建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第54回(令和6年度(2024年))
問151 (清掃 問11)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第54回(令和6年度(2024年)) 問151(清掃 問11) (訂正依頼・報告はこちら)
- ポリプロピレン素材は、復元力に乏しいが、親水性の汚れがしみになりにくい。
- ウール素材は、耐久性が高いが、親水性の汚れがしみになりやすい。
- しみ取り作業は、定期清掃で行う。
- 繊維床材は、パイルの空隙に土砂やほこりが堆積しやすい。
- パイル表面の粗ごみの除去には、カーペットスイーパを用いる。
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この過去問の解説 (2件)
01
繊維床材の特徴と維持管理に関する問題です。
素材の特徴をしっかりとらえて問題に取り組みましょう。
正:ポリプロピレン素材は、繊維であるので復元力は乏しいですが、親水性の汚れがしみになりにくいという特徴があります。
正:ウール素材は、耐久性が高い特徴がありますが、親水性の汚れがしみになりやすいです。
しみの染着しやすさはウール、ナイロン、アクリルという順位となっています。
誤:シミ取りは日常作業になります。
カーペットだとしみの約60%が親水性のものになります。
正:繊維床材は、パイルの空隙に土砂やほこりが堆積されやすくなっています。
正:パイル表面の粗ごみの除去は、カーペットスイーパを用います。
床の清掃時は以上のことに気を配り、適切な方法で清掃をしないと維持ができなくなります。
床に限定されたものではないですが、素材に適した方法で維持管理を行っていきたいと思います。
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02
最も不適当なものは、しみ取り作業の頻度に関する記述です。
カーペットのしみ取り(スポットクリーニング)は、時間が経つと落ちなくなるため、発見次第行う日常清掃の作業です。
適当(正しい記述)です。
ポリプロピレンは、石油製品のプラスチック繊維であるため、水分を吸いにくく(疎水性)、コーヒーなどの水溶性の汚れが染みになりにくい特徴があります。
ただし、弾力回復性はナイロン等に比べて劣ります。
適当(正しい記述)です。
ウール(羊毛)は天然繊維であり、復元力や風合いに優れていますが、水分を吸収しやすく、水溶性の汚れが染み込みやすい欠点があります。
これが不適当(誤り)な記述です。
飲みこぼしなどの「しみ」は、時間が経過すると酸化したり、繊維と化学結合したりして除去が困難になります。 「定期清掃」まで待つのではなく、巡回時やバキューム掛けの際に発見し、その日のうちに除去する日常清掃として実施します。
適当(正しい記述)です。
繊維床材(カーペット)は、パイル(毛足)の間に空間があるため、ハードフロアに比べて土砂やホコリを抱え込みやすい(堆積しやすい)性質があります。
適当(正しい記述)です。
繊維床材(カーペット)は、パイル(毛足)の間に空間があるため、ハードフロアに比べて土砂やホコリを抱え込みやすい(堆積しやすい)性質があります。
カーペット清掃のポイントです。
・しみ取り:日常作業(待ったら落ちない!)
・ウール:汚れやすい(天然だから)
・ポリプロピレン:汚れにくい(プラだから)
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