建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問59 (空気環境の調整 問14)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問59(空気環境の調整 問14) (訂正依頼・報告はこちら)

暖房時における空気調和システムを図Aに、空気の状態変化を湿り空気線図上に表したものを図−Bに示す。図−Aの各点に対する図−B中の状態点との組合せとして、最も適当なものは次のうちどれか。
問題文の画像
  • 図−A:a  図−B:エ
  • 図−A:b  図−B:ア
  • 図−A:c  図−B:イ
  • 図−A:d  図−B:ウ
  • 図−A:e  図−B:オ

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この過去問の解説 (3件)

01

最も適当なものは「図−A:c  図−B:イ」です。
この問題は外気から順番に空気の流れに沿って確認すると分かりやすくなります。

 

外気aは温度、湿度ともに低いため「オ」となります。
空調機入口のbは外気aと還気が混合したものです。「オ」と隣接した「エ」となります。
加熱器後のcは湿度は変わらず温度が高くなるため「イ」となります。
吹出口dはcの空気が加湿されたもののため「ア」となります。
室内eは吹出口dと部屋の空気が混合し温度が下がるため「ウ」となります。

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02

この問題では、暖房時の空調システム内で空気の温度や湿度がどのように変化するかを、湿り空気線図と対応させる知識が問われています。暖房時には、低温・低湿の外気と室内からの還気を混合した後、加熱器で温度を上げ、さらに加湿器で水分を加えて室内へ給気します。図中の各位置で空気がどの処理を受けた状態なのかを順番に追うことが重要です。

選択肢1. 図−A:a  図−B:エ

不適切です。図−Aのaは、空調機に取り入れられる外気の状態を示しています。暖房を必要とする時期の外気は、一般に室内空気と比べて乾球温度が低く、絶対湿度も低い状態です。このため、湿り空気線図では低温・低湿側にある「オ」がaに対応します。「エ」は外気と室内から戻ってきた還気を混合した後の状態を表しているため、aとの組合せは正しくありません。

選択肢2. 図−A:b  図−B:ア

不適切です。図−Aのbは、取り入れた外気と室内から戻る還気が混合された後の空気を示しています。混合後の空気の温度と絶対湿度は、外気と還気のそれぞれの状態の中間となるため、湿り空気線図では両者の状態点を結んだ線上に位置します。この混合空気に対応するのは「エ」です。「ア」は加熱と加湿を終えた後の給気側の状態を示すため、bには対応しません。

選択肢3. 図−A:c  図−B:イ

適切です。図−Aのcは、外気と還気を混合した空気が加熱器を通過した後の状態を示しています。加熱器では主に顕熱が与えられるため、空気の乾球温度は上昇しますが、水分が加えられていない段階では絶対湿度は基本的に変化しません。湿り空気線図では、この加熱後の高温でまだ加湿されていない状態が「イ」に対応します。したがって、この組合せが正しいものとなります。

選択肢4. 図−A:d  図−B:ウ

不適切です。図−Aのdは、加熱された空気がさらに加湿器を通過し、室内へ供給される段階の状態を示しています。加湿によって空気中の水蒸気量が増えるため、cの状態と比較して絶対湿度が高くなり、湿り空気線図では「ア」に対応します。一方、「ウ」は室内で熱や水分の影響を受けた後の室内空気、すなわち還気側の状態を示しています。このため、dと「ウ」の組合せは正しくありません。

選択肢5. 図−A:e  図−B:オ

不適切です。図Aのeは、空調された空気が室内の熱や水分の負荷を受けた後の状態を表しており、図Bでは最終的な室内状態であるウに対応します。空調では、外気を取り入れ、冷却・加熱や加湿などの処理を行った後、室内へ空気を供給します。図−B:オは外気にあたるため、図Aのeとは対応しません。

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03

正解は、「図−A:c  図−B:イ」です。

この問題は、暖房時における空気調和システムの状態点に関するものです。

図Aでは、外気a→フィルタb→冷却器→加熱器→加湿器出口c→送風機→吹出口d→室内eという流れです。

図Bの湿り空気線図は、外気状態から冷却除湿、再熱、加湿、室内状態へと連続したプロセスです。

それぞれの状態点がア・イ・ウ・エ・オで示されています。

暖房時でかつ加湿器を通過していることから、

加湿後の送風機入口(図Aのc)は、湿り空気線図上では、加湿後の状態点です。

図Bでは、冷却除湿後に再熱され、

その後に加湿されて飽和曲線に近づく点がイとして示されており、加湿器出口=cです。

選択肢1. 図−A:a  図−B:エ

誤りです。

図Aのaは外気です。外気は、まだ空調機に取り込まれる前の状態であり、

フィルタ・冷却器・加熱器・加湿器などの処理も受けていないスタート地点の空気状態です。

湿り空気線図上では、プロセスの最初の点に対応し、通常はアのような外気状態点として示されます。

一方、図Bのエは、プロセスの途中、特に冷却除湿後や再熱後など、

何らかの処理を受けた後の状態です。

外気が、いきなりエの位置にあることはありません。

選択肢2. 図−A:b  図−B:ア

誤りです。

図Aのbはエアフィルタ通過後の空気状態です。

フィルタは、粉じんや微粒子を除去する装置であり、

空気の温度や絶対湿度をほとんど変化させません。

したがって、bの状態はa(外気)とほぼ同じであり、「b≒a」と考えてよいです。

一方、図Bのアは外気aを示す点とするのが自然であり、

bは温湿度がほぼ変わらないためアに近い状態です。

この問題では図Aの各点を図Bの状態点へ明確に対応づける必要があるため、

bをアとしてしまうと本来外気を示すべきaの位置が不明確になります。

選択肢3. 図−A:c  図−B:イ

正しいです。

図Aのcは、「加湿器出口」の空気状態を示しています。

プロセスとしては、外気aがフィルタbを通過し、冷却器で冷却・除湿され、その後加熱器で再熱され、

最後に加湿器で加湿されてcの状態に至ります。

暖房時で加湿を行っているため、cは「室内に供給する直前の、

温度が上がり、かつ絶対湿度も増加した状態」となります。

図Bのイは、冷却除湿後・再熱後に加湿され、飽和曲線に近づいた点であり、「加湿器出口」の状態です。

 

選択肢4. 図−A:d  図−B:ウ

誤りです。

図Aのdは「吹出口」の位置であり、実際にはc(加湿器出口)から送風機を通過した直後の空気状態に相当します。

送風機による温度上昇はわずかであり、通常はcとdの状態はほぼ同じです。

したがって、dは「加湿後・供給直前の状態点」であり、図Bではイに近い位置です。

一方、図Bのウは、プロセスの途中、例えば冷却除湿後や再熱後など、加湿前の状態です。

選択肢5. 図−A:e  図−B:オ

誤りです。

図Aのeは室内で負荷を受けた後の平衡状態を示し、

湿り空気線図では最終的な室内状態として図Bのオに位置づけられます。

空気調和の流れは、外気→処理過程→室内という順序で進むため、

図Aの各点が図Bのどの状態点に対応するかは、

プロセスの流れに沿って一貫して整理されている必要があります。

e=オとすると、外気aや加湿器出口cなど他の点の位置づけが不自然になり、

処理過程の連続性が成立しなくなります。

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