建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問64 (空気環境の調整 問19)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問64(空気環境の調整 問19) (訂正依頼・報告はこちら)

次の空気調和設備のうち、個別方式に該当しないものはどれか。
  • 空気熱源ヒートポンプパッケージ
  • ウォールスルー型ユニット
  • 水熱源ヒートポンプパッケージ
  • ビル用マルチパッケージ
  • ターミナルエアハンドリングユニット

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この過去問の解説 (3件)

01

個別方式に該当しないものは「ターミナルエアハンドリングユニット」です。

選択肢1. 空気熱源ヒートポンプパッケージ

該当します。
空気熱源ヒートポンプパッケージ(エアコン)は個別方式です。

選択肢2. ウォールスルー型ユニット

該当します。
ウォールスルー型ユニットとは窓などの開口部に設置できる
室外機と室内機が一体となったエアコンのため個別方式です。

選択肢3. 水熱源ヒートポンプパッケージ

該当します。
水熱源ヒートポンプパッケージ(エアコン)は個別方式です。

選択肢4. ビル用マルチパッケージ

該当します。
ビル用マルチパッケージ(エアコン)は個別方式です。

選択肢5. ターミナルエアハンドリングユニット

該当しません。
ターミナルエアハンドリングユニット(空調機)は空調した空気を
各フロアに供給するため中央方式です。

まとめ

パッケージとつくものは個別方式です。

参考になった数14

02

正解は、「ターミナルエアハンドリングユニット」です。

この問題は、空気調和設備のうちの個別方式に関するものです。

空気調和設備は大きく 中央方式と個別方式に分類されます。 

個別方式は、各室ごとに独立した空調機を設置し、室単位で運転・制御できる方式で、

代表例はパッケージエアコン(PAC)、ウォールスルー型、ビル用マルチ(VRF)、水熱源ヒートポンプなどです。

これらはすべて「室ごとに独立した室内機+室外機(または熱源)」を持ち、

中央空調機を必要としません。 

一方、ターミナルエアハンドリングユニット(TAHU)は、

中央空調方式の末端機器であり、中央の空調機から供給される一次空気を受け取り、

室内で最終的な温湿度調整を行う装置です。

選択肢1. 空気熱源ヒートポンプパッケージ

正しいです。

空気熱源ヒートポンプパッケージは、

室外機と室内機を冷媒配管で接続し、各室単位で冷暖房を行う方式です。 

この方式は、室ごとに独立した空調機を設置し、

中央空調機を必要としないため、個別方式です。 

運転制御も室単位で行えるため、

部分負荷運転に強く、エネルギー効率が高いのが特徴です。

選択肢2. ウォールスルー型ユニット

正しいです。

ウォールスルー型ユニットは、壁に貫通させて設置する小型空調機で、

室外機と室内機が一体化したタイプです。 

この方式は、各室に独立して設置され、中央空調機を必要としないため、個別方式です。

ホテル客室、ワンルームマンション、小規模店舗などでよく使われ、

施工性が高く、設備スペースもほとんど必要ありません。 

選択肢3. 水熱源ヒートポンプパッケージ

正しいです。

水熱源ヒートポンプPACは、熱源水(地下水・排熱回収水など)を利用し、

各室に設置された室内機が独立して冷暖房を行う方式です。 

空気熱源PACと同様、室内機が各室に分散配置され、

中央空調機を必要としないため、個別方式です。

水熱源方式は外気温の影響を受けにくく、

年間を通じて高効率で運転できます。

選択肢4. ビル用マルチパッケージ

正しいです。

ビル用マルチパッケージ(VRF方式)は、1台の室外機に複数の室内機を接続し、

各室内機が個別に冷暖房を行える方式です。 

熱媒体は冷媒であり、中央空調機を持たず、室単位で独立制御できるため、個別方式です。

ビル用マルチパッケージは、部分負荷効率が高く、

配管スペースが小さく、施工性にも優れます。

選択肢5. ターミナルエアハンドリングユニット

不適当です。

ターミナルエアハンドリングユニット(TAHU)は、

中央空調方式の末端機器 であり、個別方式ではありません。 

中央の空調機(AHU)から供給される一次空気を受け取り、

室内で最終的な温度調整や風量調整を行う装置で、

単独で外気処理や冷暖房を行うことはできません。

 

参考になった数1

03

空気調和方式は、建物全体に対して中央の空調設備から空調する中央方式と、室やゾーンごとに空調機を設けて調整する個別方式などに分類されます。個別方式では、パッケージ型空調機やヒートポンプなどを各室・各ゾーンに設置し、それぞれの要求に応じた運転ができます。この問題では、各設備の熱源や設置形態だけでなく、中央方式と個別方式のどちらに分類されるかを見分けることが重要です。

選択肢1. 空気熱源ヒートポンプパッケージ

適切です。空気熱源ヒートポンプパッケージは、外気を熱源として冷房時には室内から熱を取り除き、暖房時には外気から熱を取り入れる方式です。一般に室やゾーン単位で設置して運転でき、中央の空調機から各室へ空気を送る必要がありません。各空調対象の要求に応じて発停や温度調整を行えるため、代表的な個別方式の一つに該当します。

選択肢2. ウォールスルー型ユニット

適切です。ウォールスルー型ユニットは、建物の外壁などを貫通するように設置し、一つの機器で室内側と屋外側との間の熱交換を行う空調機です。ホテルの客室など、部屋ごとに独立して空調したい場合に用いられます。中央の熱源設備や大規模なダクトを必要とせず、各室で運転や温度調整を行えるため、個別方式として分類されます。

選択肢3. 水熱源ヒートポンプパッケージ

適切です。水熱源ヒートポンプパッケージは、水を熱源としてヒートポンプ運転を行う空調機です。熱源水を建物内に循環させ、その水を利用する空調機を各室や各ゾーンに設置します。熱源水の配管設備は共用しますが、それぞれの空調機で冷暖房運転や温度調整を行うことができます。このように空調機が分散して設置され、個別に運転できることから個別方式に該当します。

選択肢4. ビル用マルチパッケージ

適切です。ビル用マルチパッケージは、一つの室外機に複数の室内機を冷媒配管で接続する方式で、一般にビル用マルチエアコンとも呼ばれます。室内機を部屋やゾーンごとに配置でき、それぞれの空調要求に応じて運転や温度設定を調整できます。中央の空調機からダクトによって調和空気を建物全体へ供給する方式とは異なり、冷媒を利用して分散して空調する代表的な個別方式です。

選択肢5. ターミナルエアハンドリングユニット

不適切です。ターミナルエアハンドリングユニットは、中央の熱源設備でつくられた冷水や温水などを受け、各空調ゾーンに設置された空調機で空気を処理して供給する方式に使用されます。空調機自体は分散して配置されますが、冷温水などの熱源を中央から供給するため、パッケージ型空調機のような個別方式には分類されません。したがって、個別方式に該当しないものとして、これが正解です。

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