建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問96 (建築物の構造概論 問6)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問96(建築物の構造概論 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

仕上げ材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • モルタルは、水とセメントと砂を練り混ぜたものである。
  • アルミニウムの比重は、鉄の約1/5である。
  • 複層ガラスは2枚の板ガラスの間に乾燥空気などを封入し、断熱性、遮音性を高めたものである。
  • インシュレーションボード(軟質繊維板)は、木質材料の繊維板のうち、比重が0.4未満のものをいう。
  • ALCパネルは、石灰質及びケイ酸質を主原料とした軽量気泡コンクリートのパネルである。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。建築に使われる仕上げ材料には、モルタル・ガラス・金属・木質ボード・ALCなど多様な種類があります。

選択肢1. モルタルは、水とセメントと砂を練り混ぜたものである。

正しいです。
モルタルはセメント・砂・水の3つを練り混ぜたものです。砂利を加えるとコンクリートになります。

選択肢2. アルミニウムの比重は、鉄の約1/5である。

誤りです。
アルミニウムの比重は約2.7、鉄の比重は約7.87であり、アルミニウムは鉄の約3分の1の重さです。

選択肢3. 複層ガラスは2枚の板ガラスの間に乾燥空気などを封入し、断熱性、遮音性を高めたものである。

正しいです。
複層ガラスはスペーサーを挟んだ2枚のガラスの間に乾燥空気や不活性ガスを封入した構造で、断熱性・結露防止に優れます。

選択肢4. インシュレーションボード(軟質繊維板)は、木質材料の繊維板のうち、比重が0.4未満のものをいう。

正しいです。
インシュレーションボード(軟質繊維板)は密度が0.40 g/cm³未満のものと定義されています。

選択肢5. ALCパネルは、石灰質及びケイ酸質を主原料とした軽量気泡コンクリートのパネルである。

正しいです。
ALCは石灰質原料とケイ酸質原料を主原料とし、アルミニウム粉末を発泡剤として加えてオートクレーブ養生したパネルです。

まとめ

金属材料の比重は試験で繰り返し出題されます。

参考になった数11

02

最も不適当なものは「アルミニウムの比重は、鉄の約1/5である」です。

選択肢1. モルタルは、水とセメントと砂を練り混ぜたものである。

正しいです。
モルタルは水とセメントと砂を練り混ぜたものです。

 

参考ですがセメントペーストとコンクリートは下記になります。
セメントペースト;セメントと水を練り混ぜたもの
コンクリート:セメント、水、砂、砂利を練り混ぜたもの

選択肢2. アルミニウムの比重は、鉄の約1/5である。

誤りです。
アルミニウムの比重は鉄の1/3です。

選択肢3. 複層ガラスは2枚の板ガラスの間に乾燥空気などを封入し、断熱性、遮音性を高めたものである。

正しいです。
複層ガラスは2枚の板ガラス間に乾燥空気などをすることで
断熱性や遮音性を高めたものです。

選択肢4. インシュレーションボード(軟質繊維板)は、木質材料の繊維板のうち、比重が0.4未満のものをいう。

正しいです。
インシュレーションボードは比重が0.4未満であり断熱などに使用されます。
比重が0.4を超えるものはセミハードボードやハードボードと呼ばれます。

選択肢5. ALCパネルは、石灰質及びケイ酸質を主原料とした軽量気泡コンクリートのパネルである。

正しいです。
ALCパネルは難燃性や耐久性に優れるため外壁に使用されます。

まとめ

仕上げ材料について覚えておきましょう。

参考になった数5

03

建築物の仕上げに用いられる材料には、モルタル、金属、ガラス、木質系ボード、軽量気泡コンクリートなどがあり、それぞれ原料や構造、比重、断熱性などが異なります。この問題では、各材料の基本的な性質や構成を正しく理解しているかが問われています。特に金属の比重は材料の重量を比較する際の重要な指標です。アルミニウムは鉄よりかなり軽い金属ですが、正確な比重の関係を覚えておくことがポイントです。

選択肢1. モルタルは、水とセメントと砂を練り混ぜたものである。

適切です。モルタルは、主としてセメント、水、細骨材である砂を練り混ぜてつくられる建築材料です。コンクリートとの大きな違いは、一般的なモルタルには砂利などの粗骨材が含まれていないことです。壁や床の下地、タイルの張付け、れんがやブロックの目地など、建築物のさまざまな部分に使用されます。したがって、水、セメント、砂を練り混ぜたものという説明は、モルタルの基本的な構成を正しく示しています。

選択肢2. アルミニウムの比重は、鉄の約1/5である。

不適切です。アルミニウムの比重は約2.7であるのに対し、鉄の比重は約7.8です。このため、アルミニウムの比重は鉄の約1/3であり、約1/5ではありません。同じ体積で比較すると、アルミニウムは鉄のおよそ3分の1の重さになると考えると理解しやすくなります。アルミニウムはこの軽量性に加え、加工性や耐食性にも優れているため、建築物のサッシ、外装材など幅広い用途で利用されています。

選択肢3. 複層ガラスは2枚の板ガラスの間に乾燥空気などを封入し、断熱性、遮音性を高めたものである。

適切です。複層ガラスは、2枚の板ガラスの間に中空層を設け、乾燥空気などを封入した構造のガラスです。ガラスの間にある空気層は熱を伝えにくいため、室内外の熱移動を抑え、窓の断熱性能を高めることができます。また、ガラスの構成や厚さなどを適切に設定することで遮音性能を高めることもできます。冷暖房負荷の低減や窓面の結露防止にも役立つため、省エネルギーを考えるうえでも重要な建築材料です。

選択肢4. インシュレーションボード(軟質繊維板)は、木質材料の繊維板のうち、比重が0.4未満のものをいう。

適切です。インシュレーションボードは、木材を繊維状にしたものを原料として板状に成形した木質系の繊維板です。繊維板の中でも密度が低く、日本繊維板工業会では密度0.40g/cm³未満のものとされています。内部に多くの空隙を含む軽量な材料であるため、断熱性や吸音性などに優れていることが特徴です。建築物では、壁や天井などの下地材、断熱・吸音を目的とした材料などとして使用されています。

選択肢5. ALCパネルは、石灰質及びケイ酸質を主原料とした軽量気泡コンクリートのパネルである。

適切です。ALCは「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の略で、セメント、石灰質原料、ケイ酸質原料などを主原料とし、高温・高圧の蒸気によって養生して製造される軽量気泡コンクリートです。内部に多数の細かな気泡を持っているため、一般的なコンクリートより軽量で、断熱性や耐火性にも優れています。パネル状に加工され、建築物の外壁、間仕切壁、床、屋根などに広く用いられています。

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