建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問90 (空気環境の調整 問45)
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問90(空気環境の調整 問45) (訂正依頼・報告はこちら)
- 室内の照度は、照明施設の使用に伴って光源・照明器具に付着する汚れにより低下する。
- 保守率は、照明施設をある期間使用した後の作業面上の平均照度と初期平均照度との比で表される。
- LED照明器具の場合、周辺環境の清浄度が同じであれば、下面開放形と完全密閉形の設計光束維持率は同等である。
-
既設の蛍光ランプ用照明器具のランプを直管型LEDランプで代替する場合、正しいランプと照明器具の組合せでないと、照明器具の燃焼や火災を招くおそれがある。
- 蛍光灯照明器具の寿命は、電源電圧、周囲温度などの使用条件によって短くなることがある。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。照明施設の「保守」に関する問題では、保守率の定義と、LED照明器具特有の光束維持率の考え方が頻出です。
正しいです。
照明施設を使用し続けると、ランプ自体の経年劣化による光束の低下に加え、ランプや器具に塵埃が付着することで光の出力が遮られ、室内の照度は徐々に低下していきます。
正しいです。
保守率(M)は「経時後の平均照度÷初期平均照度」で算出され、照明施設の照度低下の度合いを示す係数です。
誤りです。
LED照明器具の設計光束維持率は、周辺環境の清浄度が同じであっても、器具の形状によって異なります。下面開放形は器具内に塵埃が侵入・付着しやすい構造であるため設計光束維持率が低くなります。
既設の蛍光ランプ用照明器具のランプを直管型LEDランプで代替する場合、正しいランプと照明器具の組合せでないと、照明器具の燃焼や火災を招くおそれがある。
正しいです。
既設の蛍光灯用安定器はLED専用ではないため、対応していない直管型LEDランプを接続するとLEDの基板に過大な電流が流れたり、安定器自体が異常発熱したりして、燃焼・火災につながるおそれがあります。
正しいです。
蛍光灯の点灯に必要な安定器や電子部品は、電源電圧の変動や周囲温度の上昇によって劣化が促進されるため、使用条件によっては設計上の寿命より短くなることがあります。
特に、LED照明器具の設計光束維持率は器具の形状(開放形か密閉形か)によって異なるという点を押さえておくことが重要です。
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02
最も不適当なものは「LED照明器具の場合、周辺環境の清浄度が
同じであれば、下面開放形と完全密閉形の設計光束維持率は同等である」です。
正しいです。
光源・照明器具に汚れが付着することで照度低下が発生します。
正しいです。
保守率は照明を一定期間使用した後の作業面上の平均照度と
初期平均照度との比で表されます。
保守率が高いほど照度が落ちにくいためメンテナンスにかかる
コストや工数を低減することができます。
誤りです。
下面開放形と完全密閉形を比較した場合、
完全密閉形の方が光束維持率が高くなります。
既設の蛍光ランプ用照明器具のランプを直管型LEDランプで代替する場合、正しいランプと照明器具の組合せでないと、照明器具の燃焼や火災を招くおそれがある。
正しいです。
代替品の取付では正しい組合せでないと火災のおそれがあります。
正しいです。
照明器具に限らず使用条件次第で寿命が短くなることはあります。
照明器具の保守について覚えておきましょう。
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03
照明施設は、設置直後と同じ明るさを永久に維持できるわけではありません。使用時間の経過による光源の光束低下や、光源・照明器具へのほこりや汚れの付着などによって、作業面の照度は徐々に低下します。そのため照明設計では、この低下をあらかじめ見込んだ「保守率」や「設計光束維持率」を考慮します。また、照明器具の構造や使用環境、電源条件なども性能や寿命に影響します。
適切です。照明器具を長期間使用すると、ランプやLED、反射板、カバーなどにほこりや油分などが付着します。汚れによって光が吸収・遮断されたり、反射板の反射効率が低下したりするため、光源自体が正常でも室内に届く光は少なくなります。このため作業面の照度は時間の経過とともに低下します。照度を維持するには、光源の交換だけでなく、照明器具の定期的な清掃も重要です。
適切です。照明施設は使用するにつれて、光源の光束低下や器具の汚れなどによって照度が低下します。保守率は、このような経年変化を考慮し、使用後に維持される平均照度が初期の平均照度に対してどの程度になるかを示す比率です。例えば、初期平均照度が1,000 lxで、一定期間使用した後に800 lxとなる場合、保守率は0.8となります。照明設計では、この低下を見込んで必要な初期照度を設定します。
不適切です。照明器具への汚れの付き方は、周辺環境の清浄度だけで決まるものではなく、照明器具の構造にも影響されます。下面開放形は器具内部にほこりなどが入りやすく、光学部分が汚れることで光束が低下しやすくなります。一方、完全密閉形は内部へ汚れが侵入しにくいため、一般に汚れによる光束低下を抑えやすくなります。したがって、周辺環境が同じでも器具の形状が異なれば設計光束維持率も同等とは限りません。
既設の蛍光ランプ用照明器具のランプを直管型LEDランプで代替する場合、正しいランプと照明器具の組合せでないと、照明器具の燃焼や火災を招くおそれがある。
適切です。直管型LEDランプには、電源の供給方法や既設安定器への対応などが異なる複数の方式があります。蛍光灯照明器具に適合しないLEDランプを取り付けると、安定器やランプに異常な電流が流れたり、部品が過熱したりする可能性があります。その結果、故障だけでなく発煙、焼損、火災につながるおそれがあります。交換時には製造者が指定する適合条件を確認し、必要に応じて器具交換や適切な改造を行うことが重要です。
適切です。蛍光灯照明器具の寿命は、単純な使用時間だけで決まるものではありません。定格から外れた電源電圧や高い周囲温度などの条件で使用すると、安定器、コンデンサ、配線などの内部部品に電気的・熱的な負担が加わります。特に温度が高くなると絶縁材料や電子部品の劣化が進みやすくなり、照明器具の寿命を縮める要因となります。そのため、製造者が定めた使用条件の範囲内で使用することが大切です。
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