建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第54回(令和6年度(2024年))
問156 (清掃 問16)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第54回(令和6年度(2024年)) 問156(清掃 問16) (訂正依頼・報告はこちら)

循環型社会の形成に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 生産において、積極的にマテリアルリサイクルを行う。
  • 生産において、積極的にリユースを行う。
  • 消費・使用において、積極的にリデュースを行う。
  • 焼却処理において、積極的にサーマルリサイクルを行う。
  • 最終処分において、積極的に天然資源を投入する。

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この過去問の解説 (2件)

01

循環型社会についての問題です。

3R等の最近では生活の中で馴染んできたものがあります。

ちゃんとした理解をしているかを確認できる問題です。

選択肢1. 生産において、積極的にマテリアルリサイクルを行う。

正:生産過程で、マテリアルリサイクルの考え方は重要です。

ごみの抑制、再使用または原料としての再利用があります。

選択肢2. 生産において、積極的にリユースを行う。

正:生産工程で、リユースは積極的に行うようにします。

繰り返し使えるものは使っていき循環型社会での問題のみではなく、コスト削減にもなります。

選択肢3. 消費・使用において、積極的にリデュースを行う。

消費・使用において、リデュースは最重要項目です。

繰り返しの使用や再利用するという考えの前に物自体を必要最低限の在庫で賄えば余計にエネルギーや燃料さらに時間まで節約できます。

選択肢4. 焼却処理において、積極的にサーマルリサイクルを行う。

正:焼却処理において、サーマルリサイクルは重要な考え方です。

焼却で出た熱源をただ煙突から出してしまうと無駄の他に言いようがありません。

そのエネルギーは発電や給湯、暖房等に有効利用できます。

選択肢5. 最終処分において、積極的に天然資源を投入する。

誤:最終処分に天然資源は用いません。

天然資源は使用抑制、再使用するのが循環型社会の目的になります。

まとめ

循環型社会について考え直される問題でした。

普段分かった気でいても実際には出来ていないこともありますので整理して有効活用できるようにしてきましょう。

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02

最も不適当なものは、最終処分に関する記述です。

循環型社会の形成において、最終処分(埋立)で天然資源を投入するのは本末転倒です。

最終処分量は極小化しなければなりません。

選択肢1. 生産において、積極的にマテリアルリサイクルを行う。

適当(正しい記述)です。

マテリアルリサイクルとは、廃棄物を「製品の原料」として再利用することです(例:ペットボトルを繊維にする、空き缶を鉄にする)。

生産段階でこれを積極的に行うことは重要です。

選択肢2. 生産において、積極的にリユースを行う。

適当(正しい記述)です。

リユースは、製品をそのまま(あるいは修理して)繰り返し使うことです(例:リターナブルびん)。

生産段階でリユースしやすい設計にすることも求められます。

選択肢3. 消費・使用において、積極的にリデュースを行う。

適当(正しい記述)です。

リデュース(発生抑制)は、3Rの中で最も優先順位が高い取り組みです。

消費・使用の段階で、無駄なものを買わない、長く使うなどして、そもそもゴミを出さないようにします。

選択肢4. 焼却処理において、積極的にサーマルリサイクルを行う。

適当(正しい記述)です。

サーマルリサイクル(熱回収)は、マテリアルリサイクル等ができない場合に、焼却時の熱エネルギーを発電や給湯に利用することです。

単に燃やすのではなく、エネルギーとして回収します。

選択肢5. 最終処分において、積極的に天然資源を投入する。

これが不適当(誤り)な記述です。

循環型社会のゴールは「天然資源の消費抑制」と「環境負荷の低減」です。

最終処分(埋立)においては、減量化によって埋立量を減らすことが目的であり、そこに「積極的に天然資源を投入する」という考え方は誤りです。

まとめ

3R(リデュース・リユース・リサイクル)+熱回収(サーマル)の優先順位と定義を理解しておきましょう。

1.リデュース(減らす)

2.リユース(使う)

3.リサイクル(戻す)

4.熱回収(燃やすなら熱を使う)

5.適正処分(埋めるなら最小限に)

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