建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問34 (建築物の環境衛生 問14)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問34(建築物の環境衛生 問14) (訂正依頼・報告はこちら)
- 都市部における全身振動の振動源には、建設機械、道路交通、工場等がある。
- バスやフォークリフトで知覚される振動は局所振動である。
- ヒトにおける振動の知覚は、全身に分布する知覚神経末端受容器によってなされる。
- 1秒間の振動回数を周波数といい、単位はHzである。
- 局所振動による末梢循環障害の誘因の一つに寒冷がある。
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この過去問の解説 (2件)
01
振動に関する基礎知識について問う問題です。主に、全身振動と局所振動の違い、振動の知覚の仕組み、周波数の基本的な定義、さらに振動による健康影響に関する理解が求められています。振動は建築設備や交通、作業環境の管理に関わる重要な分野であり、種類を正しく区別することが大切です。特に、乗り物で受ける振動が全身振動なのか、工具などによる振動が局所振動なのかを整理して覚えておくと、判断しやすくなります。
適切です。全身振動とは、床や座席、地面などを通じて体全体に伝わる振動をいいます。都市部では、建設工事に用いられる重機、車両の通行による道路交通振動、工場内の大型機械設備などが代表的な発生源です。これらの振動は建物や地盤を介して人に伝わることがあり、生活環境や執務環境に影響を及ぼす場合があります。そのため、この選択肢は全身振動の典型的な振動源を正しく示しています。
不適切です。バスやフォークリフトに乗車しているときに受ける振動は、座席や床面を通じて体幹を含む身体全体に伝わるため、局所振動ではなく全身振動に該当します。局所振動とは、主として手や腕など身体の一部に限って伝わる振動を指し、代表例は削岩機やチェーンソーなどの手持ち工具です。乗り物による振動は体の一部だけでなく全身で受けるため、この記述は分類を誤っています。
適切です。人が振動を感じるのは、皮膚、筋肉、関節などに存在する知覚神経の受容器が刺激を受け、その情報が神経を通じて脳に伝えられるためです。振動の感じ方は周波数や大きさ、接触部位によって異なりますが、基本的には身体各部に分布する感覚受容器が関わっています。つまり、振動の知覚は特定の一か所だけで行われるものではなく、全身に分布する受容機構によって成り立っているため、この記述は適切です。
適切です。周波数とは、振動や波が1秒間に何回繰り返されるかを表す値で、単位はヘルツ、すなわちHzです。たとえば1秒間に10回振動すれば10Hzとなります。振動の評価では、単に強さだけでなく、この周波数も非常に重要です。なぜなら、人が不快に感じやすい振動や、機械設備に影響を与えやすい振動は、周波数によって異なるからです。そのため、この選択肢は基礎的な定義として正しい内容です。
適切です。局所振動を長期間受けると、手指の血管や神経に障害が生じ、末梢循環が悪くなることがあります。いわゆる振動障害では、手指が白くなるレイノー現象のような症状がみられることがあり、寒冷はその症状を誘発または悪化させる要因として知られています。寒い環境では血管が収縮しやすくなるため、もともと振動の影響を受けている末梢循環にさらに負担がかかります。したがって、この記述は正しいです。
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02
正解は、「バスやフォークリフトで知覚される振動は局所振動である。」です。
この問題は、振動の種類、周波数、強さ、暴露時間、環境条件に関するものです。
都市部では建設機械、道路交通、鉄道、工場設備などが主要な振動源となり、
これらは、全身振動を引き起こします。
局所振動はチェーンソーやインパクト工具など、
手腕に直接伝わる振動が典型であり、末梢循環障害などの原因となります。
振動の知覚は全身の機械受容器によって行われ、周波数は1秒間の振動回数で単位はHzです。
局所振動障害の誘因として寒冷があることも知られています。
一方、バスやフォークリフトで感じる振動は、座席や車体を通じて身体全体に伝わるため全身振動です。
正しいです。
都市部では、日常的に多くの振動源が存在し、
その多くが全身振動を引き起こします。
道路交通では大型トラックやバスの走行により地盤が揺れ、
建物内部でも振動として感じられます。
建設現場では杭打ち機、ショベルカー、転圧機などが強い振動を発生させ、
周辺住民の生活環境に影響を与えることがあります。
また、工場では大型プレス機、コンプレッサー、回転機械などが継続的な振動源となり、
建物全体に伝わることがあります。
不適当です。
バスやフォークリフトで感じる振動は、
座席や車体を通じて身体全体に伝わるため、全身振動です。
局所振動とは、チェーンソー、インパクトレンチ、削岩機など、
手や腕に直接伝わる振動を指し、主に手腕系の健康障害を引き起こします。
一方、バスやフォークリフトの振動は腰痛、疲労、平衡感覚への影響など、
全身的な健康影響が問題となります。
正しいです。
人間の身体には、皮膚や筋肉、関節などに多くの機械受容器が存在し、
これらが振動を感知します。
代表的な受容器として、パチニ小体(高周波振動に敏感)、
マイスナー小体(低周波振動に敏感)、
ルフィニ終末、メルケル細胞などがあります。
これらは全身に分布しており、
振動の強さや周波数に応じて異なる受容器が反応します。
正しいです。
振動の基本的な物理量の一つが周波数であり、1秒間に何回振動するかを表します。
単位はヘルツ(Hz)で、1Hzは1秒間に1回の振動を意味します。
振動の周波数は人体への影響と密接に関係しており、
例えば全身振動では4〜8Hz付近が共振しやすく、乗り物酔いなどの不快感を引き起こしやすく、
局所振動では100Hz以上の高周波振動が末梢循環障害の原因となります。
正しいです。
局所振動障害の代表例が、白指現象(レイノー現象であり、
手腕に伝わる振動によって末梢血管が収縮し、血流が低下することで発生します。
症状は寒冷環境で悪化しやすく、寒さが誘因となって血管収縮がさらに強まり、症状が顕著になります。
チェーンソー作業者や建設作業者など、
寒冷環境で振動工具を使用する職種では特にリスクが高いです。
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