建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第54回(令和6年度(2024年))
問146 (清掃 問6)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第54回(令和6年度(2024年)) 問146(清掃 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

予防清掃に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 微細なごみやたばこの灰等をできるだけ散乱させないように、適当な容器を用意する。
  • 衣服類や内装材・家具はなるべく摩耗しにくいものを使用する。
  • 土ぼこりを放置すると、床材や床維持剤が土ぼこりにより削られ、より多くのほこりが発生する。
  • 多くのほこりが発生するところは、適切な除じん作業の回数を調整する。
  • 高気密化している建築物では、窓や隙間がほこりの侵入路として重要である。

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この過去問の解説 (2件)

01

予防清掃とは、建築物内に侵入するほこりを減少させ、清掃活動を軽減させることです。

それについて整理していきましょう。

選択肢1. 微細なごみやたばこの灰等をできるだけ散乱させないように、適当な容器を用意する。

正:適当な容器を用意して、微細なゴミやたばこの灰等が散乱するのを防ぎます。

選択肢2. 衣服類や内装材・家具はなるべく摩耗しにくいものを使用する。

正:衣服類や内装材・家具には摩耗しにくいものを選んで使用します。

選択肢3. 土ぼこりを放置すると、床材や床維持剤が土ぼこりにより削られ、より多くのほこりが発生する。

正:土ぼこりを放置して、床材やその維持剤が土ぼこりにより削られて、より多くのほこりを発生させるようになります。

選択肢4. 多くのほこりが発生するところは、適切な除じん作業の回数を調整する。

正:ほこりが多く発生するところは、除じん作業の回数を調整して対策します。

選択肢5. 高気密化している建築物では、窓や隙間がほこりの侵入路として重要である。

誤:気密性が高い(隙間が少ない)ということは、空気の出入りが少ないということなのでほこりの侵入路としては重要視されません。

まとめ

普段の清掃では無意識に行っていて、いざ問題文を読むとややこしい文章もあるかもしれません。

少しだけ気持ちを向けることで理解が深まると思います。

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02

最も不適当なものは、高気密化建築物におけるほこりの侵入に関する記述です。

建物が高気密化(隙間が少ない状態)している場合、窓や隙間からの侵入は少なくなります。

 

選択肢1. 微細なごみやたばこの灰等をできるだけ散乱させないように、適当な容器を用意する。

適当(正しい記述)です。

予防清掃の基本は汚さないことです。

灰皿やゴミ箱など、ゴミが散乱しやすい場所には適当な大きさ・形状の容器を用意し、汚れの拡散を防ぎます。

 

選択肢2. 衣服類や内装材・家具はなるべく摩耗しにくいものを使用する。

適当(正しい記述)です。

室内のほこりの多くは、衣類やカーペットなどの繊維から発生します(綿ぼこり)。

摩耗しにくい内装材や家具を選ぶことで、発塵量を抑えることができます。

選択肢3. 土ぼこりを放置すると、床材や床維持剤が土ぼこりにより削られ、より多くのほこりが発生する。

適当(正しい記述)です。

土砂や土ぼこりは「研磨剤」のような働きをします。

床に残っていると、歩行によってワックス(床維持剤)や床材自体が削られ、さらなる粉じんが発生する悪循環になります。

選択肢4. 多くのほこりが発生するところは、適切な除じん作業の回数を調整する。

適当(正しい記述)です。

ほこりの発生量は場所によって異なります。

汚れやすいエントランスや人通りの多い廊下などは、除じん作業の回数を増やすなど、状況に応じた調整が必要です。

選択肢5. 高気密化している建築物では、窓や隙間がほこりの侵入路として重要である。

これが不適当(誤り)な記述です。

高気密化とは、隙間がなく密閉性が高いことを指します。

そのため、窓の隙間などから外気が侵入することは少なく、ほこりの侵入路としての重要度は低いと言えます。 (※逆に、人の出入り口や換気口からの侵入が主なルートとなります)

まとめ

予防清掃(汚れを入れない・広げない)の考え方です。

土砂は床を削るヤスリになるので早めに除去する

・今のビルは気密性が高いので、隙間風による土埃は少ない

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