建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問32 (建築物の環境衛生 問12)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問32(建築物の環境衛生 問12) (訂正依頼・報告はこちら)

ホルムアルデヒドに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 常温では気体として存在する。
  • 水に溶けにくい。
  • 可燃性である。
  • 建築基準法により、含有建材の使用が制限されている。
  • 粘膜に対する刺激が強い。

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この過去問の解説 (2件)

01

ホルムアルデヒドに関する基本的な性質や法規制、人体への影響についての理解を問う問題です。ホルムアルデヒドは建築材料や接着剤などに含まれ、室内空気汚染の原因物質として重要視されています。物理的性質(水への溶解性や状態)、可燃性、健康影響、さらには建築基準法による規制内容を正しく把握しているかがポイントとなります。

選択肢1. 常温では気体として存在する。

適切です。ホルムアルデヒドは常温常圧では無色で刺激臭のある気体として存在する物質です。建材や接着剤などから室内空気中に放散されることで問題になるのも、この揮発しやすい性質によるものです。室内環境衛生の分野では、気体として空気中に拡散しやすい点が重要であり、換気や発生源対策を考えるうえでも基本となる知識です。

選択肢2. 水に溶けにくい。

不適切です。ホルムアルデヒドは水に溶けやすい物質であり、水溶液は一般にホルマリンとして知られています。消毒や防腐の用途で使われてきたのも、この水への溶解性が高いことと関係しています。したがって、「水に溶けにくい」という記述は性質を逆に理解していることになり誤りです。物質の基本性状として重要なポイントです。

選択肢3. 可燃性である。

適切です。ホルムアルデヒドは可燃性を有する物質です。そのため、取り扱いにあたっては単に健康影響だけでなく、火気や保管条件にも注意が必要です。ビル管理や衛生管理の実務では、化学物質は毒性だけでなく、燃えやすさや反応性も含めて理解しておくことが大切です。この選択肢はホルムアルデヒドの危険性の一面を正しく述べています。

選択肢4. 建築基準法により、含有建材の使用が制限されている。

適切です。ホルムアルデヒドはシックハウス対策の観点から問題となるため、建築基準法により発散量に応じた等級区分が設けられ、使用できる建材や使用面積に制限があります。これは新築や改修後の室内空気汚染を防ぐための制度です。建物の維持管理に携わる者にとって、法令による発生源対策を理解しておくことは非常に重要です。

選択肢5. 粘膜に対する刺激が強い。

適切です。ホルムアルデヒドは目、鼻、のどなどの粘膜に対する刺激が強いことで知られています。室内濃度が高くなると、涙が出る、のどが痛い、鼻がつんとするなどの症状がみられることがあります。シックハウス関連物質として注意される大きな理由の一つがこの刺激性です。健康影響を把握するうえで、代表的な症状として押さえておくべき内容です。

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02

正解は、「水に溶けにくい」です。

この問題は、「ホルムアルデヒドの性質」に関するものです。

ホルムアルデヒドは、建材や家具、接着剤、内装材などに使用される、

揮発性有機化合物(VOC)の一つで、シックハウス症候群の代表的原因物質です。

常温では刺激臭のある気体として存在し、粘膜刺激性が強く、

目・鼻・喉への刺激、頭痛、吐き気などを引き起こします。

また、可燃性であり、取り扱いには注意が必要です。

建築基準法では、ホルムアルデヒドを放散する建材の使用が厳しく制限されており、

F☆☆☆☆などの等級制度が導入されています。

一方、ホルムアルデヒドは水に非常に溶けやすく、

一般に「ホルマリン」として知られる水溶液の形で利用されます。

選択肢1. 常温では気体として存在する。

正しいです。

ホルムアルデヒドは常温・常圧では無色で刺激臭のある気体です。

化学的に単純なアルデヒドであり、

揮発性が高く、室内環境中に放散されやすい特徴があります。

建材や家具に含まれる接着剤(尿素樹脂など)から徐々に放散され、

室内空気汚染の原因となります。シックハウス症候群の主要因として知られています。

選択肢2. 水に溶けにくい。

不適当です。

ホルムアルデヒドは水に非常に溶けやすく、

溶解度は極めて高い物質です。

一般には 37%程度の水溶液として「ホルマリン」の名称で流通しており、

医療・工業用途で広く利用されています。

 

選択肢3. 可燃性である。

正しいです。

ホルムアルデヒドは可燃性ガスであり、空気中で燃焼する性質を持ちます。

高濃度では爆発性もあるため、取り扱いには注意が必要です。

特に密閉空間での漏洩は危険で、火気の近くでは発火のリスクがあります。

化学工場や研究施設では、

ホルムアルデヒドの取り扱いに関して厳しい安全基準が設けられています。

選択肢4. 建築基準法により、含有建材の使用が制限されている。

正しいです。

シックハウス対策として、建築基準法では、

ホルムアルデヒドを放散する建材の使用が厳しく規制されています。

建材には F☆☆☆☆(最も放散量が少ない)から F☆(最も多い)までの等級があり、

F☆☆☆☆以外の建材は使用面積や使用場所に制限があります。

また、換気設備の設置も義務付けられています。

選択肢5. 粘膜に対する刺激が強い。

正しいです。

ホルムアルデヒドは強い刺激性を持ち、

目・鼻・喉の粘膜を刺激します。

低濃度でも涙が出る、鼻が痛い、喉がヒリヒリするなどの症状が現れます。

高濃度では頭痛、吐き気、呼吸困難などの健康障害を引き起こすこともあります。

シックハウス症候群の主要原因物質として知られています。

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