建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問68 (空気環境の調整 問23)
問題文
付箋
付箋は自分だけが見れます(非公開です)。
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問68(空気環境の調整 問23) (訂正依頼・報告はこちら)
- ア
- イ
- ウ
- エ
- オ
正解!素晴らしいです
残念...
画像拡大
この過去問の解説 (3件)
01
最も適当なものは「オ」です。
冷凍機やエアコンにおいてモリエル線図(ph線図)は冷媒状態を
確認するツールとして多用されます。
冷媒は圧縮、凝縮、膨張、蒸発を繰り返すことで熱移動をしています。
この圧縮、凝縮、膨張、蒸発のサイクルのことを冷凍サイクルと言います。
圧力が上昇する「オ~ア」が圧縮工程です。
高圧のまま比エンタルピーが低下する「ア~ウ」が凝縮工程です。
圧力が低下する「ウ~エ」が膨張工程です。
低圧のまま比エンタルピーが上昇する「エ~オ」が蒸発工程です。
上記より蒸発器出口直後は「オ」となります。
参考になった数13
この解説の修正を提案する
02
正解は、「オ」です。
この問題は、蒸気圧縮冷凍サイクルの基本形に関するものです。
モリエル線図(p–h線図)上では、
冷凍サイクルは「圧縮機入口 → 圧縮機出口 → 凝縮器出口 → 膨張弁出口 → 蒸発器出口(=再び圧縮機入口)」という順に点が並びます。
蒸発器の出口直後は、低圧側・低温側で、冷媒はほぼ乾き飽和蒸気か、わずかに過熱した状態になっており、
そこから圧縮機に吸い込まれます。
したがって、p–h線図上では「低圧側の中で、蒸発器での加熱により比エンタルピーが最も高くなった点」が、
蒸発器出口に相当します。
誤りです。
「ア」は、モリエル線図上で高圧側・高比エンタルピー側に位置し、
そこから凝縮器での放熱過程へとつながっている点です。
圧縮機出口(吐出側)の状態点です。
蒸気圧縮冷凍サイクルでは、
圧縮機入口(=蒸発器出口)で吸い込んだ低圧・低温の冷媒蒸気を、高圧・高温の過熱蒸気にまで圧縮し、その状態で凝縮器へ送ります。
したがって、圧縮機出口は「低圧側から高圧側へ、ほぼ縦方向に上昇した先の点」として表され、
図中ではアがその位置に相当します。
一方、蒸発器出口は低圧側にあり、そこから圧縮機で一気に高圧側へ上がる起点となるため、
アが高圧側の点が蒸発器出口ではありません。
誤りです。
「イ」は、高圧側で比エンタルピーがアよりも低く、
そこから膨張弁による断熱膨張(ほぼ水平に近い線で低圧側へ移動)へとつながっており、
凝縮器出口(液冷媒の状態)の点です。
圧縮機出口の高温高圧蒸気アは凝縮器で放熱し、
飽和蒸気線から飽和液線側へ移動しながら凝縮し、サブクールされてイの位置に至ります。
その後、膨張弁で絞られて低圧側へ移るというのが標準的なサイクルです。
したがって、イは「高圧側・液状態・膨張弁入口」の状態点です。
誤りです。「ウ」
「ウ」は、イから膨張弁による断熱膨張を経て、低圧側へ移動した直後の点で、
膨張弁出口(蒸発器入口)の状態点です。
膨張弁では、圧力が一気に低下しますが、
エンタルピーはほぼ一定とみなされるため、
p–h線図上では、ほぼ水平に近い線で高圧側から低圧側へ移動します。
その終点がウであり、ここでは冷媒は低圧・低温の湿り蒸気(液+蒸気の混合)状態です。
この状態の冷媒が蒸発器に入り、室内から熱を奪いながら蒸発していきます。
誤りです。「エ」
「エ」は、ウから蒸発器での加熱・蒸発過程を経て、比エンタルピーが増加していく途中の点です。
低圧側で、飽和液線と飽和蒸気線の間、あるいは飽和蒸気線付近に位置しており、
