建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問80 (空気環境の調整 問35)
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問80(空気環境の調整 問35) (訂正依頼・報告はこちら)
- 微生物の間接測定法には、核酸増幅法がある。
- 硫黄酸化物の測定には、溶液導電率法がある。
- 酸素の測定には、非分散型赤外線吸収法がある。
- オゾンの測定には、化学発光法がある。
- 浮遊粉じんの測定には、β線吸収法がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
最も不適当なものは「酸素の測定には、
非分散型赤外線吸収法がある」です。
正しいです。
微生物の測定法には「核酸増幅法」、「培地法」、
「ATP法」などがあります。
正しいです。
硫黄酸化物の測定法には「溶液導電率法」、
「紫外線蛍光法」などがあります。
誤りです。
酸素の測定法には「ガルバニ電池方式」、
「ポーラログラフ方式」があります。
正しいです。
オゾンの測定法には「紫外線吸収法」、「半導体法」、
「吸光光度法」、「化学発光法」、「検知管法」などがあります。
正しいです。
浮遊粉じんの測定法には「重量法」、「光散乱法」、
「β線吸収法」などがあります。
測定法は種類が多いので繰り返し復習しましょう。
酸素は出題頻度が高く測定法も少ないので最初に覚えておきましょう。
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02
正解は、「酸素の測定には、非分散型赤外線吸収法がある。」です。
この問題は、環境要素の測定に関するものです。
微生物の測定には、培養法のほかに核酸増幅法(PCR法など)があり、
これは微生物のDNAやRNAを増幅して検出する間接測定法として広く用いられています。
硫黄酸化物(SOx)の測定には、溶液導電率法が古くから用いられ、
SO₂を吸収液に取り込んで導電率の変化から濃度を求める方式が確立しています。
オゾンの測定には化学発光法が標準的であり、浮遊粉じんの測定にはβ線吸収法が広く使われています。
一方、酸素は赤外線吸収をほとんど持たないため、非分散型赤外線吸収法(NDIR法)では測定できません。
正しいです。
微生物の測定方法には、大きく分けて直接測定法(顕微鏡観察など)と、
間接測定法(培養法・化学的検出法など)があります。
その中でも核酸増幅法(PCR法など)は、微生物が持つDNAやRNAを増幅して検出する方法であり
微生物そのものを培養する必要がないため、迅速かつ高感度であるという特徴があります。
特に、培養が難しい微生物や、微量の微生物を検出したい場合に有効です。
正しいです。
硫黄酸化物(SO₂)の測定には、古くから溶液導電率法が用いられてきました。
この方法では、SO₂を吸収液に取り込み、
SO₂が溶解して生成する亜硫酸イオンなどによって、
溶液の導電率が変化することを利用して濃度を測定します。
導電率の変化はSO₂の量に比例するため、比較的簡便で安定した測定が可能です。
不適当です。
非分散型赤外線吸収法(NDIR法)は、
赤外線を吸収する性質を持つ気体の濃度を測定する方法であり、
CO₂、CO、CH₄などの赤外線吸収スペクトルを持つ気体に適用されます。
しかし、酸素(O₂)は赤外線をほとんど吸収しないため、
NDIR法では測定できません。
正しいです。
オゾン(O₃)の測定には、化学発光法が広く用いられています。
化学発光法では、オゾンが特定の化学物質と反応する際に発生する微弱な光を検出し、
その光量からオゾン濃度を求めます。
この方法は高感度で応答性が良く、
大気環境測定や室内空気質測定において標準的な手法となっています。
正しいです。
浮遊粉じんの測定には、β線吸収法が広く用いられています。
β線吸収法では、フィルタに捕集された粉じんがβ線を吸収する性質を利用し、
β線の透過量の変化から粉じん量を測定します。
粉じん量が多いほどβ線の吸収が大きくなるため、
連続測定が可能であり、
環境大気測定や建築物衛生法に基づく浮遊粉じん測定でも標準的な手法です。
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03
環境中の微生物やガス状物質、浮遊粉じんを測定する際には、対象となる物質の性質に応じた測定原理が用いられます。光の吸収、化学反応、電気的性質、放射線の減衰など、測定方法によって利用する現象はさまざまです。この問題では、それぞれの測定対象と測定方法の組合せが正しいかを判断することがポイントです。
適切です。核酸増幅法は、微生物がもつDNAやRNAなどの核酸を検出し、微生物の存在を調べる方法です。代表的なものにPCR法があり、目的とする特定の遺伝子領域を増幅することで、もともとの核酸量がごく少量であっても高感度に検出できます。微生物そのものを顕微鏡などで直接数えるのではなく、その核酸を指標として存在を確認するため、間接的な測定法に分類できます。
適切です。溶液導電率法は、大気中の硫黄酸化物を吸収液に取り込み、その結果生じる溶液の電気伝導度の変化を測定する方法です。硫黄酸化物が吸収されると、溶液中のイオンの状態が変化し、電気の流れやすさである導電率が変化します。この変化を利用して硫黄酸化物の濃度を求めます。ガスの濃度を電気的な変化に置き換えて測定する方法と考えると理解しやすいです。
不適切です。非分散型赤外線吸収法は、物質が特定波長の赤外線を吸収する性質を利用する方法で、二酸化炭素や一酸化炭素などの測定に利用されます。一方、酸素分子は非分散型赤外線吸収法による一般的な測定対象には適していません。酸素濃度の測定には、酸素の常磁性を利用する磁気式や、電気化学反応を利用する方式などが用いられます。したがって、この組合せは不適切です。
適切です。化学発光法は、測定対象となる物質を別の物質と化学反応させ、その際に発生する光の強さから濃度を求める方法です。オゾンは特定の物質と反応した際に化学発光を生じさせることができ、その発光強度を測定することで濃度を定量できます。オゾンには紫外線を吸収する性質を利用した紫外線吸収法などもありますが、化学発光を利用した測定方法も存在するため、この記述は適切です。
適切です。β線吸収法は、ろ紙などに浮遊粉じんを捕集し、そこにβ線を照射して、粉じんによってβ線がどの程度弱くなったかを測定する方法です。付着した粉じんの質量が多いほどβ線の吸収量が増加するため、透過するβ線の強さの変化から粉じんの質量濃度を求めることができます。大気中の粒子状物質を連続的に測定する方法として利用されており、浮遊粉じんの測定方法として適切です。
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