建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第55回(令和7年度(2025年))
問128 (給水及び排水の管理 問23)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第55回(令和7年度(2025年)) 問128(給水及び排水の管理 問23) (訂正依頼・報告はこちら)

排水通気配管に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 器具排水管から各個通気管を取り出す場合、各個通気管は、トラップのウェアから管径の2倍以上離れた位置から取り出す。
  • 結合通気管は、高層建築でのブランチ間隔10以上の排水立て管において、最上階から数えてブランチ間隔10以内ごとに設ける。
  • 通気立て管の上部は、最低位の衛生器具のあふれ縁から150mm以上高い位置で、伸頂通気管に接続する。
  • 通気管の末端を窓・通気口等の付近で大気に開放する場合、その上端は、窓・換気口の上端から600mm以上立ち上げて開口する。
  • 伸頂通気方式では、排水立て管と排水構主管の接続には、大曲がりベントなどを用いる。

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この過去問の解説 (3件)

01

最も不適当なものは「通気立て管の上部は、最低位の衛生器具の
あふれ縁から150mm以上高い位置で、伸頂通気管に接続する」です。

選択肢1. 器具排水管から各個通気管を取り出す場合、各個通気管は、トラップのウェアから管径の2倍以上離れた位置から取り出す。

正しいです。
各個通気管はトラップのウェアから管径の2倍以上離れた位置から
取り出すことで、水封が破られにくくなります。

選択肢2. 結合通気管は、高層建築でのブランチ間隔10以上の排水立て管において、最上階から数えてブランチ間隔10以内ごとに設ける。

正しいです。
高層建築ではブランチ間隔10以上の排水立て管の場合、最上階から数えて
ブランチ間隔10以内ごとに結合通気管を設けます。
これにより管内の圧力変動が緩和されトラップの水封が破られにくくなります。

選択肢3. 通気立て管の上部は、最低位の衛生器具のあふれ縁から150mm以上高い位置で、伸頂通気管に接続する。

誤りです。
通気立て管の上部は最高位の器具のあふれ縁から150mm以上高い場所で
伸頂通気管に接続する必要があります。
最低位の器具に接続してしまうと通気管に水が流入する可能性があります。

選択肢4. 通気管の末端を窓・通気口等の付近で大気に開放する場合、その上端は、窓・換気口の上端から600mm以上立ち上げて開口する。

正しいです。
通気管の末端を窓や通気口付近で待機開放する場合、臭いが室内に入ることを
防止するため、窓・換気口の上端から600mm以上立ち上げて開口します。

選択肢5.

伸頂通気方式では、排水立て管と排水構主管の接続には、大曲がりベントなどを用いる。

正しいです。
伸頂通気方式では、立管の圧力変動を抑えることが重要となります。
立管底部の横主管との接続部を大曲がりベントにすることで水がスムーズに
流れるため圧力変動が緩和されます。

まとめ

通気管の役割を覚えることで正答しやすくなります。

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02

本問は、排水トラップの封水を守り、スムーズな流れを作るための「通気配管」に関する技術基準を問うています。

通気配管の接続位置や高さには、排水の逆流を防ぐための厳格な数値規定があります。試験では「どの高さ(位置)を基準にするか」という点が非常に重要なひっかけポイントになります。

選択肢1. 器具排水管から各個通気管を取り出す場合、各個通気管は、トラップのウェアから管径の2倍以上離れた位置から取り出す。

この記述は適切です。

各個通気管を接続する際、トラップの「ウェア(封水のあふれ縁)」に近すぎると、サイホン作用で封水が吸い込まれる恐れがあります。そのため、管径の2倍以上離すというルールがあります。

選択肢2. 結合通気管は、高層建築でのブランチ間隔10以上の排水立て管において、最上階から数えてブランチ間隔10以内ごとに設ける。

この記述は適切です。

高層ビルなどの排水立て管では、ブランチ間隔10以上ごとに、立て管と通気立て管をつなぐ「結合通気管」を設けます。これにより、管内の圧力変動を緩和し、トラップの封水を保護します。

選択肢3. 通気立て管の上部は、最低位の衛生器具のあふれ縁から150mm以上高い位置で、伸頂通気管に接続する。

この記述が不適当です。

通気立て管を伸頂通気管に接続する際の基準となる高さは、「最低位」ではなく、その階にある**「最高位」**の衛生器具のあふれ縁から150mm以上高い位置でなければなりません。

「最低位」を基準にしてしまうと、高い位置にある器具から排水された際に通気管へ水が逆流する恐れがあるためです。この「最高位」と「最低位」の入れ替えは、非常に間違いやすい頻出ポイントです。

選択肢4. 通気管の末端を窓・通気口等の付近で大気に開放する場合、その上端は、窓・換気口の上端から600mm以上立ち上げて開口する。

この記述は適切です。

通気管の末端を窓や換気口付近に設ける場合、臭気が室内へ入るのを防ぐため、その開口部の上端から600mm以上立ち上げる(または水平に3m以上離す)必要があります。

選択肢5.

