建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問42 (建築物の環境衛生 問22)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問42(建築物の環境衛生 問22) (訂正依頼・報告はこちら)

水系感染症の病原体として、最も不適当なものは次のうちどれか。
  • ポリオウイルス
  • A型肝炎ウイルス
  • コクサッキーウイルス
  • パラチフス菌
  • RSウイルス

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、水を介して感染しやすい病原体、いわゆる水系感染症の原因となる微生物について問うものです。水系感染症は、病原体で汚染された飲料水や食品、あるいは衛生状態の悪い環境を通じて広がります。したがって、腸管で増殖し、便を介して外へ出て、口から再び体内に入る感染経路をとる病原体が中心になります。一方で、主に飛沫や接触で広がる呼吸器系の病原体は、水系感染症の病原体としては不適当です。

選択肢1. ポリオウイルス

適切です。ポリオウイルスは、経口感染を起こす代表的なウイルスの一つで、汚染された水や食品を介して感染することがあります。感染すると腸管内で増殖し、便中に排出されるため、衛生環境が悪い地域では水系感染症として問題になります。発症すると麻痺などの重い症状を引き起こすことがあり、公衆衛生上きわめて重要な病原体です。そのため、水系感染症の病原体として挙げるのは適切です。

選択肢2. A型肝炎ウイルス

適切です。A型肝炎ウイルスは、糞口感染を起こすウイルスであり、汚染された水や食品を通じて感染が広がります。特に、十分に加熱されていない食品や衛生状態の悪い水が感染源になることがあります。体内に入ると肝臓に炎症を起こし、発熱、倦怠感、黄疸などの症状がみられます。水系感染症の代表例として扱われることが多く、この選択肢は適切です。

選択肢3. コクサッキーウイルス

適切です。コクサッキーウイルスはエンテロウイルスの一種で、腸管内で増殖し、便中に排出される性質があります。そのため、汚染された水や手指、食品などを介して経口的に感染することがあります。夏かぜ、手足口病、ヘルパンギーナなどとの関連でも知られていますが、感染経路の基本は糞口感染です。したがって、水系感染症の病原体として考えることは適切です。

選択肢4. パラチフス菌

適切です。パラチフス菌は、サルモネラ属に属する細菌で、患者や保菌者の便によって汚染された水や食品を介して感染します。腸チフス菌と同様に、衛生状態が悪い地域では飲料水を通じた集団感染の原因となることがあります。発熱や消化器症状を起こし、全身感染に進展することもあるため注意が必要です。典型的な水系・経口感染症の病原体であり、この選択肢は適切です。

選択肢5. RSウイルス

不適切です。RSウイルスは主に呼吸器感染症を起こすウイルスで、感染経路は飛沫感染や接触感染が中心です。乳幼児の細気管支炎や肺炎の原因としてよく知られていますが、汚染された飲料水を介して広がる病原体ではありません。水系感染症で重要なのは、腸管を通って便中に排出され、再び口から入る病原体です。RSウイルスはこの特徴に当てはまらないため、最も不適当な選択肢です。

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