建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問36 (建築物の環境衛生 問16)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問36(建築物の環境衛生 問16) (訂正依頼・報告はこちら)

情報機器作業と健康に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 情報機器作業とは、パソコン等情報機器を使用して行う作業をいう。
  • パソコンを使用する際の姿勢は、頭の位置と手の位置が極端に制限され、これを「拘束性」という。
  • 情報機器作業者が訴える自覚症状で、最も多いのは首や肩のこりである。
  • 情報機器作業において、最も重要な健康障害因子は作業時間である。
  • ディスプレイを用いる場合の書類上及びキーボード上における照度は、300lx以上とする。

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この過去問の解説 (2件)

01

情報機器作業と健康に関する基本事項について、定義、作業姿勢による身体的負担、自覚症状、健康障害の主因、照度基準の理解を問う問題です。情報機器作業では、目への負担だけでなく、首・肩・腕などの筋骨格系への負担、さらに長時間作業による疲労の蓄積にも注意が必要です。各選択肢が、労働衛生上の基礎知識や実務上の基準に照らして妥当かどうかを整理して判断することが大切です。

選択肢1. 情報機器作業とは、パソコン等情報機器を使用して行う作業をいう。

適切です。情報機器作業とは、パソコン、タブレット、端末装置などの情報機器を用いて、入力、検索、文書作成、監視などを行う作業の総称です。従来はVDT作業と呼ばれていましたが、対象機器の多様化に伴い、より広い概念として情報機器作業という表現が用いられています。定義として自然であり、内容も正しいため適切です。

選択肢2. パソコンを使用する際の姿勢は、頭の位置と手の位置が極端に制限され、これを「拘束性」という。

適切です。情報機器作業では、画面を見るために視線や頭の向きが固定されやすく、さらにキーボードやマウスの位置に合わせて手や腕の動きも限定されます。このように、一定の姿勢を長く保ちやすく、身体の自由な動きが妨げられる性質を拘束性といいます。拘束性が強いほど首、肩、腰、腕への負担が増えるため、正しい説明です。

選択肢3. 情報機器作業者が訴える自覚症状で、最も多いのは首や肩のこりである。

不適切です。情報機器作業者の自覚症状として首や肩のこりは非常に多いものの、代表的かつ頻度が高い訴えとしてまず挙げられるのは、目の疲れ、見えにくさ、かすみなどの視覚症状です。画面を長時間注視することで、まばたきの減少やピント調節の負担が生じ、眼精疲労が起こりやすくなります。そのため、「最も多いのは首や肩のこりである」と断定するのは不正確です。

選択肢4. 情報機器作業において、最も重要な健康障害因子は作業時間である。

適切です。情報機器作業による健康障害は、姿勢、照明、机や椅子の条件など複数の要因が関係しますが、その中でも特に大きな影響を与えるのが作業時間です。どれほど設備が整っていても、長時間連続して作業すれば、目の疲れや筋肉のこり、精神的疲労は蓄積しやすくなります。そのため、休止や休憩を含めた時間管理は、健康障害予防の中心的な考え方です。

選択肢5. ディスプレイを用いる場合の書類上及びキーボード上における照度は、300lx以上とする。

適切です。情報機器作業では、画面だけでなく、手元の書類やキーボードも無理なく見える明るさが必要です。照度が不足すると、文字を読みにくくなり、目の疲労や姿勢の崩れにつながります。一般に、書類面やキーボード面の照度は300ルクス以上が望ましいとされており、この記述は情報機器作業の作業環境管理の基準に合っています。

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02

正解は、「情報機器作業者が訴える自覚症状で、最も多いのは首や肩のこりである。」です。

この問題は、情報機器作業と健康に関するものです。

情報機器作業は、パソコンやタブレットなどの画面を長時間注視し、

同じ姿勢を維持し続けることが多いため、視覚系・筋骨格系・精神心理面にさまざまな負担を与えます。

特に視覚への負担は大きく、眼精疲労、視力低下、乾燥感などの訴えが多いです。

作業時間は健康影響の大きな要因であり、適切な休憩や作業環境の調整が重要です。

ディスプレイを用いる場合の書類上及びキーボード上における照度は、

視覚への負担を軽減するため、300lx以上が望ましいです。

一方、首・肩のこり、腰痛などの筋骨格系も多いですが、

視覚の負担ほどではありません。

選択肢1. 情報機器作業とは、パソコン等情報機器を使用して行う作業をいう。

正しいです。

情報機器作業は、パソコン、タブレット、スマートフォン、POS端末などの、

情報機器を使用して行う作業全般を指します。

文書作成、データ入力、プログラミング、設計、監視業務など幅広い業務が含まれます。

これらの作業は、画面を注視し続けることによる、

視覚負担、同じ姿勢を維持することによる筋骨格系負担、精神的ストレスなど、

多面的な健康影響を生じる可能性があります。

選択肢2. パソコンを使用する際の姿勢は、頭の位置と手の位置が極端に制限され、これを「拘束性」という。

正しいです。

情報機器作業では、画面を見るために頭の位置が固定され、

キーボードやマウス操作のために手の位置も一定に保たれます。

このように、姿勢が固定され自由度が低い状態を拘束性と呼びます。

拘束性が高い作業は筋肉の緊張を持続させ、

首・肩・腰などに負担をかけ、筋疲労や痛みを引き起こします。

選択肢3. 情報機器作業者が訴える自覚症状で、最も多いのは首や肩のこりである。

不適当です。

情報機器作業者が訴える自覚症状のうち、

最も多いのは、目の疲れ(眼精疲労)です。

画面を長時間注視することで、瞬きの減少、調節機能の疲労、乾燥感などが生じやすく、

視覚系の症状が最も頻度が高いです。

首や肩のこりは確かに多い症状ですが、

2番目に多く、姿勢の固定や不適切な作業環境による筋骨格系負担が原因です。

選択肢4. 情報機器作業において、最も重要な健康障害因子は作業時間である。

正しいです。

情報機器作業の健康影響は、作業時間に大きく依存します。

長時間連続して作業すると、

視覚疲労、筋骨格系の負担、精神的ストレスが蓄積しやすくなります。

厚生労働省のガイドラインでも、

1時間に1回程度の小休止などが推奨されています。

作業時間が長いほど健康障害のリスクが高まります。

選択肢5. ディスプレイを用いる場合の書類上及びキーボード上における照度は、300lx以上とする。

正しいです。

情報機器作業では、画面だけでなく書類やキーボードの視認性も重要です。

照度が不足すると目の負担が増し、眼精疲労の原因となります。

厚生労働省のVDT作業ガイドラインでは、

書類やキーボード上の照度は300lx以上が望ましいとされています。

作業対象物の視認性を確保し、視覚負担を軽減するための基準です。

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