建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第54回(令和6年度(2024年))
問133 (給水及び排水の管理 問28)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第54回(令和6年度(2024年)) 問133(給水及び排水の管理 問28) (訂正依頼・報告はこちら)
- 排水横管への掃除口の設置間隔は、管径100mmを超える場合は、通常30m以内とする。
-
敷地排水管の直管が長い場合、排水ますは管内径の120倍を超えない範囲内に設置する。
- 雨水ますの流出管は、流入管よりも管底を20mm程度下げて設ける。
- 排水立て管に設置する掃除口は、3〜5階おき程度の間隔で設ける。
- 雨水ますの底部には、100mm程度の泥だめを設ける。
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この過去問の解説 (2件)
01
排水ますと掃除口は普段はなかなかそれらについて考えることがありませんが、とても重要な役割を担っています。
正:排水横管への掃除口の設置間隔は、関係が100㎜を超える場合は通常30mが限度となります。
100㎜以下の場合は15m以内となります。
敷地排水管の直管が長い場合、排水ますは管内径の120倍を超えない範囲内に設置する。
正:敷地排水管の直管が長い場合、排水ますは管内径の120倍を超えない範囲内で設置します。
正:流入管と流出管の管低差は20㎜程度とします。
正:排水立て管に設置する掃除口は、通常30mが限度であり、関係が100㎜以下の場合は15m以内となっています。
よって、階数回数的には3~5階程度の高さになります。
誤:雨水ますの底部の泥だめは、15㎝(150㎜)以上とします。
普段なかなか見ないところの問題なので、この機会にどのような構造になっているかを実際に見てみると理解が深まります。
配管はすべては見れませんが、排水ますならば雨が止んだ後に見てみるとわかると思います。
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02
最も不適当なものは、雨水ますの底部に関する記述です。
雨水ますの底部に設ける「泥だめ」の深さは、150mm以上必要です。
適当(正しい記述)です。
排水横管の掃除口(CO)の設置間隔に関する規定です。
・管径100mm以下の場合:15m以内
・管径100mmを超える場合:30m以内
【覚え方】
管が細いほど詰まりやすいため、短い間隔で掃除口が必要になります。
「細い管(100以下)は15m」と覚えておきましょう。
敷地排水管の直管が長い場合、排水ますは管内径の120倍を超えない範囲内に設置する。
適当(正しい記述)です。
敷地内の排水管が長い直線の場合、点検・清掃のために途中へ「桝」を設置します。
その最大間隔は、管内径の120倍以内とされています。
適当(正しい記述)です。
インバートます等の接続において、水がスムーズに流れるよう、上流側(流入管)と下流側(流出管)には段差を設けます。
【重要ポイント】
管底差は20mm程度以上確保します。 これがないと、水が滞留したり、汚物が逆流しやすくなったりします。
適当(正しい記述)です。
排水立て管の掃除口は、最下部やオフセット部分に設けるほか、中間階にも必要です。
一般的に3階ごと程度、または配管の長さが10~15m程度を目安に設置されますので、3〜5階おきという記述は適当となります。
最も不適当(誤り)な記述です。
雨水ますには、砂や泥が下流へ流れないように沈殿させる「泥だめ」が必要です。
この深さは150mm(15cm)以上としなければなりません。
【プロの視点】
汚水ますには原則として「インバート(溝)」を切り、汚物が溜まらないようにしますが、雨水ますには逆に「泥だめ」を掘ります。
100mmではすぐに泥で埋まって機能を失うため、150mm以上の深さが求められます。
排水ますと掃除口の設置基準は、数値の暗記が必須です。
・掃除口間隔:15m(小径) / 30m(大径)
・ます設置間隔:配管径の120倍
・泥だめ深さ:150mm以上
特に「泥だめ150mm」は過去問でも頻出のひっかけポイントですので、必ず押さえておきましょう。
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