建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問92 (建築物の構造概論 問2)
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問92(建築物の構造概論 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
- 直達日射と天空日射は、短波長放射と呼ばれる。
- 紫外線は、体内でビタミンDを生成する作用がある。
- 天空日射とは、太陽光が大気中で散乱して、地上に降りそそいだものである。
- 夏至の晴天日において、南向き鉛直壁面の日積算日射受熱量は、那覇の方が東京より多い。
- 日影曲線とは、地面に垂直な単位長さの棒が水平面に落とす影の先端の位置の軌跡を季節別に描いたものである。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。太陽放射(日射)は波長の短い「短波長放射」に分類され、直達日射・天空日射ともにこれに含まれます。
正しいです。
大気を直接透過して届く直達日射も、大気中の微粒子や分子によって散乱された天空日射も、短波長放射に分類されます。
なお、地面や建物の外壁などから放出される熱放射は波長が長い長波長放射(長波放射)と呼ばれ、短波放射とは区別されます。
正しいです。
紫外線(特にUV-B域)が皮膚に当たると、皮膚内のプロビタミンD3がビタミンD3に変換されます。
正しいです。
太陽光は大気中の水蒸気・塵埃・空気分子などによって散乱され、天空全体から地上に届きます。
誤りです。
夏至における南向き鉛直壁面の日積算日射受熱量は、緯度が高い地点(東京)の方が、緯度の低い地点(那覇)より大きくなります。
正しいです。
日影曲線は、地面に垂直に立てた単位長さの棒の影の先端が1日を通じて移動する軌跡を表したものです。
夏至の南向き鉛直壁面の日積算日射受熱量は、緯度が高い(北にある)ほど大きいという点は試験でよく問われます。
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02
最も不適当なものは「夏至の晴天日において、南向き鉛直壁面の
日積算日射受熱量は、那覇の方が東京より多い」です。
正しいです。
直達日射と天空日射は短波長放射に該当し、
可視光・近紫外線・近赤外線の電磁波です。
正しいです。
紫外線を浴びることで体内でビタミンDが生成されます。
正しいです。
天空日射とは太陽光が大気中で散乱して地上に降りそそいだものです。
直達日射は太陽光がまっすぐ降りそそいだものです。
誤りです。
太陽高度が高くなると水平面(地上面)への日射受熱量は増加しますが、
南向き鉛直壁面への日射受熱量は真上から太陽光が降りそそぐことで減少します。
東京と那覇を比べた場合、那覇の方が緯度が低いため太陽高度が高くなり、
南向き鉛直壁面への日射受熱量は減少します。
正しいです。
日影曲線は、地面に垂直な単位長さの棒が
水平面に落とす影の軌跡を描いたものです。
季節別に描くことで季節ごとの影のでき方を確認できます。
日射・日照について覚えておきましょう。
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03
日射は、太陽から直接地表へ到達する直達日射と、大気中で散乱して届く天空日射などに分けられます。建築環境では、太陽高度や方位、季節、地域の緯度によって建物各面が受ける日射量が変化する点が重要です。また、日影曲線は太陽の動きと建物がつくる影を検討するために用いられます。日射の種類だけでなく、太陽位置と受熱面との関係を理解することがポイントです。
適切です。太陽から地表に到達する日射は、主として紫外線、可視光線、近赤外線などからなり、建築環境ではこれらをまとめて短波長放射として扱います。太陽から直接届く直達日射だけでなく、大気中の分子や微粒子などによって散乱した後に天空から地表へ届く天空日射も、もとは太陽放射です。そのため、直達日射と天空日射はいずれも短波長放射に分類されます。
適切です。太陽光に含まれる紫外線のうち、主にUV-Bが皮膚に当たると、皮膚中の物質からビタミンDが生成される反応が促されます。ビタミンDは、カルシウムやリンの吸収などに関係し、骨の形成や維持に重要な役割を果たします。一方で、紫外線を過度に浴びることは皮膚や目への悪影響にもつながるため、日照の健康作用を考える際には適度な曝露であることが重要です。
適切です。太陽から地球へ向かう光の一部は、大気中に存在する空気分子、水滴、ちりなどによってさまざまな方向へ散乱されます。この散乱した太陽光が天空の各方向から地表へ到達するものを天空日射といいます。太陽から直接地表へ到達する直達日射とは区別されます。曇天時にも昼間が明るいのは、このような散乱光が地表まで届いているためです。
不適切です。夏至には太陽高度が高くなり、特に緯度の低い那覇では東京より太陽が高い位置を通ります。南向きの鉛直壁面では、太陽が高くなるほど日射が壁面に対して浅い角度で入射するため、単純に南へ行くほど受熱量が増えるわけではありません。夏至のような高太陽高度の時期には、那覇の南向き鉛直面の日積算日射受熱量は東京より小さくなります。したがって、那覇の方が多いとする記述は適切ではありません。
適切です。日影曲線は、水平面上に垂直に立てた一定長さの棒について、太陽の移動に伴って変化する影の先端位置を時刻ごとに結び、その軌跡を表したものです。太陽高度や太陽方位は季節によって変化するため、夏至、春分・秋分、冬至などについて曲線を描くことで、季節ごとの影の長さや方向を把握できます。建築物の日影や日照条件を検討する際の基本的な図として利用されます。
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