建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第54回(令和6年度(2024年))
問135 (給水及び排水の管理 問30)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第54回(令和6年度(2024年)) 問135(給水及び排水の管理 問30) (訂正依頼・報告はこちら)
- スネークワイヤ法は、排水立て管の清掃に使用する場合では、長さ30m程度が限界である。
- 排水管の有機性付着物は、アルカリ性洗浄剤を用いて除去する。
- 高圧洗浄による排水管の清掃では、5〜30MPaの圧力の水を噴射させて洗浄する。
- ロッド法では、1〜1.8mのロッドをつなぎ合わせ、手動で排水管内に挿入し清掃する。
- 排水管内部の腐食状況の診断には、内視鏡以外にX線などの非破壊検査機器が用いられる。
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この過去問の解説 (2件)
01
排水管の清掃・維持管理に関する問題です。
各文の数字や単位に注目して問題に取り組みましょう。
誤:スネークワイヤは弾力性があり、腰の強いワイヤです。
押し引きを繰り返し、管内付着物を除去します。
25mまでの排水横管の清掃に用います。
正:排水管の有機性付着物の除去には、アルカリ性洗浄剤を用います。
酸性のモノを用いると、配管を腐食させます。
正:高圧洗浄による排水管清掃は、5~3㎫の圧力の水を噴射して清掃します。
正:ロッド法は、1~1.8mのロッドを最大30mまでつなぎ合わせて手動で配管に挿入して清掃します。
正:排水管の内部腐食状況は、超音波厚さ計、内視鏡、Ⅹ線等の非破壊検査機を用いて行います。
排水管の清掃や内部診断に関する問題でした。
普段はなかなか気にすることではないですが、実際に行うこともありますからマスターできるように頑張りましょう。
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02
最も不適当なものは、スネークワイヤ法に関する記述です。
スネークワイヤ法は、主に排水横管の清掃に適しており、長い排水立て管には不向きです。
これが不適当(誤り)な記述です。
スネークワイヤ法は、金属製のコイル状ワイヤを回転させながら挿入する方法です。
長さが長くなるとトルク(回転力)が伝わりにくくなるため、限界長さは25m程度とされています。
【プロの視点】
30mもの長さがある「排水立て管」の場合、ワイヤが管内で暴れてしまい清掃効果が得られません。
立て管の清掃には、通常高圧洗浄法が用いられます。
適当(正しい記述)です。
キッチンの排水など、油脂や有機性の付着物を除去するにはアルカリ性の洗浄剤が有効です。
酸性洗剤は、金属製の配管を腐食させる恐れがあるため注意が必要です。
適当(正しい記述)です。
高圧洗浄法は、ホースの先端ノズルから高圧水を噴射して汚れを削り落とす方法です。
使用する圧力は、通常5〜30MPaの範囲です。
適当(正しい記述)です。
ロッド法は、1〜1.8m程度の鉄製の棒(ロッド)をねじ込み式で繋ぎ合わせながら手動で清掃する方法です。
敷地排水管などの外部配管でよく用いられます。
適当(正しい記述)です。
排水管の劣化診断には、直接カメラを入れる内視鏡調査のほか、管の外側から厚みを測る超音波厚さ計や、X線などの非破壊検査機器が用いられます。
排水管清掃の工法と適用範囲を整理しておきましょう。
・スネークワイヤ:横管向き(〜25m)。立て管は苦手。
・高圧洗浄:立て管・横管どちらも強力。圧力5〜30MPa。
・ロッド法:敷地排水管など。手動で繋ぐ。
「立て管清掃=高圧洗浄」というイメージを持っておくと間違えません。
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