伸頂通気方式では、排水立て管と排水構主管の接続には、大曲がりベントなどを用いる。

この記述は適切です。

伸頂通気方式では、立て管底部での圧力緩和が重要です。排水立て管と排水横主管の接続部(立て管下端部)に「大曲がりベント」などを使用することで、排水と空気の流れをスムーズにし、圧力変動を抑制します。

まとめ

ビル管理士試験では、このように「一番高いところを基準にするのか、低いところを基準にするのか」という視点を変えるだけで正解が隠されていることが多々あります。

「水が逆流しないためには、一番高いところよりさらに上に繋がなきゃいけないよね」という実務のイメージを持っておくと、数字や用語の丸暗記に頼らず、論理的に正解を導き出せるようになります。

参考になった数1

03

最も不適当なものは、「通気立て管の上部は、最低位の衛生器具のあふれ縁から150mm以上高い位置で、伸頂通気管に接続する。」です。

 

理由は、通気立て管の上部を伸頂通気管につなぐ高さの基準は、最低位ではなく最高位の衛生器具のあふれ縁だからです。国土交通省の建築設備設計基準でも、通気立て管の上端は最高位器具のあふれ縁から150mm以上高い位置で伸頂通気管に接続するとされています。

選択肢1. 器具排水管から各個通気管を取り出す場合、各個通気管は、トラップのウェアから管径の2倍以上離れた位置から取り出す。

これは正しいです。各個通気管は、トラップのすぐ近くから取るのではなく、トラップウェアから下流方向に排水管径の2倍以上離れた位置から取り出します。こうすることで、トラップの封水を守りやすくなります。

選択肢2. 結合通気管は、高層建築でのブランチ間隔10以上の排水立て管において、最上階から数えてブランチ間隔10以内ごとに設ける。

これは正しいです。排水立て管が高くなると、管の中の圧力が大きく変わりやすくなるため、最上階から数えてブランチ間隔10以内ごとに結合通気管を設けます。名古屋市の技術指針でも同じ考え方が示されています。

選択肢3. 通気立て管の上部は、最低位の衛生器具のあふれ縁から150mm以上高い位置で、伸頂通気管に接続する。

これは誤りです。ここで基準になるのは最低位ではありません。正しくは、最高位の衛生器具のあふれ縁から150mm以上高い位置です。低い器具を基準にしてしまうと、通気管のつなぎ位置が低すぎて、排水の影響を受けやすくなります。

選択肢4. 通気管の末端を窓・通気口等の付近で大気に開放する場合、その上端は、窓・換気口の上端から600mm以上立ち上げて開口する。

これは正しいです。通気管の先端が窓や換気口に近すぎると、においが建物の中に入りやすくなります。そのため、窓や換気口の上端から600mm以上立ち上げることが求められます。なお、それが難しい場合は、水平に3m以上離すという考え方もあります。

選択肢5.

伸頂通気方式では、排水立て管と排水構主管の接続には、大曲がりベントなどを用いる。

これは適当と考えてよいです。伸頂通気方式では、排水立て管の底部まわりで流れが急に乱れると、圧力変動が大きくなりやすいです。そのため、急な曲がりを避けることが大切で、基準でも排水立て管底部から3m以内に排水横主管の水平曲がりを設けないとされています。こうした考え方から、接続部で大曲がりベンドなどを用いるという記述は妥当です。これは基準からの整理として判断できます。

まとめ

この問題では、通気立て管の上部をどの高さでつなぐかがポイントです。

覚えるときは、
各個通気管はトラップウェアから管径の2倍以上離して取り出す
結合通気管は高層ではブランチ間隔10以内ごとに設ける
通気立て管の上部は最高位の衛生器具のあふれ縁より150mm以上高い位置でつなぐ
通気管の先端は窓や換気口の近くなら600mm以上立ち上げる
という形で整理すると分かりやすいです。特に、最低位最高位を取り違えないことが大切です。

 

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