建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問73 (空気環境の調整 問28)
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問73(空気環境の調整 問28) (訂正依頼・報告はこちら)
- ふく流吹出口は、他の吹出口に比べて誘引効果が高く、均一度の高い温度分布が得られる。
- 軸流吹出口は、誘引比が小さいため到達距離が長いのが特徴である。
- 線状吹出口は、ペリメータ負荷処理用として窓近傍に設置されることが多い。
- 有孔天井を用いた面状吹出口は、放射冷暖房の効果がある。
- 吸込口の吸込気流には方向性があるので、吸込気流の角度調整が必要である。
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この過去問の解説 (3件)
01
最も不適当なものは「吸込口の吸込気流には方向性があるので、
吸込気流の角度調整が必要である」です。
正しいです。
ふく流吹出口は誘引効果が高く空気が混ざりやすいため、
均一度の高い温度分布が得られます。
正しいです。
軸流吹出口は誘引比が小さく到達距離が長くなります。
指向性があると言い換えられます。
正しいです。
線状吹出口は誘引効果が大きく均一な温度分布を得やすいため
ペリメータゾーンに設置されます。
正しいです。
面状吹出口は面の温度が吹出空気の温度に近づくため
放射冷暖房の効果があります。
誤りです。
吸込気流には方向性がなく全方位から吸いこむため角度調整は不要です。
吹出口・吸込口の種類と特徴を覚えておきましょう。
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02
空気調和設備の吹出口には、室内全体へ空気を拡散させるもの、遠くまで気流を到達させるもの、窓際の熱負荷を処理するものなどがあり、用途によって特徴が異なります。一方、吸込口では吹出口ほど気流の方向性や到達距離を考慮する必要はありません。吹出気流の誘引作用や到達距離、吸込気流の性質を区別して理解することがポイントです。
適切です。ふく流吹出口は、吹き出した空気を天井面などに沿って複数方向へ広げることで、周囲の室内空気を多量に巻き込む性質があります。この周囲の空気を巻き込む作用を「誘引」といい、誘引効果が高いほど吹出空気と室内空気が速やかに混合されます。そのため、室内の局所的な温度差が小さくなりやすく、比較的均一な温度分布を形成できる吹出口です。
適切です。軸流吹出口では、空気を一定方向に集中させて吹き出すため、周囲の室内空気を巻き込む誘引作用が比較的小さくなります。吹出気流が周囲の空気と急速に混合して速度を失うことが少ないため、気流を遠方まで到達させることができます。この性質から、大空間など、吹出口から離れた場所まで空調空気を送り届ける必要がある場合に適しています。
適切です。線状吹出口は細長い形状の吹出口で、ライン状に空気を吹き出せることが特徴です。建物の窓付近では、夏は日射による熱の流入、冬は窓面からの熱損失や冷気の下降などによって大きな熱負荷が発生します。このような外壁・窓付近の負荷をペリメータ負荷といい、窓に沿って連続的に空調空気を供給できる線状吹出口は、その処理に適しています。
適切です。有孔天井を利用する面状吹出口では、天井面に設けられた多数の小さな孔から空調空気を広い範囲に分散して吹き出します。天井裏に供給された冷風や温風によって天井面自体も冷却または加熱されるため、空気による対流だけでなく、天井面と人体や室内表面との間の放射熱交換も生じます。そのため、一般的な吹出口による空調に加えて、放射冷暖房としての効果も期待できます。
不適切です。吸込口へ向かう気流は、吹出口から噴き出す気流とは異なり、吸込口の周囲から比較的均等に集まる性質があり、強い方向性をもちません。また、吸込みによる気流速度は吸込口から離れると急速に小さくなるため、室内の遠方の空気を特定方向から引き寄せるような作用も弱くなります。したがって、吹出口のように気流の向きや角度を細かく調整する必要はなく、「吸込気流の角度調整が必要」という記述は不適切です。
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03
正解は、「吸込口の吸込気流には方向性があるので、吸込気流の角度調整が必要である。」です。
この問題は、 吹出口と吸込口に関するものです。
吹出口側では、ふく流・軸流・線状・面状といった種類ごとに、
誘引効果、到達距離、温度分布、ペリメータ負荷処理などの特徴が異なります。
一方、吸込口は基本的に周囲の空気を全方向から吸い込む性質が強く、
吹出口のように明確な方向性を持つものではありません。
ふく流吹出口は誘引効果が高く、室内の空気をよくかき混ぜて均一な温度分布を得やすいこと、
軸流吹出口は誘引比が小さいため到達距離が長くなること、
線状吹出口は窓際のペリメータ負荷処理に多用されること、
有孔天井を用いた面状吹出口は、室内表面温度分布が緩やかになり、放射冷暖房的な効果を持つことなど、
いずれも正しいです。
正しいです。
ふく流吹出口は、代表的な誘引効果の高い吹出口です。
天井面に沿って薄いシート状の気流が流れることで、
周囲の室内空気を大量に巻き込みながら進行します。
この誘引により、吹出空気と室内空気がよく混合され、
温度むらの少ない室内環境を作りやすくします。
正しいです。
軸流吹出口は、軸方向に強く吹き出すタイプの吹出口で、
ジェット状の気流を遠くまで飛ばす用途に適しています。
誘引比が小さいということは、周囲の空気をあまり巻き込まずに、まとまった流れで進みます。
その結果、吹出気流の速度が遠方まで維持されやすく、到達距離が長くなります。
大空間や高天井のホール、倉庫などで、遠くまで空気を届けたい場合に用いられます。
正しいです。
線状吹出口(スリット吹出口など)は、細長い開口から連続的に吹き出すタイプで、
窓際のペリメータ負荷処理に多用されます。
外壁・窓面からの冷放射・冷気下降流・日射負荷などを打ち消すため、
窓近傍に沿って連続的に空気を吹き出し、
冷気の下降やドラフト感を抑える役割があります。
正しいです。
有孔天井を用いた面状吹出口は、天井面全体から低速で空気を吹き出す方式で、
気流感を抑えつつ、天井面の温度を比較的一様に保つことができます。
天井面の温度が室内に対して安定していると、居住者は気流だけでなく放射による温熱感も感じます。
そのため、完全な放射冷暖房ではないですが、「射冷暖房的な効果があります。
不適当です。
吸込口は、室内空気を回収してダクト系統に戻すための開口であり、
周囲の空気を全方向から吸い込みます。
吹出口のようにどの方向へ吹き出すかを調整するものではなく、
吸込気流に明確な方向性を持たせる必要はありません。
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