建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問72 (空気環境の調整 問27)
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問72(空気環境の調整 問27) (訂正依頼・報告はこちら)
- 気化方式は、吹出し空気の温度が降下する。
- 気化方式は、結露する可能性が低い。
- 水噴霧方式は、給水中の不純物を放出しない。
- 水噴霧方式は、吹出し空気の温度が降下する。
- 蒸気方式は、吹出し空気の温度が降下しない。
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この過去問の解説 (3件)
01
最も不適当なものは「水噴霧方式は、給水中の不純物を放出しない」です。
正しいです。
気化方式は気化により吹出し空気の温度が低下します。
正しいです。
気化方式は自然に気化した分の加湿となるため、結露の可能性は低くなります。
誤りです。
水噴霧方式は水を霧状にして空気中へ拡散させる方式のため、
給水中の不純物も一緒に放出します。
正しいです。
水噴霧方式は霧状の水が気化することで吹出し空気の温度が低下します。
正しいです。
蒸気方式は蒸気の熱により吹出し空気の温度が低下することはありません。
加湿装置の種類と特徴を覚えておきましょう。
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02
正解は、「水噴霧方式は、給水中の不純物を放出しない。」です。
この問題は、加湿装置の方式に関するものです。
加湿装置の方式は、空気調和設備において温湿度を適切に保つために重要であり、
方式ごとに「温度変化」「湿り空気の状態変化」「不純物の扱い」が大きく異なります。
気化方式は、水が空気中で蒸発する際に蒸発潜熱を空気から奪うため、
吹出し空気の温度が低下する断熱加湿となり、
水滴が残りにくいため結露の可能性も比較的低いという特徴があります。
一方、水噴霧方式は、ノズルから微細な水滴を空気中に噴霧し、
その水滴が蒸発することで加湿を行いますが、給水中の不純物は蒸発せずに残留するため、
空気中に放出されたり、ダクトや機器表面に付着したりする可能性があります。
蒸気方式は、水を蒸気として供給するため、
吹出し空気の温度は低下せず、むしろ上昇する方向に働きます。
正しいです。
気化方式では、水が空気中で蒸発する際に蒸発潜熱を空気から奪うため、
空気の温度は低下し、絶対湿度が増加します。これは断熱加湿と呼ばれ、
空気線図上ではエンタルピー一定線に沿って温度が下がりながら湿り空気状態が変化します。
気化方式は、加湿器内部のエレメントに保持された水が空気の流れによって蒸発するため、
水滴が空気中に飛散することがなく、蒸発が完全に行われることが前提です。
正しいです。
気化方式では、水が加湿器内部のエレメントに保持され、
そこを通過する空気が水分を蒸発させて加湿されます。
このとき、空気中に放出されるのは蒸発した水蒸気であり、
水滴そのものが空気中に飛散するわけではありません。
そのため、下流側のダクトや機器に水滴が付着するリスクが低く、
結露の可能性も比較的低くなります。
不適当です。水噴霧方式では、ノズルから微細な水滴を空気中に噴霧し、
その水滴が蒸発することで加湿を行います。
しかし、給水中に含まれるミネラル分や不純物は、水が蒸発しても気体にはならず、
残留物として水滴や機器表面に残ります。水滴が完全に蒸発した場合でも、
不純物はエアロゾル状の微粒子として空気中に残り、
いわゆる“ホワイトダスト”として問題になることがあります。
正しいです。
水噴霧方式では、噴霧された水滴が空気中で蒸発する際に蒸発潜熱を空気から奪うため、
空気の温度は低下し、絶対湿度が増加します。
これは気化方式と同様に断熱加湿の一種であり、
空気線図上ではエンタルピー一定線に沿って温度が下がりながら湿り空気状態が変化します。
水噴霧方式は、加湿量を大きく取りやすい反面、水滴が完全に蒸発しない場合には、
結露や不純物の残留といった問題が生じます。
正しいです。
蒸気方式では、水をボイラや電極式加湿器などで蒸気にして供給するため、
蒸気自体が高温であり、空気に混合されると空気の温度は上昇する方向です。
空気線図上では、温度と絶対湿度がともに上昇する経路をたどることが多く、
気化方式や噴霧方式のように温度が低下することはありません。
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03
加湿装置は、空気中に水分を加えて湿度を調整する設備で、代表的な方式には気化方式、水噴霧方式、蒸気方式があります。方式によって、水を蒸発させる際に空気から熱を奪うか、あらかじめ蒸気にして供給するかが異なるため、加湿後の空気温度にも違いが生じます。また、給水に含まれるミネラルなどの不純物が空気中へ放出されるかどうかも、重要な特徴です。
適切です。気化方式は、水を含ませた加湿材などに空気を通し、水を自然に蒸発させて加湿する方式です。水が液体から水蒸気へ変化する際には気化熱が必要となり、その熱を通過する空気から奪います。そのため、空気の湿度が上昇する一方で、乾球温度は低下します。このように空気自身の熱を利用して水を蒸発させる加湿は、一般に断熱加湿と呼ばれます。
適切です。気化方式では、水を直接大量に空気中へ噴霧するのではなく、加湿材などの表面から水を蒸発させて空気に取り込ませます。空気が取り込める水蒸気量に応じて蒸発量が変化するため、過剰な加湿になりにくいという特徴があります。このため、水滴がそのまま空調機やダクト内へ運ばれる方式と比較すると、装置周辺やダクト内で結露を生じる可能性は低くなります。
不適切です。水噴霧方式では、水を非常に細かな水滴にして空気中へ噴霧し、その水滴を蒸発させて加湿します。給水にカルシウムやマグネシウムなどの溶解成分が含まれている場合、水分が蒸発しても、これらの不純物は蒸発せずに微粒子として空気中へ放出されることがあります。白い粉状の物質が室内に付着する原因にもなるため、必要に応じて純水処理などの対策が行われます。
適切です。水噴霧方式では、細かな水滴を空気中に噴霧し、その水を蒸発させることで空気を加湿します。液体の水が水蒸気になるためには気化熱が必要で、この熱は周囲の空気から奪われます。その結果、空気に含まれる水蒸気量が増える一方で、吹出し空気の乾球温度は低下します。気化方式と同様に、空気の熱を利用して水を蒸発させる断熱加湿に分類されます。
適切です。蒸気方式は、水をあらかじめ加熱して蒸気にしたうえで、その蒸気を空気中へ供給して加湿する方式です。気化方式や水噴霧方式のように、液体の水を蒸発させるための気化熱を吹出し空気から奪う必要がありません。そのため、加湿によって吹出し空気の温度が低下することは基本的になく、蒸気が持つ熱によって空気温度がわずかに上昇する場合もあります。
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