建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問29 (建築物の環境衛生 問9)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問29(建築物の環境衛生 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

シックビル症候群に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 仕事のストレスは、発症の危険因子である。
  • 症状とその原因の因果関係は、必ずしも明確でない。
  • 特異的な症状はなく、多様な症状を呈する。
  • アトピー体質は、発症の危険因子である。
  • 目やのどの刺激やくしゃみ等の症状は、加湿により増加する。

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この過去問の解説 (2件)

01

シックビル症候群について、症状の特徴、発症に関わる危険因子、そして室内環境との関係を問う問題です。シックビル症候群は、建物内の空気質や化学物質、湿度、換気状態、さらに個人の体質や心理的要因などが複雑に関係して起こると考えられています。特定の病気のように一つの原因で明確に説明できるものではなく、複数の要素を総合的に理解することが重要です。したがって、典型症状だけでなく、増悪要因や発症しやすい背景もあわせて整理しておく必要があります。

選択肢1. 仕事のストレスは、発症の危険因子である。

適切です。シックビル症候群は、建物内の化学物質や換気不足などの物理的要因だけでなく、精神的・心理的な負担も発症や症状の感じ方に影響すると考えられています。仕事のストレスが強いと、自律神経の働きが乱れたり、わずかな刺激にも敏感になったりして、頭痛、倦怠感、目やのどの不快感などを訴えやすくなります。そのため、仕事のストレスは直接原因ではない場合でも、発症の危険因子の一つとして理解するのが適切です。

選択肢2. 症状とその原因の因果関係は、必ずしも明確でない。

適切です。シックビル症候群では、室内の化学物質、換気不良、湿度、カビ、ほこり、心理的要因など、さまざまな要素が複雑に関わるため、症状と原因を一対一で結びつけることが難しい場合が少なくありません。同じ建物にいても症状が出る人と出ない人がいることからも、個人差が大きいことがわかります。このため、原因の特定には建物環境の調査と本人の体調や生活状況の確認をあわせて行う必要があり、因果関係は必ずしも明確ではないという記述は適切です。

選択肢3. 特異的な症状はなく、多様な症状を呈する。

適切です。シックビル症候群には、この症状があれば必ずそうだと断定できるような特異的症状はありません。実際には、目の痛みや乾燥、のどの刺激感、鼻水、くしゃみ、頭痛、めまい、吐き気、皮膚のかゆみ、全身倦怠感など、非常に幅広い症状がみられます。しかも症状の出方や強さは人によって異なります。そのため、単一の症状だけで判断するのではなく、建物内にいると悪化し、離れると軽快するかなどの状況も含めて総合的にみることが大切です。

選択肢4. アトピー体質は、発症の危険因子である。

適切です。アトピー体質のある人は、もともと外部からの刺激に対して過敏に反応しやすい傾向があります。シックビル症候群では、室内の化学物質、粉じん、ダニ、カビなどの影響が関係することがあり、こうした刺激に敏感な体質の人では症状が出やすくなることがあります。もちろん、アトピー体質の人が必ず発症するわけではありませんが、一般に感受性が高いと考えられるため、危険因子の一つとして扱うのが妥当です。

選択肢5. 目やのどの刺激やくしゃみ等の症状は、加湿により増加する。

不適切です。目やのどの刺激感は、空気の乾燥によって悪化することが多く、適切な加湿はこれらの粘膜の乾燥を防ぎ、症状の軽減につながる場合があります。くしゃみなども乾燥した空気で粘膜が刺激されると起こりやすくなることがあります。そのため、加湿によってこれらの症状が一般的に増加するとはいえません。むしろ、過乾燥を防ぐ目的で適度な湿度を保つことは有効です。ただし、過度の加湿はカビやダニの発生を招くおそれがあるため、適正な湿度管理が重要です。

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02

最も不適当なものは「目やのどの刺激やくしゃみ等の症状は、
加湿により増加する」です。

 

シックビル症候群とは建材などから発生する化学物質やカビなど
が原因で発生する、のどの痛み、めまい、だるさなどの症状を言います。

選択肢1. 仕事のストレスは、発症の危険因子である。

正しいです。
換気不足など物理的な要因だけでなくストレスなど心理的な負担も
発症の危険因子となります。

選択肢2. 症状とその原因の因果関係は、必ずしも明確でない。

正しいです。
シックビル症候群は症状、要因とも多岐にわたるため、
因果関係は明確になりません。

選択肢3. 特異的な症状はなく、多様な症状を呈する。

正しいです。
シックビル症候群になるとこの症状が生じるなど、特異的な症状はなく、
様々な症状が発生する可能性があります。

選択肢4. アトピー体質は、発症の危険因子である。

正しいです。
アトピーなど体質的な要因も発生の危険因子となります。

選択肢5. 目やのどの刺激やくしゃみ等の症状は、加湿により増加する。

誤りです。
目やのどの刺激、くしゃみ等は乾燥により生じやすくなります。

まとめ

冬場など乾燥する時期に喉の不調が起きやすいことからも回答できる問題です。

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