建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問94 (建築物の構造概論 問4)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問94(建築物の構造概論 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

建築物の荷重又は構造力学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 店舗の売場の床の構造計算をする場合の積載荷重は、教室より大きく設定されている。
  • 等分布荷重が作用する片持ち梁(ばり)のせん断力は、その固定端が最も大きい。

  • 荷重には、集中荷重、曲げモーメント荷重、等分布荷重等がある。
  • 固定荷重には、家具の重量が含まれる。
  • 一般区域における積雪荷重は、積雪量1cmごと1m2につき20N以上として計算される。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。建築物に作用する荷重には「固定荷重」と「積載荷重」があり、それぞれ何を含むかを正確に区別することが重要です。

選択肢1. 店舗の売場の床の構造計算をする場合の積載荷重は、教室より大きく設定されている。

正しいです。
床の構造計算をする場合、百貨店または店舗の売場は2,900N/㎡、教室は2,300N/㎡とされており、店舗の売場の方が大きい値に設定されています。

選択肢2.

等分布荷重が作用する片持ち梁(ばり)のせん断力は、その固定端が最も大きい。

正しいです。
等分布荷重wが全長Lにわたって作用する片持ち梁では、自由端のせん断力は0となり、固定端に向かって荷重が累積するため、固定端のせん断力がwL(全荷重)となり最大になります。

選択肢3. 荷重には、集中荷重、曲げモーメント荷重、等分布荷重等がある。

正しいです。
外力(荷重)の種類には、一点に集中して作用する集中荷重、区間に分布して作用する等分布荷重・等変分布荷重、外部から直接作用するモーメント荷重(集中モーメント)などがあります。

選択肢4. 固定荷重には、家具の重量が含まれる。

誤りです。
固定荷重は、建築物の各部の自重であり、躯体・仕上げ材・設備機器など建築物に固着した部分の重量を指します。

選択肢5. 一般区域における積雪荷重は、積雪量1cmごと1m2につき20N以上として計算される。

正しいです。
積雪の単位荷重は積雪量1cmごとに1㎡につき20N以上とされています。

まとめ

固定荷重は「建築物自体の自重(躯体・仕上げ等)」、積載荷重は「人・家具・物品等の変動する重量」と区別して覚えましょう。

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02

最も不適当なものは「固定荷重には、家具の重量が含まれる」です。

選択肢1. 店舗の売場の床の構造計算をする場合の積載荷重は、教室より大きく設定されている。

正しいです。
店舗は商品と陳列棚が入り、教室は什器と人間が入ります。
店舗に入るものの方が重量が重くなるため積載荷重は大きく設定されます。

選択肢2.

等分布荷重が作用する片持ち梁(ばり)のせん断力は、その固定端が最も大きい。

正しいです。
せん断力は荷重がかかるごとに増加していきます。
等分布荷重が作用する片持ち梁の場合、先端から固定端まで荷重が
かかっているため、せん断力は固定端に近づくほど大きくなります。

選択肢3. 荷重には、集中荷重、曲げモーメント荷重、等分布荷重等がある。

正しいです。
荷重には集中荷重、曲げモーメント荷重、等分布荷重などがあります。

選択肢4. 固定荷重には、家具の重量が含まれる。

誤りです。
固定荷重は建物本体の重量です。
家具など移動できるような荷重は積載荷重となります。

選択肢5. 一般区域における積雪荷重は、積雪量1cmごと1m2につき20N以上として計算される。

正しいです。
積雪荷重は積雪量1cmごとに1m2につき20N以上とします。

まとめ

構造力学と荷重について覚えておきましょう。

参考になった数3

03

建築物の構造計算では、建物自体の重さである固定荷重、人や家具などによる積載荷重、雪による積雪荷重などを適切に区別する必要があります。また、梁に荷重が加わったときに生じるせん断力や曲げモーメントについても、荷重の種類や支持方法によって大きさや分布が変化します。この問題では、特に固定荷重と積載荷重の違いを正しく理解しているかがポイントです。

選択肢1. 店舗の売場の床の構造計算をする場合の積載荷重は、教室より大きく設定されている。

適切です。積載荷重とは、人や家具、商品など、建物の使用に伴って床に加わる荷重を想定したものです。建築基準法施行令では、床の構造計算に用いる積載荷重について、百貨店・店舗の売場は教室より大きな値が設定されています。店舗では多くの人が集まったり商品が置かれたりするため、教室より大きな荷重が床に作用する可能性を考慮して構造設計を行います。

選択肢2.

等分布荷重が作用する片持ち梁(ばり)のせん断力は、その固定端が最も大きい。

適切です。片持ち梁は、一方の端が固定され、もう一方が自由になっている梁です。梁全体に等分布荷重が作用すると、自由端から固定端に近づくにつれて、その断面より先に作用している荷重の合計が増えていきます。そのため、せん断力は自由端では小さく、固定端に近づくほど大きくなり、固定端で最大となります。固定端は梁全体に加わる荷重を支える部分であるため、大きな力が生じます。

選択肢3. 荷重には、集中荷重、曲げモーメント荷重、等分布荷重等がある。

適切です。構造力学では、構造物に作用する力を、その作用の仕方によって分類します。集中荷重は一点に集中して作用するとみなす荷重、等分布荷重は梁などの一定の範囲に同じ大きさで連続して作用する荷重です。また、部材を回転させたり曲げたりするように作用する曲げモーメント荷重もあります。構造計算では、それぞれの荷重の作用位置や大きさを考慮して、せん断力や曲げモーメントなどを求めます。

選択肢4. 固定荷重には、家具の重量が含まれる。

不適切です。固定荷重とは、柱、梁、床、壁、屋根などの建築物そのものや、建築物に固定された仕上げ材など、原則として位置や重量が継続的に変化しないものの重量をいいます。一方、一般的な家具は建物の使用に伴って置かれ、移動したり増減したりする可能性があるため、その重量は積載荷重として扱います。したがって、家具の重量を一般的に固定荷重に含めるとする記述は適切ではありません。

選択肢5. 一般区域における積雪荷重は、積雪量1cmごと1m2につき20N以上として計算される。

適切です。積雪荷重は、屋根などに積もった雪の重量によって建築物に加わる荷重です。建築基準法施行令では、積雪荷重について、原則として積雪量1cmごとに1m2につき20N以上として計算することが定められています。例えば雪が深く積もるほど屋根に作用する荷重も大きくなるため、地域ごとに定められる垂直積雪量などを考慮して、安全な構造となるように設計します。

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