建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第54回(令和6年度(2024年))
問140 (給水及び排水の管理 問35)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第54回(令和6年度(2024年)) 問140(給水及び排水の管理 問35) (訂正依頼・報告はこちら)

消火設備に関する次の組合せのうち、最も不適当なものはどれか。
  • 閉鎖型スプリンクラー設備 ――― 自動散水による消火
  • ハロゲン化物消火設備 ――― 負触媒作用による消火
  • 消火器 ――― 初期発見段階での消火
  • 屋内消火栓設備 ――― 公設消防隊の専用使用による消火
  • 泡消火設備 ――― 油火災での消火

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この過去問の解説 (2件)

01

消火設備に関する問題です。

各設備に関してしっかりと頭の中でイメージできるようにしましょう。

選択肢1. 閉鎖型スプリンクラー設備 ――― 自動散水による消火

正:閉鎖型スプリンクラー設備は、感知器が作動して自動で散水される消火設備です。

選択肢2. ハロゲン化物消火設備 ――― 負触媒作用による消火

正:ハロゲン化物消火設備は、府触媒作用により燃焼の促進を抑制して消火します。

選択肢3. 消火器 ――― 初期発見段階での消火

正:消火器は、最も身近にあり、初期発見段階で使用する消火設備です。

選択肢4. 屋内消火栓設備 ――― 公設消防隊の専用使用による消火

誤:屋内消火栓設備は、初期消火を目的として施設関係者が使用するものです。

選択肢5. 泡消火設備 ――― 油火災での消火

正:泡消火設備は、油火災が起きるような駐車場や格納庫に設置されます。

まとめ

各消火設備の特徴に関して、整理して実物を見ることで理解が深まると思います。

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02

最も不適当なものは、屋内消火栓設備の用途に関する記述です。

屋内消火栓は、公設消防隊が到着するまでの間に、建物の在館者(自衛消防隊など)が初期消火を行うための設備です。

選択肢1. 閉鎖型スプリンクラー設備 ――― 自動散水による消火

適当(正しい記述)です。

閉鎖型スプリンクラーは、火災の熱でヘッドの感熱部が溶けて開放し、自動散水して消火する設備です。

選択肢2. ハロゲン化物消火設備 ――― 負触媒作用による消火

適当(正しい記述)です。

ハロゲン化物消火設備は、燃焼の連鎖反応を断ち切る負触媒作用(抑制作用)によって消火します。 

窒息効果もありますが、メインは化学的な抑制作用です。

選択肢3. 消火器 ――― 初期発見段階での消火

適当(正しい記述)です。

消火器は、火災の初期発見段階で、人が操作して消火を行うための最も身近な設備です。

天井に火が届くくらいまでが限界とされています

選択肢4. 屋内消火栓設備 ――― 公設消防隊の専用使用による消火

これが不適当(誤り)な記述です。

公設消防隊の専用使用を目的とした設備は、連結送水管連結散水設備です。 屋内消火栓は、あくまで従業員や居住者が使うためのものです。

選択肢5. 泡消火設備 ――― 油火災での消火

適当(正しい記述)です。

泡消火設備は、油面を泡で覆って空気を遮断(窒息)するため、駐車場や飛行機格納庫などの油火災に非常に有効です。

まとめ

誰が使う設備なのかを整理しましょう。

・屋内消火栓:在館者(初期消火)

・連結送水管:消防隊(本格消火)

【重要ポイント】 

「連結」とつく設備は、消防車と連結して使う=プロ(消防隊)用と覚えると区別しやすいです。

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