建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問21 (建築物の環境衛生 問1)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問21(建築物の環境衛生 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

健康に影響を与える環境要因のうち、化学的要因として最も不適当なものはのうちどれか。
  • 酸素
  • 硫黄酸化物
  • オゾン
  • し尿
  • 超音波

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この過去問の解説 (1件)

01

健康に影響を与える環境要因のうち、物理的要因・化学的要因・生物的要因の区別を理解しているかを問う問題です。化学的要因とは、気体や有害化学物質のように、化学的性質によって人体へ影響を及ぼすものを指します。一方で、音や振動、放射線のように、物理的なエネルギーとして作用するものは物理的要因に分類されます。各選択肢がどの分類に当たるかを整理して判断することが大切です。

選択肢1. 酸素

適切です。酸素は空気中に存在する化学物質であり、人体にとって不可欠な物質です。通常は生命維持に必要なものですが、濃度が不足すれば酸素欠乏を引き起こし、逆に高濃度環境では酸化作用が強まることもあります。このように、酸素は化学物質として濃度や反応性によって健康影響を及ぼすため、化学的要因に分類されます。人体に必要な物質であっても、環境衛生の分類上は化学的要因として扱う点を押さえておくことが重要です。

選択肢2. 硫黄酸化物

適切です。硫黄酸化物は代表的な大気汚染物質であり、燃料の燃焼などによって発生します。主に二酸化硫黄などの形で存在し、気道や粘膜を刺激し、呼吸器症状の悪化につながることがあります。このような健康影響は、物質そのものの化学的性質に基づいて生じるため、明らかに化学的要因です。公害や大気環境の分野でも重要な物質であり、化学的要因の典型例として理解しておくべき選択肢です。

選択肢3. オゾン

適切です。オゾンは酸素原子3個からなる気体で、強い酸化作用をもつ化学物質です。地表付近では光化学オキシダントの主成分として問題になり、目やのどへの刺激、呼吸器への悪影響を生じることがあります。人体への影響は、オゾンのもつ反応性という化学的性質によって引き起こされるため、化学的要因に分類されます。酸素と同様に空気中に存在する物質ですが、こちらは有害性が強く、環境衛生上特に注意が必要な化学物質です。

選択肢4. し尿

適切です。し尿は単純な化学物質ではありませんが、衛生学では有害ガスの発生源となったり、病原微生物を含んだりする汚染物として扱われます。環境要因としてみた場合、腐敗によりアンモニアや硫化水素などの化学物質を発生させるほか、衛生状態の悪化を通じて健康に影響を与えます。そのため、設問の中では超音波のような明確な物理的要因とは異なり、化学的・衛生学的な汚染源として理解するのが適切です。少なくとも最も不適当とはいえません。

選択肢5. 超音波

不適切です。超音波は、人の耳には聞こえない高い周波数の音波であり、物質ではなく音のエネルギーとして人体に作用します。そのため分類上は化学的要因ではなく、物理的要因です。環境衛生や労働衛生では、騒音、振動、温熱、放射線などと同じく、物理的刺激として扱われます。設問は化学的要因として最も不適当なものを選ぶ問題なので、物理的要因である超音波を選ぶのが正解です。

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