建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問112 (給水及び排水の管理 問7)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問112(給水及び排水の管理 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

給水設備に関する配管材料とその接合方法との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
  • 水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管 ――― ねじ接合(管端防食継手の場合)
  • 硬質ポリ塩化ビニル管        ――― 接着接合
  • ステンレス鋼管           ――― 溶接接合
  • 架橋ポリエチレン管         ――― 接着接合
  • 銅管                ――― 差込みろう接合

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題は、【配管材料ごとに使える接合方法】を正しく覚えているかを確かめるものです。

選択肢1. 水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管 ――― ねじ接合(管端防食継手の場合)

これは【適当】です。水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管は、管端部の防食が大切なので、【管端防食継手を用いたねじ接合】が使われます。

選択肢2. 硬質ポリ塩化ビニル管        ――― 接着接合

これは【適当】です。硬質ポリ塩化ビニル管は、【接着接合】が基本です。継手と管を専用接着剤でつなぎます。

選択肢3. ステンレス鋼管           ――― 溶接接合

これは【適当】です。ステンレス鋼管は、【溶接接合】でつなぐことができます。実際に、標準仕様書や配管施工の資料でも溶接接合が示されています。

選択肢4. 架橋ポリエチレン管         ――― 接着接合

これは【不適当】です。架橋ポリエチレン管は、【接着接合】ではなく、【メカニカル接合】または【電気融着接合】で接合します。接着剤でつなぐ材料ではありません。

選択肢5.

銅管                ――― 差込みろう接合

これは【適当】です。銅管の接合方法には【差込みろう接合】があり、継手に管を差し込んで接合する方法として広く使われています。気密性や水密性を確保しやすく、給水や給湯の配管でも用いられています。

まとめ

この問題は、【架橋ポリエチレン管は接着接合しない】ことを押さえているかが大きなポイントです。こうした用語問題では、【どの材料にどの接合方法を使うか】をセットで覚えることが大切です。

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02

最も不適当なものは「架橋ポリエチレン管―――接着接合」です。

選択肢1. 水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管 ――― ねじ接合(管端防食継手の場合)

正しいです。
ライニング鋼管は内部が硬質塩化ビニルでコーティングされています。
ねじ部に未コーティング部が露出しないよう専用の継手を使用します。

選択肢2. 硬質ポリ塩化ビニル管        ――― 接着接合

正しいです。
塩化ビニル管は接着剤による接着接合が用いられます。

選択肢3. ステンレス鋼管           ――― 溶接接合

正しいです。
ステンレス鋼管には溶接接合やねじ接合が用いられます。

選択肢4. 架橋ポリエチレン管         ――― 接着接合

誤りです。
架橋ポリエチレン管には電気融着接合やメカニカル接合が用いられます。

選択肢5.

銅管                ――― 差込みろう接合

正しいです。
銅管の接続には差込みろう接合が用いられます。

まとめ

配管の接続方法を覚えておきましょう。

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03

この問題の最も不適当な記述は、「架橋ポリエチレン管 ――― 接着接合」という内容です。

本問題は、給水設備に使用される配管材料とその接合方法の正しい組み合わせを問うものです。

各材料の物理的特性(硬さ、熱への強さなど)によって、水漏れを防ぐための最適な接続方法は決まっています。

特に樹脂管(プラスチック系の管)は、種類によって接着剤が使えるものと使えないものが明確に分かれているため、試験では非常に狙われやすいポイントです。

選択肢1. 水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管 ――― ねじ接合(管端防食継手の場合)

適切です。

水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管は、鉄管の内側にビニルを貼り付けた管です。

管の端部(エッジ)からの腐食を防ぐため、管端防食継手を使用したねじ接合を行うのが一般的で、信頼性の高い方法です。

選択肢2. 硬質ポリ塩化ビニル管        ――― 接着接合

適切です。

一般的に「塩ビ管」と呼ばれる硬質ポリ塩化ビニル管は、専用の溶剤形接着剤を用いた接着接合(TS接合)が標準的な工法です。

施工が容易で、小規模な配管によく用いられます。

選択肢3. ステンレス鋼管           ――― 溶接接合

適切です。

ステンレス鋼管は、非常に強固で耐食性に優れた金属管です。

接合にはメカニカル継手も使われますが、高い強度と水密性が求められる場合には、熟練の技術が必要な溶接接合も行われます。

選択肢4. 架橋ポリエチレン管         ――― 接着接合

不適切です。

架橋ポリエチレン管は、化学的に分子を結合(架橋)させて熱や圧力への耐久性を高めた樹脂管ですが、その性質上、接着剤による接合はできません。

接合には専用のメカニカル継手(ワンタッチ継手やスライド式継手など)を用いて物理的に接続するのが正解です。

選択肢5.

銅管                ――― 差込みろう接合

適切です。

銅管は熱伝導率が高いため、はんだや、より強固なロウ材を溶かして隙間に流し込む差込みろう接合が一般的に行われます。

給湯設備などでよく見られる伝統的な手法です。

まとめ

配管の接合方法に関する問題では、「樹脂管の種類」を正確に見分けることが合格への鍵です。

硬質ポリ塩化ビニル管(VP管)は接着剤が使えますが、架橋ポリエチレン管やポリブテン管は接着剤が使えず、メカニカル継手を使用します。

この違いは「材料の分子構造が接着剤で溶けるかどうか」に由来しています。

類問では、金属管の接合方法(ステンレスのプレス接合、銅のろう付けなど)も頻出ですが、まずは最も区別がつきやすい「接着剤の可否」から消去法で絞り込むのが効率的です。

「架橋」という言葉がついたら「接着はNG」というイメージを定着させておきましょう。

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