建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問91 (建築物の構造概論 問1)
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問91(建築物の構造概論 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
- 樹木の緑葉の日射反射率は、一般にコンクリートと比べて大きい。
-
ライトシェルフとは、部屋の奥まで光を導くよう直射日光を反射させる庇(ひさし)である。
- オーニングとは、窓に取り付ける日除けの一種である。
- 照返しは、照返し面での日射反射と、その面での熱放射とに分けられる。
-
内付けブラインドの日射遮蔽(へい)効果は、外付けブラインドに比べて小さい。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。日射・日照の調整には「反射率」の考え方が重要です。植物の葉は光合成のために太陽光を積極的に吸収するため、一般的にコンクリートより日射反射率が低くなります。
誤りです。
植物の葉は光合成のために可視光線を多く吸収するため、反射率はコンクリートより低くなるのが一般的です。
ライトシェルフとは、部屋の奥まで光を導くよう直射日光を反射させる庇(ひさし)である。
正しいです。
ライトシェルフは窓の中段付近に設ける水平庇の一種で、上面で直射日光を反射させて天井面に導き、室内の奥まで自然光を届ける効果があります。
正しいです。
オーニングは窓の上部に取り付ける布製または金属製の可動式日除けで、夏期の日射遮蔽に利用されます。
正しいです。
照返しとは、地面や周囲の建物の外壁面などで反射・放射された熱が建物に影響を与える現象です。
内付けブラインドの日射遮蔽(へい)効果は、外付けブラインドに比べて小さい。
正しいです。
内付けブラインドは室内側で日射を受けるため、ガラスを通過した日射熱が既に室内に入り込んだ後に遮蔽することになります。
日射反射率(アルベド)は植物<コンクリートという関係が基本です。
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02
最も不適当なものは「樹木の緑葉の日射反射率は、
一般にコンクリートと比べて大きい」です。
誤りです。
緑葉の日射反射率はコンクリートと比べて小さくなります。
日射反射率に影響が大きい要素として色があります。
白いほど反射し、黒いほど吸収します。
コンクリートは緑葉と比べて白いため日射反射率は大きくなります。
ライトシェルフとは、部屋の奥まで光を導くよう直射日光を反射させる庇(ひさし)である。
正しいです。
ライトシェルフは窓の中段に設置し、太陽光を室内天井面へ反射させます。
省エネやまぶしさの少ない明るい空間となり快適性向上につながります。
正しいです。
オーニングは窓などに設置する日除けや雨除けを目的としたものです。
正しいです。
照り返しは日射反射と熱放射に分けられます。
内付けブラインドの日射遮蔽(へい)効果は、外付けブラインドに比べて小さい。
正しいです。
内付けブラインドはガラスを透過した光を遮蔽しますが、
外付けブラインドでは先に遮蔽します。
内付けブラインドは外付けブラインドよりも日射遮蔽効果が小さくなります。
日射の調整方法と特徴を覚えておきましょう。
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03
日射や日照は、室内の明るさだけでなく、室温や冷房負荷、快適性にも大きく影響します。そのため、建築物では庇、ブラインド、オーニング、ライトシェルフなどを用いて日射を適切に調整します。また、外部表面での日射反射や熱放射も周辺環境や室内への熱の影響に関係するため、各手法の目的と性質を区別して理解することが重要です。
不適切です。樹木の緑葉は、入射した日射の一部を反射しますが、同時に光合成や葉の加熱などにもエネルギーが使われます。一般に緑葉の日射反射率は、明るいコンクリート表面よりも小さいと考えられます。コンクリートは表面の色や状態によって差がありますが、比較的多くの日射を反射する場合があります。したがって、緑葉の方が一般に反射率が大きいとする記述は適切ではありません。
ライトシェルフとは、部屋の奥まで光を導くよう直射日光を反射させる庇(ひさし)である。
適切です。ライトシェルフは、窓付近に設けた水平な棚状の部材で、入射した日射や天空光を天井方向へ反射させ、室内の奥まで自然光を導くために用いられます。窓際だけが過度に明るくなることを抑えながら、室内奥部の明るさを確保しやすくなる点が特徴です。昼光を有効利用できるため、人工照明の使用を減らし、省エネルギーにつなげる効果も期待できます。
適切です。オーニングは、窓や開口部の外側に設ける可動式または固定式の日除けです。布などを張り出すことで、窓面に直接入射する日射を建物の外側で遮ります。日射がガラスを通過して室内へ入る前に遮ることができるため、室温上昇や冷房負荷の低減に有効です。住宅だけでなく、店舗や飲食店などでも広く用いられ、日射遮蔽とともに屋外空間の日陰をつくる役割もあります。
適切です。地面や建物表面に日射が当たると、その一部は反射され、周囲へ向かう日射反射となります。また、表面に吸収された日射は表面温度を上昇させ、その結果として赤外線による熱放射が生じます。周囲の建築物や人体が受ける照返しの影響を考える場合には、この反射日射と、加熱された表面からの熱放射の両方を考慮する必要があります。
内付けブラインドの日射遮蔽(へい)効果は、外付けブラインドに比べて小さい。
適切です。外付けブラインドは、日射が窓ガラスを通過する前に建物の外側で遮ることができるため、高い日射遮蔽効果があります。一方、内付けブラインドでは、日射がいったんガラスを通過して室内側まで入り、その後ブラインドで遮られます。このとき吸収された熱の一部が室内へ放出されるため、外付け方式より冷房負荷の低減効果が小さくなります。したがって、外付けブラインドの方が日射遮蔽に有利です。
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