建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問25 (建築物の環境衛生 問5)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問25(建築物の環境衛生 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

温熱環境指数に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 黒球温度は、熱放射と対流に関わる温度の測定に用いられる。
  • 湿球黒球温度(WBGT)は、屋内外における暑熱作業時の暑熱ストレスを評価するために使用されている。
  • 有効温度は、温度100%で無風の部屋の気温に等価な環境として表す主観的経験指数である。
  • 標準新有効温度は、気温、湿度、風速、熱放射、着衣量、代謝量の6要素を含んだ温熱環境の指標である。
  • 不快指数は、気温に関係なく用いられる指標である。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、暑さ寒さを評価する代表的な温熱環境指数の意味と用途を整理できているかを問うものです。温熱環境は、単に気温だけで決まるものではなく、湿度、風、放射熱、着衣、作業量など複数の要素が影響します。そのため、それぞれの指数が何を目的に作られ、どの要素を反映しているのかを正確に理解することが重要です。各指標の性格の違いを押さえると判断しやすくなります。

選択肢1. 黒球温度は、熱放射と対流に関わる温度の測定に用いられる。

適切です。黑球温度は、黒く塗られた中空球の中心部で測る温度で、周囲から受ける放射熱の影響を強く反映します。また、空気の流れによる対流の影響も受けるため、単純な気温では把握しにくい熱の受け方を評価するのに役立ちます。特に日射や高温面からの放射の影響がある環境では、暑熱感の把握に重要な測定値です。

選択肢2. 湿球黒球温度(WBGT)は、屋内外における暑熱作業時の暑熱ストレスを評価するために使用されている。

適切です。WBGTは、暑熱環境下で人体にかかる負担を総合的に評価する指標で、労働現場や運動時の熱中症予防などに広く用いられています。屋外では湿球温度、黑球温度、乾球温度を組み合わせ、屋内や日射のない場所では主に湿球温度と黑球温度を用いて評価します。単なる気温より実際の危険性を反映しやすい点が特徴です。

選択肢3. 有効温度は、温度100%で無風の部屋の気温に等価な環境として表す主観的経験指数である。

適切です。有効温度は、温冷感を表すために考えられた古典的な指標で、実際の環境が、湿度100%かつ無風という基準条件の室内でどの気温に相当するかで表現します。つまり、人が感じる暑さ寒さを基準環境に置き換えて示す考え方です。主観的経験指数とされるのは、人の感覚を基礎に組み立てられているためです。

選択肢4. 標準新有効温度は、気温、湿度、風速、熱放射、着衣量、代謝量の6要素を含んだ温熱環境の指標である。

適切です。標準新有効温度はSETと呼ばれ、人体の温熱感覚をより現実的に評価するための指標です。気温や湿度だけでなく、風速、周囲からの放射熱、着衣量、さらに人体の活動量である代謝量まで考慮します。そのため、実際の居住環境や作業環境に近い条件で快適性や負担を評価できる、総合性の高い指標といえます。

選択肢5. 不快指数は、気温に関係なく用いられる指標である。

不適切です。不快指数は、気温と湿度をもとに算出される指標であり、気温と無関係に用いられるものではありません。むしろ、気温の影響を明確に受ける点が大きな特徴です。たとえば同じ湿度であっても、気温が高くなれば不快指数は上昇しやすくなります。この選択肢は、不快指数が気温を含まないように読めるため誤りです。

参考になった数5