建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問79 (空気環境の調整 問34)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問79(空気環境の調整 問34) (訂正依頼・報告はこちら)

汚染物質とその濃度又は強さを表す単位との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
  • ダイアジノン    ――― μg/m3
  • 二酸化硫黄     ――― ppm
  • 放射能       ――― Bq
  • ダニアレルゲン   ――― ng/m3

  • 知覚空気汚染質濃度 ――― olf

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この過去問の解説 (3件)

01

最も不適当なものは「知覚空気汚染質濃度―olf」です。

選択肢1. ダイアジノン    ――― μg/m3

正しいです。
ダイアジノンは防蟻剤として使用される物質です。
土壌に混和させて使用するため土壌体積当たりの量でμg/m3となります。

選択肢2. 二酸化硫黄     ――― ppm

正しいです。
二酸化炭素などと同じくppmとなります。

選択肢3. 放射能       ――― Bq

正しいです。
放射能はBq(ベクレル)、放射線エネルギーの吸収量はGy(グレイ)、
放射線による人体への影響の大きさはSv(シーベルト)となります。

選択肢4.

ダニアレルゲン   ――― ng/m3

正しいです。
空中に舞っている場合などにng/m3となります。

カーペットなどの表面に存在するためng/m2とする場合もあります。

選択肢5. 知覚空気汚染質濃度 ――― olf

誤りです。
知覚空気汚染質濃度はdecipol(デシポル)です。
olf(オルフ)は知覚空気汚染質の発生源の強さです。

まとめ

単位の接頭語(μ、n、mなど)は測定量次第で変化することがあります。
各物質の特徴を覚えることで単位が分かりやすくなります。

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02

正解は、「知覚空気汚染質濃度―olf」です。

この問題は、汚染物質とその濃度又は強さを表す単位との組合せに関するものです。

化学物質の濃度は一般に μg/m³ や ppm などの質量濃度・体積濃度で表されますが、

放射能は Bq(ベクレル)、臭気は olf や decipol といった特殊な単位が用いられるなど、

対象によって単位体系が大きく異なります。

ダイアジノンの μg/m³、二酸化硫黄の ppm、放射能の Bq、ダニアレルゲンの ng/m³ は正しい組み合わせです。

特に臭気の分野では、濃度ではなく「臭気源の強さ」を表す olf と、

室内の知覚空気汚染度を表す decipol が区別されてています。

選択肢1. ダイアジノン    ――― μg/m3

正しいです。

ダイアジノンは有機リン系殺虫剤であり、室内空気中に揮発して存在する場合、

その濃度は質量濃度である μg/m³で表されます。

建築物衛生法における室内空気質測定でも、

農薬類は μg/m³ で評価されるのが一般的です。

μg/m³ は揮発性有機化合物(VOCs)や農薬、ホルムアルデヒドなど、

多くの化学物質の濃度測定に用いられる標準的な単位です。

選択肢2. 二酸化硫黄     ――― ppm

正しいです。二酸化硫黄(SO₂)は気体であり、

濃度は体積濃度である ppmが一般的に用いられます。

大気汚染防止法や環境基準でも、SO₂ の濃度は ppm または ppb で示されます。

ppm は気体汚染物質の標準的な単位であり、

二酸化窒素(NO₂)、一酸化炭素(CO)、オゾン(O₃)などと同様に、

SO₂もppmで表すのが正しいです。

選択肢3. 放射能       ――― Bq

正しいです。

Bq は放射能の国際単位であり、1秒間に1回の原子核崩壊が起こる放射能が1Bqです。

放射線量の単位には、放射能(Bq)、吸収線量(Gy)、線量当量(Sv)などがありますが、

放射能そのものを表すのはBqです。

空気中の放射性物質濃度を評価する際にも、Bq/m³ などの形で用いられます。

選択肢4.

ダニアレルゲン   ――― ng/m3

正しいです。

ダニアレルゲンは、室内環境におけるアレルギー原因物質の代表であり、

空気中に浮遊する微量成分として評価される場合、

その濃度は ng/m³で表されます。

アレルゲンは非常に微量でも健康影響を及ぼすため、

μg/m³ よりさらに小さい単位である ng/m³ が用いられるのが一般的です。

選択肢5. 知覚空気汚染質濃度 ――― olf

誤りです。

olf は“臭気源の強さ”を表す単位であり、「1人の標準的な成人が発する臭気」が1olfです。

つまり、olf は臭気源の発生強度の単位であって、濃度の単位ではありません。

一方、知覚空気汚染質濃度(perceived air pollution)は、

室内の空気がどれだけ汚れて感じられるかを表す指標であり、

その単位は decipol(デシポル)です。

1decipol は「1olfの臭気源が10 L/sの換気量で希釈されたときの空気質」と定義されます。

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03

汚染物質を評価するときは、物質の性質や測定対象に応じて異なる単位が使用されます。化学物質やアレルゲンでは空気1m3中に含まれる物質の質量、気体では体積濃度、放射能では放射性物質が壊変する強さなどを表します。また、においなど人間の感覚に基づく空気汚染には、汚染源の強さを表すolfと、知覚される空気汚染の濃度を表すdecipolがあり、この区別が重要です。

選択肢1. ダイアジノン    ――― μg/m3

適切です。ダイアジノンは有機リン系の殺虫剤で、建築物では防蟻剤などに由来して室内空気中に存在することがあります。空気中の濃度は、一定体積の空気にダイアジノンがどれだけ含まれているかという質量濃度で表すため、「μg/m3」を使用できます。μgは100万分の1gを意味しており、ごく微量の化学物質の空気中濃度を示すのに適した単位です。

選択肢2. 二酸化硫黄     ――― ppm

適切です。二酸化硫黄は、硫黄分を含む燃料の燃焼などによって発生する気体状の大気汚染物質です。気体の濃度はppmで表すことができ、ppmは100万分の1の割合を意味します。例えば気体中に含まれる二酸化硫黄の体積比を示す場合などに用いられます。二酸化硫黄の濃度にはμg/m3などの質量濃度が使用されることもありますが、ppmも適切な濃度単位です。

選択肢3. 放射能       ――― Bq

適切です。Bq(ベクレル)は、放射性物質が放射線を出す能力、すなわち放射能の強さを表す単位です。1Bqは、放射性物質の原子核が1秒間に1個の割合で壊変することを意味します。なお、人体が放射線を受けた場合の影響を評価する単位にはSv(シーベルト)が用いられます。Bqは放射線を「出す側」の強さ、Svは人体が「受ける側」の影響を表すものと区別すると理解しやすくなります。

選択肢4.

ダニアレルゲン   ――― ng/m3

適切です。ダニアレルゲンは、ダニのふんや死骸などに由来し、アレルギー症状の原因となる物質です。空気中に浮遊しているダニアレルゲンの濃度は、一定体積の空気中に含まれる質量として「ng/m3」で表すことができます。ng(ナノグラム)は10億分の1gという非常に小さな質量を表すため、微量なアレルゲンの空気中濃度を示すのに適しています。

選択肢5. 知覚空気汚染質濃度 ――― olf

不適切です。olf(オルフ)は知覚空気汚染の「濃度」ではなく、人間の嗅覚などで感じる空気汚染について、汚染源から発生する汚染の強さを表す単位です。標準的な成人1人から発生する知覚空気汚染の強さが基準となっています。一方、知覚空気汚染質の濃度を表す単位にはdecipol(デシポル)が用いられます。したがって、知覚空気汚染質濃度とolfを組み合わせるのは適切ではありません。

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