これは蒸発器内の途中の状態、
すなわちまだ完全には蒸発しきっていない、あるいは飽和蒸気に達する手前の状態です。
蒸発器では、膨張弁出口の湿り蒸気ウが、室内から熱を受け取りながら徐々に蒸発し、
最終的に乾き飽和蒸気、あるいはわずかに過熱した蒸気となって出口へ至ります。
その出口直後が圧縮機入口(=オ)であり、エはその途中経過の点です。
正しいです。
「オ」は、低圧側で比エンタルピーが最も高く、
そこから圧縮機による圧縮過程(ほぼ縦方向に高圧側へ上昇する線)へとつながっている点です。
これは蒸発器出口=圧縮機入口の状態点です。
蒸発器内で、膨張弁出口の湿り蒸気ウは室内から熱を受け取りながら蒸発し、
乾き飽和蒸気、あるいはわずかに過熱した蒸気となって出口に達します。
その結果、低圧側の中では最も比エンタルピーが高い点となり、
そこから圧縮機で一気に高圧・高温の状態アへと押し上げられます。
参考になった数2
この解説の修正を提案する
03
蒸気圧縮冷凍サイクルでは、冷媒が圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器の順に循環します。蒸発器では、低圧の冷媒が周囲から熱を吸収して蒸発し、液体を含む状態から気体の状態へ変化します。したがって、蒸発器の出口直後は低圧の蒸気となり、次に圧縮機へ吸い込まれる直前の状態です。モリエル線図では、この一連の状態変化を正しく追うことが重要です。
不適切です。この状態点は、圧縮機で冷媒蒸気が圧縮された直後に相当します。圧縮機では、蒸発器から送られてきた低圧の冷媒蒸気を圧縮するため、圧力と温度が上昇し、比エンタルピーも増加します。その後、冷媒は凝縮器に入り、外部へ熱を放出します。したがって、ここは蒸発器を出た直後ではなく、圧縮機の出口であり、凝縮器へ入る直前の高温・高圧の状態を表しています。
不適切です。この状態点は、凝縮器における冷媒の状態変化の途中に位置しています。圧縮機を出た高温・高圧の冷媒蒸気は凝縮器へ入り、周囲へ熱を放出して温度を下げ、さらに凝縮することで液体へ変化していきます。この過程では、冷媒の比エンタルピーが減少します。したがって、蒸発器で周囲から熱を吸収して蒸気になった直後を示している状態点ではありません。
不適切です。この状態点は、凝縮器の出口直後に相当します。凝縮器では、圧縮機から送られた高温・高圧の冷媒が外部へ熱を放出し、主に液体の状態へ変化します。このあと冷媒は膨張弁へ送られ、絞り作用によって圧力が大きく低下します。したがって、ここではまだ蒸発器を通過しておらず、蒸発器の出口直後ではありません。冷凍サイクルでは、凝縮器から膨張弁、蒸発器へと続きます。
不適切です。この状態点は、膨張弁を通過した直後であり、蒸発器へ入る直前に相当します。凝縮器を出た高圧の液冷媒は、膨張弁の絞り作用によって急激に減圧され、低温・低圧の液体と蒸気が混在する状態になります。その後、この冷媒が蒸発器で周囲から熱を吸収して蒸発します。したがって、ここは蒸発器の出口ではなく入口側を表しており、冷媒がこれから吸熱を始める状態です。
適切です。この状態点は、蒸発器の出口直後であり、圧縮機へ吸い込まれる直前に相当します。膨張弁を通過した低温・低圧の冷媒は、蒸発器内で冷水や空気などから熱を吸収しながら蒸発します。このとき圧力はほぼ一定のまま、冷媒の比エンタルピーが増加していきます。蒸発器を出るころには冷媒は蒸気となり、次の圧縮工程へ送られます。このため、この状態点が蒸発器出口直後を示します。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問67)へ
第55回(令和7年度(2025年)) 問題一覧
次の問題(問69)へ