建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問62 (空気環境の調整 問17)
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問62(空気環境の調整 問17) (訂正依頼・報告はこちら)
- 変風量単一ダクト方式 ――― 水・空気方式
- マルチゾーン空調方式 ――― 全空気方式
- 分散設置空気熱源ヒートポンプPAC方式 ――― 冷媒方式
- 分散設置水熱源ヒートポンプPAC方式 ――― 熱源水方式
- ダクト併用ファンコイルユニット方式 ――― 水・空気方式
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この過去問の解説 (3件)
01
最も不適当なものは「変風量単一ダクト方式―水・空気方式」です。
熱媒体による分類は建屋全体に何を運ぶことで空調しているかになります。
空調機では空気を運ぶことで空調しているため全空気方式、
エアコンでは冷媒を運ぶことで空調しているため冷媒方式となります。
誤りです。
変風量単一ダクト方式は給気により空気を入れ替えることで空調するため
全空気方式となります。
給気の温湿度は変えずに風量を変えることで熱負荷に追従します。
正しいです。
マルチゾーン空調方式は1台の空調機で複数のエリアを空調します。
空調機は空気を運ぶことで空調しているため全空気方式になります。
正しいです。
分散設置空気熱源ヒートポンプPAC方式(エアコン)は冷媒を
運ぶことで空調しているため冷媒方式となります。
正しいです。
分散設置水熱源ヒートポンプPAC方式は部屋単位では冷媒を運んでいますが、
建屋全体の熱源水を介して冷媒の熱交換をしているため熱源水方式となります。
正しいです。
ダクト併用ファンコイルユニット方式はダクトで空気、
ファンコイルユニットで水を運び空調しているため水・空気方式です。
熱媒体による分類の基準を覚えておきましょう。
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02
空気調和方式は、室内まで熱を運ぶ媒体の違いによって、全空気方式、水・空気方式、冷媒方式などに分類されます。全空気方式は空調機で処理した空気によって室内の熱負荷を処理し、水・空気方式は水と空気の両方を利用します。また、個別分散型のパッケージエアコンでは冷媒や熱源水が熱の移動に利用されます。各方式の仕組みと、室内まで何を運んで空調しているかを対応させることがポイントです。
不適切です。変風量単一ダクト方式(VAV方式)は、中央の空調機で温度や湿度を調整した空気をダクトによって各室へ送り、室内の負荷に応じて送風量を変化させる方式です。室内の熱負荷を主として空気によって処理するため、熱媒体による分類では「全空気方式」に該当します。冷温水が中央空調機のコイルまで供給されていたとしても、室内まで熱を運ぶ媒体は空気であるため、「水・空気方式」とするのは適切ではありません。
適切です。マルチゾーン空調方式は、中央の空調機でつくった温風と冷風を各ゾーンの要求に応じた割合で混合し、それぞれのゾーンへダクトを通して供給する方式です。室内へ熱を運び、冷暖房に利用する媒体は空気であり、室内側に冷温水を供給するファンコイルユニットなどを必要としません。このため、熱媒体による分類では「全空気方式」に該当します。
適切です。分散設置空気熱源ヒートポンプPAC方式は、一般的なパッケージエアコンのように、冷媒を循環させて冷房・暖房を行う方式です。ヒートポンプによって冷媒の蒸発と凝縮を利用し、室内と屋外の間で熱を移動させます。室外の空気を熱源として利用しますが、室内機と室外機の間で熱を運ぶ主要な媒体は冷媒です。そのため、熱媒体による分類では「冷媒方式」とするのが適切です。
適切です。分散設置水熱源ヒートポンプPAC方式は、建物内を循環する熱源水を利用して、それぞれの水熱源ヒートポンプユニットで冷房や暖房を行う方式です。各ユニットは熱源水との間で熱を授受し、内部の冷媒サイクルによって室内空気を冷却または加熱します。建物内で各ユニットへ熱源となる水を供給する仕組みであるため、「熱源水方式」という分類との組合せは適切です。
適切です。ダクト併用ファンコイルユニット方式では、ファンコイルユニットに冷水または温水を送り、室内の熱負荷を処理するとともに、ダクトから外気や調和空気を供給します。つまり、冷温水だけでなく空気も室内の空調に利用する方式です。水と空気という二つの熱媒体を組み合わせて冷暖房や換気などを行うため、熱媒体による分類では「水・空気方式」に該当します。
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03
正解は、「変風量単一ダクト方式―水・空気方式」です。
この問題は、空気調和方式と熱媒体による分類との組合せに関するものです。
熱媒体には大きく 空気・水・冷媒の3種類があり、方式によって使い方が異なります。
例えば、全空気方式は空気のみで熱を運び、室内側に水配管が存在しません。
代表例として単一ダクト方式、二重ダクト方式、マルチゾーン方式、VAV方式などがあります。
一方、水方式はファンコイルユニットのように水を室内機に送り、そこで空気と熱交換します。
さらに、水と空気を併用する「水・空気方式」もあり、
これは外気導入のためのダクトと、室内熱交換のための水配管を併用する方式です。
また、PACのように冷媒を直接室内機に送る方式は冷媒方式に分類されます。
不適当です。
変風量単一ダクト方式(VAV方式)は、空調機で処理した空気をダクトで各室へ送り、
室ごとに風量を変化させて負荷に対応する方式です。
室内側には水配管がなく、
冷水・温水を使って室内で熱交換する仕組みは存在しません。
正しいです。
マルチゾーン方式は、空調機内部に複数の混合ボックスを持ち、
ゾーンごとに異なる温度の空気を作り分けてダクトで供給する方式です。
熱媒体は空気のみであり、室内側に水配管は存在しません。
したがって、分類としては全空気方式です。
全空気方式は、空調機側で温湿度を完全に処理し、
ダクトで空気を送り込むため、室内機が不要でメンテナンス性が高いです。
正しいです。
PAC(パッケージエアコン)は、室外機と室内機を冷媒配管で接続し、
冷媒を直接室内機に送り込んで熱交換を行う方式です。
したがって、熱媒体は冷媒が主体であり、冷媒方式に分類されます。
空気熱源ヒートポンプPACは、外気を熱源として冷暖房を行う一般的な方式です。
正しいです。
水熱源ヒートポンプPACは、地下水・河川水・排熱回収水などを熱源として利用し、
熱源水を室内機に供給して熱交換を行う方式です。
空気熱源ではなく水熱源を利用するため、熱媒体は冷媒ではなく熱源水です。
この方式は、外気温の影響を受けにくく、
年間を通じて高効率で運転できるというメリットがあります。
正しいです。
ファンコイルユニット(FCU)は、室内で冷水・温水を使って熱交換し、
ファンで空気を循環させる方式です。
外気導入のためにダクトを併用する場合、
熱媒体として水と空気の両方を使用するため、
水・空気方式に分類されます。
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