策は、床躯体構造の質量増加や曲げ弾性の増加があげられます。
単純に重い方が衝撃への耐性が大きいと考えればわかると思います。
床衝撃音に関する問題でした。
普段は床に対してあまり考えることがありませんが、このようになっていたんだ言う機会となりました。
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02
正解は、「重量床衝撃音の対策は、床躯(く)体構造の質量の低減が基本である。」です。
この問題は、床衝撃音に関するものです。
床衝撃音は建築物の音環境において重要であり、居住者の快適性や生活の質に直結します。
床衝撃音には「軽量床衝撃音」と「重量床衝撃音」があり、
それぞれ発生源や周波数特性が異なるため、対策方法も異なります。
軽量床衝撃音は椅子の移動や物の落下など比較的高周波成分を含み、
床仕上げ材の工夫で改善可能です。
一方、重量床衝撃音は人の歩行や子供の飛び跳ねなどによる低周波成分が主体で、
床躯体の質量や構造に依存します。
正しいです。軽量床衝撃音は、椅子の移動や小物の落下などによって発生し、
比較的高周波成分を含みます。
これらは床表面での衝撃が直接音に変換されるため、
床仕上げ材の硬さが大きく影響します。
柔らかい仕上げ材を用いることで衝撃を吸収し、音の発生を抑えることができます。
正しいです。重量床衝撃音は、人の歩行や子供の飛び跳ねなど,
大きな力が床躯体に加わることで発生します。
そのため、床全体が振動し、低周波数成分が主体となります。
低周波音は透過しやすく、遮音性能の確保が難しいため、
重量床衝撃音は居住環境において深刻な問題です。
正しいです。床衝撃音の遮音性能はLr値で評価されます。
Lr値は床衝撃音レベルを示す指標であり、
値が小さいほど床衝撃音が少なく、遮音性能が高いことを意味します。
建築物の用途や居住者の快適性に応じて基準値が定められており、
集合住宅やホテルでは、より小さいLr値が求められます。
正しいです。 遮音性能の要求水準は建築物の用途によって異なります。
学校では一定の騒音が許容される環境である一方、
ホテルでは静粛性が重視され、
居住者の快適性確保のため高い遮音性能が求められます。
特に重量床衝撃音の低減はホテルにおいて重要であり、
設計段階から十分な対策が必要です。
不適当です。重量床衝撃音は床躯体全体の振動によって発生するため、
対策の基本は床躯体の質量を増加させることです。
質量が大きいほど振動が抑制され、低周波音の透過が減少します。
逆に質量を低減すれば床が振動しやすくなり、
重量床衝撃音は悪化します。
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