建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問108 (給水及び排水の管理 問3)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問108(給水及び排水の管理 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

給水及び排水に関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
  • 活性汚泥   ――― 主に好気性微生物の集合体
  • クリープ劣化 ――― 合成樹脂に継続して応力がかかることで生じる材料変形
  • スケール障害 ――― トリハロメタンの生成
  • 青水     ――― 銅イオンの浸出
  • ファージ   ――― 細菌を宿主細胞とする一群のウイルスの総称

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この過去問の解説 (3件)

01

最も不適当なものは「スケール障害―――トリハロメタンの生成」です。

選択肢1. 活性汚泥   ――― 主に好気性微生物の集合体

正しいです。
活性汚泥は好気性微生物の集合体です。
好気性とは酸素がある環境で活性化する性質です。

選択肢2. クリープ劣化 ――― 合成樹脂に継続して応力がかかることで生じる材料変形

正しいです。
クリープは継続して応力が加わることで徐々に変形が進む現象です。
高温環境などではより早く変形が進みます。

選択肢3. スケール障害 ――― トリハロメタンの生成

誤りです。
スケールは炭酸カルシウムなどが析出することで発生します。
トリハロメタンは消毒による副産物です。

選択肢4. 青水     ――― 銅イオンの浸出

正しいです。
銅イオンが浸出した水は青くなるため青水と呼ばれます。

選択肢5. ファージ   ――― 細菌を宿主細胞とする一群のウイルスの総称

正しいです。
ファージは細菌を宿主細胞とするウイルスの総称です。

まとめ

トリハロメタンは頻出します。
消毒の副産物であり健康リスクが指摘されているため
基準を設け管理されている点を覚えておきましょう。

参考になった数2

02

【最も不適当なものは、「スケール障害―――トリハロメタンの生成」です。】


スケール障害とは、配管や機器の内面に【炭酸カルシウムなどが付着すること】です。トリハロメタンの生成とは別の現象なので、この組合せが誤りです。

 

はじめに
この問題は、給水や排水の分野で使う用語の意味を正しく理解しているかを確認するものです。
【活性汚泥】【クリープ劣化】【青水】【ファージ】は、それぞれ説明と合っていますが、【スケール障害】だけ説明が合っていません。

選択肢1. 活性汚泥   ――― 主に好気性微生物の集合体

これは適当です。活性汚泥は、排水をきれいにするはたらきを持つ【微生物の集合体】で、主に好気性の微生物が中心になります。

選択肢2. クリープ劣化 ――― 合成樹脂に継続して応力がかかることで生じる材料変形

これは適当です。クリープは、材料に力がかかり続けることで、時間とともに少しずつ変形する現象です。合成樹脂でも見られる代表的な劣化の一つです。

選択肢3. スケール障害 ――― トリハロメタンの生成

これは不適当です。スケール障害は、【炭酸カルシウムなどが析出して管や機器に付着すること】です。トリハロメタンは消毒の過程でできる別の物質であり、スケール障害の説明にはなりません。

選択肢4. 青水     ――― 銅イオンの浸出

これは適当です。青水は、給水管などから【銅イオンが溶け出すこと】に関係する現象です。
 

選択肢5. ファージ   ――― 細菌を宿主細胞とする一群のウイルスの総称

これは適当です。ファージ、特にバクテリオファージは、【細菌を宿主とするウイルス】です。

まとめ

この問題のポイントは、【スケール障害】の意味を正しく覚えているかどうかです。
スケール障害は【配管や設備に固形物が付着する現象】であり、【トリハロメタンの生成】とは別です。
用語問題では、似ていないようでも別の分野の言葉を入れてひっかけることがあるので、一つずつ意味を整理して覚えることが大切です。

参考になった数1

03

この問題の最も不適当な記述は、「スケール障害 ――― トリハロメタンの生成」という内容です。

本問題は、ビル管理試験(建築物環境衛生管理技術者試験)の「給水及び排水の管理」において基礎となる重要用語の定義を問うものです。

各用語が「物理的な現象」なのか「化学的な汚染」なのか、あるいは「微生物に関するもの」なのかを正しく分類できているかが試されます。

特に、水質汚染の原因物質とその結果生じる現象の組み合わせは、試験において非常に狙われやすいポイントです。

選択肢1. 活性汚泥   ――― 主に好気性微生物の集合体

適切です。

活性汚泥(かっせいおでい)とは、下水処理などで利用される好気性微生物の集合体のことです。

フロック状になった微生物が有機物を分解・浄化する役割を果たします。

排水処理のプロセスを理解する上で欠かせない基本用語です。

選択肢2. クリープ劣化 ――― 合成樹脂に継続して応力がかかることで生じる材料変形

適切です。

クリープ劣化とは、材料(特に合成樹脂や金属)に一定の温度下で継続的な応力(負荷)がかかり続けることで、時間とともに材料が変形していく現象を指します。

給排水管に使用されるプラスチック管の寿命や破損原因を考える際に重要な概念です。

選択肢3. スケール障害 ――― トリハロメタンの生成

不適切です。

スケール障害とは、水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの硬度成分が析出し、配管内に固着して閉塞や熱効率低下を引き起こす現象です。

一方で、トリハロメタンは、水道水の消毒に用いる塩素と水中の有機物が反応して生成される消毒副生成物であり、スケール障害とは全く無関係の用語です。

選択肢4. 青水     ――― 銅イオンの浸出

適切です。

青水(あおみず)は、給湯管などに使用される銅管から銅イオンが浸出し、石鹸などの成分と反応して青い不溶性の物質(銅石鹸)を生成したり、水自体が青く見えたりする現象です。

銅管の腐食に関連する用語として正しく組み合わされています。

選択肢5. ファージ   ――― 細菌を宿主細胞とする一群のウイルスの総称

適切です。

ファージ(バクテリオファージ)は、細菌を宿主細胞として感染し増殖するウイルスの総称です。

環境衛生の分野では、水の汚染指標や殺菌効果の検証などに関連して登場する重要な生物学的用語です。

まとめ

給排水管理における用語の組み合わせ問題では、現象の原因と結果を混同しないことが合格への近道です。

今回の正解のポイントとなったスケール障害は物理的な「詰まり」の問題であり、一方でトリハロメタンは化学的な「水質(発がん性)」の問題であるという明確な区別が必要です。

類問では、赤水(鉄サビ)白濁水(亜鉛の浸出や空気の混入)といった着色現象の原因や、腐食(エロージョン・コロージョン)の定義がよく出題されます。

また、トリハロメタンについては、その生成抑制方法(前塩素処理の回避など)とセットで問われる傾向があります。

これらのキーワードを単体で覚えるのではなく、関連する物質や配管材料と紐づけて整理することで、記憶がより強固になります。

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