建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問61 (空気環境の調整 問16)
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問61(空気環境の調整 問16) (訂正依頼・報告はこちら)
- 湿り空気線図では、絶対湿度と露点温度が得られれば状態点が定まる。
- 湿り空気の絶対湿度を同一に維持したまま冷却すると、相対湿度は上昇する。
- 相対湿度100%の湿り空気は、乾球温度、湿球温度ともに露点温度と等しい。
- 表面結露の防止には、室内で発生する水蒸気の量を必要以上に多くしないことも重要である。
- 熱橋(ヒートブリッジ)となった部分では、局所的に結露が発生しやすくなるため注意が必要である。
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この過去問の解説 (3件)
01
最も不適当なものは「湿り空気線図では、絶対湿度と露点温度が
得られれば状態点が定まる」です。
湿り空気線図では乾球温度・湿球温度・絶対湿度・相対湿度の4つ軸があり、
2つ分かれば交点が状態点となり空気の状態を知ることができます。
誤りです。
露点温度とは任意の絶対湿度において相対湿度が100%になるときの
温度のことです。絶対湿度と露点温度はリンクした値となるため、
状態点は1つに定まりません。
正しいです。
絶対湿度が一定のまま冷却すると相対温度は上昇します。
正しいです。
相対湿度100%では蒸発により湿球温度が下がることがないため、
乾球温度、湿球温度ともに露点温度と等しくなります。
正しいです。
水蒸気量が多いほど結露しやすくなるため、適度な湿度管理が重要です。
正しいです。
ヒートブリッジとは断熱材の劣化などで熱が通りやすくなっている場所です。
冬は外気によりヒートブリッジ部が冷やされ結露しやすくなります。
湿り空気線図を覚えておきましょう。
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02
湿り空気とは、水蒸気を含んだ空気のことで、その状態は乾球温度、湿球温度、相対湿度、絶対湿度、露点温度などによって表されます。湿り空気線図では、互いに独立した二つの状態値が分かれば、空気の状態点を定めることができます。また、建築物の結露を考える際には、空気中の水蒸気量だけでなく、壁や窓などの表面温度や断熱性能についても理解することが重要です。
不適切です。絶対湿度と露点温度は、それぞれ独立した状態値ではありません。絶対湿度が決まると空気中の水蒸気量が決まり、それに対応する露点温度も定まるため、この二つだけでは乾球温度などを決定できません。湿り空気線図上の状態点を一つに定めるには、乾球温度と相対湿度、乾球温度と湿球温度など、互いに独立した二つの状態値が必要です。
適切です。絶対湿度を一定にしたまま空気を冷却すると、実際に含まれている水蒸気量は変化しませんが、温度の低下に伴って空気が保持できる水蒸気量の限界が小さくなります。そのため、限界に対して実際に含まれている水蒸気の割合が大きくなり、相対湿度は上昇します。さらに冷却して露点温度に達すると相対湿度は100%となり、それ以下では水蒸気の一部が凝縮します。
適切です。相対湿度が100%という状態は、空気がその温度で含むことのできる限界まで水蒸気を含んだ飽和状態です。飽和空気では、水の蒸発による湿球温度の低下が生じないため、乾球温度と湿球温度が一致します。また、その温度ですでに水蒸気が飽和しているので、凝縮が始まる露点温度も同じになります。したがって、乾球温度、湿球温度、露点温度はすべて等しくなります。
適切です。表面結露は、壁や窓などの表面温度が周囲の空気の露点温度より低くなると発生します。室内で大量の水蒸気が発生すると絶対湿度が高まり、それに伴って露点温度も上昇するため、建材表面で結露しやすくなります。調理、入浴、洗濯物の室内干し、過度な加湿などによる水蒸気の発生に注意し、適切な換気や除湿を行うことは表面結露を防止するうえで有効です。
適切です。熱橋とは、柱や梁、金属部材などを通じて熱が周囲よりも伝わりやすくなっている部分をいいます。冬季には室内の熱が熱橋を通して屋外へ逃げやすくなるため、その部分の室内側表面温度が局所的に低下します。表面温度が室内空気の露点温度を下回ると結露が発生するため、断熱材を連続させるなどして熱橋をできるだけ生じさせない設計・施工が重要です。
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03
正解は、「湿り空気線図では、絶対湿度と露点温度が得られれば状態点が定まる。」です。
この問題は、湿り空気と結露に関するものです。
湿り空気の状態は、独立な2つの状態量がわかれば一意に定まります。
例えば、「乾球温度+絶対湿度」「乾球温度+相対湿度」「乾球温度+露点温度」などです。
一方で、絶対湿度と露点温度 は、水蒸気分圧を介して一対一に対応する“従属関係”にあり、
両方を知っても「同じ情報を二度言っている」に近く、状態点は一意に定まりません。
不適当です。
湿り空気の状態を一意に決めるには、独立な2つの状態量が必要です。
しかし、絶対湿度(x)と露点温度(Tdp)は、
水蒸気分圧を介して一対一に対応する従属関係 にあります。
露点温度は「その空気中の水蒸気分圧と等しい飽和水蒸気圧をもつ温度」であり、
そのときの飽和水蒸気量が絶対湿度に対応します。
正しいです。
絶対湿度とは、空気1kg中に含まれる水蒸気の質量(kg/kgDA)であり、
これを一定に保ったまま温度を下げると、 空気が保持できる飽和水蒸気量は、
温度が高いほど多く、温度が低いほど少なくなります。
したがって、絶対湿度が一定のまま温度を下げると、
飽和に対する割合である相対湿度は上昇 します。
正しいです。
相対湿度100%とは、その温度で空気が保持できる水蒸気量が、
飽和状態に達していることを意味します。
このとき、湿球温度=露点温度 となり、
乾球=湿球=露点 という関係になります。
通常は、乾球温度 > 湿球温度 ≥ 露点温度 ですが、相対湿度が100%になると、
全て一致します。
正しいです。
表面結露は、室内側表面温度が室内空気の露点温度以下になると発生します。
露点温度は、室内の絶対湿度が高いほど上昇するため、
室内で発生する水蒸気量が多いと、結露リスクが高まります。
正しいです。
熱橋(ヒートブリッジ)とは、断熱層が途切れていたり、熱
伝導率の高い部材(鉄骨・コンクリート梁など)が貫通している部分で、
局所的に熱が逃げやすく、表面温度が低下しやすい部位を指します。
室内空気の露点温度が同じでも、熱橋部の表面温度だけが周囲より低くなると、
その部分で優先的に結露が発生します。
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