建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問127 (給水及び排水の管理 問22)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問127(給水及び排水の管理 問22) (訂正依頼・報告はこちら)

排水の水質に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 透視度は、水の清澄の程度を示す指標である。
  • 溶存酸素(DO)は、水中に溶解している分子状の酸素である。
  • 生物化学的酸素要求量(BOD)は、主として有機物質が酸化剤によって酸化される際に消費される酸素量である。
  • 全窒素は、有機性窒素、アンモニア性窒素、亜硝酸性窒素及び硝酸性窒素の総和である。
  • 大腸菌は、糞(ふん)便汚染の有無を判断する指標である。

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この過去問の解説 (3件)

01

最も不適当なものは「生物化学的酸素要求量(BOD)は、主として有機物質が
酸化剤によって酸化される際に消費される酸素量である」です。

選択肢1. 透視度は、水の清澄の程度を示す指標である。

正しいです。
透視度は水の清澄の程度(透明度)を示す指標です。
浮遊物質の影響を強く受けます。

選択肢2. 溶存酸素(DO)は、水中に溶解している分子状の酸素である。

正しいです。
DO(溶存酸素)とは水中に溶解している分子状の酸素です。

選択肢3. 生物化学的酸素要求量(BOD)は、主として有機物質が酸化剤によって酸化される際に消費される酸素量である。

誤りです。
BOD(生物化学的酸素要求量)は微生物が水中の有機物を分解する際に
消費される酸素量を表したものです。

選択肢4. 全窒素は、有機性窒素、アンモニア性窒素、亜硝酸性窒素及び硝酸性窒素の総和である。

正しいです。
全窒素は排水に含まれるすべての窒素化合物です。

選択肢5. 大腸菌は、糞(ふん)便汚染の有無を判断する指標である。

正しいです。
大腸菌は糞に含まれるため糞便汚染の有無を判断する指標になります。

まとめ

水質の検査項目について覚えておきましょう。

参考になった数3

02

本問は、排水の汚れ具合を測定するための様々な水質指標(透視度、DO、BOD、窒素、大腸菌)の定義について、正しく理解しているかを問うています。

試験では、特によく似た用語である「BOD(生物化学的酸素要求量)」と「COD(化学的酸素要求量)」の定義をあべこべにして受験生を惑わせる問題がよくあるパターンです。

選択肢1. 透視度は、水の清澄の程度を示す指標である。

この記述は適切です。

透視度は、底に二重線が描かれたシリンダー(透視度計)に水を入れ、上から覗いてその線がはっきり見えるかを確認する指標です。

水がどれだけ「清澄(クリア)」であるかをセンチメートル単位の数値で表す、現場でもよく使われる直感的な指標です。

選択肢2. 溶存酸素(DO)は、水中に溶解している分子状の酸素である。

この記述は適切です。

DO(Dissolved Oxygen)は、水の中に溶け込んでいる酸素の量を示します。

魚などの水生生物が呼吸するのに不可欠であると同時に、微生物が汚れを分解する際にも消費されるため、水の「自浄作用」を測る上で極めて重要な数値です。

選択肢3. 生物化学的酸素要求量(BOD)は、主として有機物質が酸化剤によって酸化される際に消費される酸素量である。

この記述は不適当です。

BODは、有機物が「微生物(好気性細菌)」によって分解される際に消費される酸素量のことです。

設問にある「酸化剤によって酸化される際に消費される酸素量」は、COD(化学的酸素要求量)の定義です。

「BOD=バイオ(微生物)」「COD=ケミカル(酸化剤)」と頭の中でリンクさせておきましょう!

選択肢4. 全窒素は、有機性窒素、アンモニア性窒素、亜硝酸性窒素及び硝酸性窒素の総和である。

この記述は適切です。

全窒素は、水中に含まれるすべての窒素化合物の合計値です。

有機性、アンモニア性、亜硝酸性、硝酸性と、窒素が変化していくすべての段階の総和を測ることで、湖沼などの富栄養化の原因となる汚濁負荷を把握します。

選択肢5. 大腸菌は、糞(ふん)便汚染の有無を判断する指標である。

この記述は適切です。

大腸菌は、人間や動物の腸内に生息しているため、これが検出されるということは、その水が「し尿(糞便)」によって汚染されている可能性が非常に高いことを示します。

病原菌そのものを探すよりも効率が良いため、衛生状態を判断する代表的な指標として使われています。

まとめ

水質指標の問題を攻略するコツは、**「誰が酸素を食べるか」**に注目することです。

微生物が食べるなら → BOD(生物的)

酸化剤(薬品)が食べるなら → COD(化学的)

この区別ができるだけで、給排水科目の得点力はグンと上がります!

参考になった数1

03

最も不適当なものは、「生物化学的酸素要求量(BOD)は、主として有機物質が酸化剤によって酸化される際に消費される酸素量である。」です。


BODは、水の中の有機物が微生物の働きで分解されるときに使われる酸素の量を表します。
一方、酸化剤によって酸化されるときという説明は、BODではなくCODの考え方に近いです。
そのため、この選択肢が最も不適当です

選択肢1. 透視度は、水の清澄の程度を示す指標である。

これは適当です。透視度は、水がどれだけ澄んでいるかを表す指標です。水のにごり具合や見通しやすさをみるときに使います。

選択肢2. 溶存酸素(DO)は、水中に溶解している分子状の酸素である。

これは適当です。DOは、水の中に溶けている酸素のことです。水中の生き物が生きるうえでも大切な量です。

選択肢3. 生物化学的酸素要求量(BOD)は、主として有機物質が酸化剤によって酸化される際に消費される酸素量である。

これは不適当です。BODは、微生物が有機物を分解するときに使う酸素の量です。
酸化剤で酸化するときの量という説明は、BODではなくCODの説明です。

選択肢4. 全窒素は、有機性窒素、アンモニア性窒素、亜硝酸性窒素及び硝酸性窒素の総和である。

これは適当です。全窒素は、水の中にあるいろいろな形の窒素をまとめて表したものです。問題文の4つを合わせたものとして考えてよいです。

 

選択肢5. 大腸菌は、糞(ふん)便汚染の有無を判断する指標である。

これは適当です。大腸菌は、水が糞便で汚れているかどうかをみる指標として使われます。

まとめ

この問題のポイントは、BODとCODの違いです。
BODは微生物が有機物を分解するときに使う酸素の量で、CODは酸化剤で有機物などを酸化するときの量です。
この違いを押さえておくと、水質の問題で迷いにくくなります。

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